2017-10

カーマライト教会

 国民のほとんどがカトリック教徒であるというマルタ共和国。人口約41万人の小さな島国には350以上もの教会があり、その信仰の深さをうかがわせます。

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カーマライト教会 ヴァレッタ

 雨に降られたヴァレッタ観光の日、私たちは長い時間をかけて聖ヨハネ大聖堂を見学しました。その後街歩きをしてから、ここ Our Lady of Mount Carmel(カーマライト教会)を訪れました。大聖堂の壮麗できらびやかな内装とは打って変わり、そのシンプルさに驚きました。マルタの教会は、壁や天井に物語が描かれていることが多いですが、この教会は清楚な白。

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 クーポラも真っ白で、天井がより高く感じられました。16世紀に建てられた教会堂は、第二次世界大戦により倒壊。現在の建物は、1950年代に再建がはじまり70年代に完成されたもの。新しいながらも、清潔感と威厳を兼ね備える立派な教会です。

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カーマライト教会 イムディーナ

 カーマライト教会は、カルメル修道会を母体とする教会で、修道士たちが、イスラエル北部のカルメル山に修道院を築いたことが起源といわれています。ヴァレッタでも訪れたこの教会を古都イムディーナでも見つけることができました。内部はとても暗かったですが、ピンクがかった大理石と壁の水色の装飾がかわいらしい印象を与えていました。

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 マルタ共和国の教会を特徴づけるのは、祭壇を照らすように天井を彩るクーポラ。そこから差し込む一筋の光が、大聖堂と天上にある神の国とをつないでいるかのようです。
 美しい海に囲まれた小さな島国マルタ共和国。金銭的には豊かな国ではないかもしれませんが、教会を訪れたときに感じた人々の素朴さと、真っすぐな信仰心は、何物にも代えることができない本当の豊かさなのではないかと思わされました。

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キラキラと輝く青の宝石!マルタ共和国「スリーマ」の海岸線

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自称バックパッカー

 ホテルに泊まるバックパッカーを自称する私ですが、最近、星がたくさんついているホテルに泊まることが多くなりました。私自身は泊まる場所には全くこだわりはありません。強いて言うなら、ある程度清潔であってほしいということくらいですが、相棒は広くて、眺めの良い部屋に滞在したいようです。
 彼が旅行関係の手続きをしますが、オンラインで割引料金で泊まれる高級ホテルを上手に見つけだします。普段あまりお金を使わせてもらえないので、ここぞとばかりに贅沢をしたいという願望も手伝っているのでしょう。

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スリーマにあるホテル「ザ・パレス」 バルコニーから見えるセント・パトリック教会

 私がホテルでいつもするのは、外出前にアメニティーの固形石けんを自分のポーチにしまうことです。ルームメイドが使いかけを処分して、新しい物に代えてしまうからです。まれに、古い石けんを残したままで、新しい物も置いてくれることもありますが、ほとんどの場合は処分されてしまいます。まだ使える石けんが捨てられるなんてもったいないと思う私は、一つの石けんを旅行中使いつづけます。そして、よせばいいのに、次の日は使いかけとともに、新しい物までポーチにしまい込んでしまいます。
 そうして、滞在日数分の石けんやらボディーシャンプーやらを家に持ち帰る私。帰りの荷物を詰めながら、異様に膨れ上がったポーチを見つめ、5つ星ホテルに泊まるような人は、こんなケチくさいことはしないよなぁ、やっぱり自分は、高級ホテルに泊まるような器ではないよなぁと思うのです。

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マルタ共和国の首都「ヴァレッタ」街全体が世界遺産の要塞都市

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ヴァレッタの見どころハイライト

3月までは雨期だというマルタ共和国。
今回は、大雨(というか嵐に)遭遇してしまいました。
晴れていれば美しかったであろう風景。
今度は夏に訪れてみようと思います。
嵐のおかげでじっくりと見学できた室内観光施設を中心に、マルタの観光スポットをまとめました。

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マルタ共和国の首都「ヴァレッタ」街全体が世界遺産の要塞都市

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かっぱを着ている観光客が目立ちます(笑)

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マルタのおいしい Part I

 マルタ共和国は、1964年に独立するまではイギリスの支配下にありました。また、距離的にはイタリアや北アフリカに近いことから、これらの国の影響を多分に受けています。食文化も例外ではありません。そして、四方を海に囲まれるマルタ共和国、シーフードがおいしいことは言うまでもありません。

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 初日のランチを食べたのは、宿泊したホテルにほど近い、SURFSIDE(サーフサイド)。海の家を思わせる庶民的なレストランですが、テラス席からは美しい海が一望できます。メニューには、イタリアンをはじめ、伝統的なマルタ料理、イギリスを代表するB級グルメ、フィッシュ&チップスまであります。マルタの海で捕れた新鮮なタラを食べてみたい気もしましたが、マルタ共和国まで来てイギリス料理もないだろうと思い、ピザを注文しました。2人前でしたが、大人4人でちょうどよいくらいの超特大サイズが運ばれてきて驚きました。海を見ながら長い時間をかけて完食。

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 旅先では現地の名物料理を食べるようにしていますが、新鮮な地中海マグロを生で食べてみたいという誘惑には抗えませんでした。初日と最終日の夜には、スリーマにあるサクラレストランにてお寿司を注文。握りに鉄火巻き、おいしくないわけがありません。注文した寿司セットにはカリフォルニアロールが大量に入っていましたが、値段を抑えてかさを増やすためには仕方がないのでしょう。まぐろがとてもおいしかったので、文句は言いません。

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聖ヨハネ大聖堂

 雨に降られたヴァレッタ観光。屋内の観光施設で過ごすために、マルタ共和国を代表する聖ヨハネ大聖堂を訪れました。聖堂内に一歩足を踏み入れた瞬間に、その豪華絢爛な黄金の内装に驚きました。雨宿りのために中をのぞいてみようなどと、一瞬でも思ってしまったことを申し訳なくなるくらいの美しさです。

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 聖ヨハネに捧げられたという教会内部は、外観の簡素さからは想像できないきらびやかさ。騎士のひとりマッティア・プレーティが手掛けた天井画「聖ヨハネの生涯18場面」は必見です。国民のほとんどがカトリック教徒であるというマルタ共和国。人口約41万人の小さな島国には350以上もの教会があり、その集大成ともいえるのが、この St.John’s Co-Cathedral(聖ヨハネ大聖堂)なのです。

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 洗礼者ヨハネはマルタ騎士団の守護聖人。マルタ騎士団とは、病気になった巡礼者を保護する目的でエルサレムで設立された騎士修道会のことで、もともとは聖ヨハネ騎士団とよばれていました。本拠地を移動するたびに名称をかえ、現在の正式名称は「ロドスおよびマルタにおけるエルサレムの聖ヨハネ病院独立騎士修道会」。本拠地としての国土こそ失ったものの、騎士団は存続しています。

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 中央の主祭壇をとり囲むように配置されているのは、言語別に8つに分けられた騎士たちの礼拝堂。金箔で覆われた柱や壁は、まばゆいばかりに輝いています。特に美しいのは騎士団の紋章が施された天井。どの礼拝堂も少しずつ異なった特徴があり、見ていて飽きることはありません。

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 入場料に含まれている日本語の音声ガイドを聞きながら、その豪華絢爛な教会内部をくまなく歩きました。雨が降っていたおかげで、時間を気にせず、じっくりと見学をすることができました。

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公用語としての英語

 1964年に独立するまでイギリスの支配下にあったマルタ共和国の公用語は、英語とアラビア語の口語がもとになっているというマルタ語です。母語とともに旧宗主国の言語を使用している国を旅するのは初めてで、公用語としての英語というものに、とても興味がありました。

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国立図書館外観とヴィクトリア女王

 私が想像していたのは、ほとんどのマルタ人がマルタ語同様に英語を理解するということでした。しかし、実際は、そうではありません。英語のできる人は少なくありませんが、誰もがネイティブ並みの英語力を持っているわけではありません。会話能力に関しては、小学校低学年から英語教育を受けているという北欧の人たちのほうが長けているのではないでしょうか。

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 ただ、マルタ語が併記されていない英語の看板が街中にあふれていることには驚かされました。会話が片言で、リスニングが不得手であっても、大多数の国民が、文字で書かれた英語を理解しているのでしょうか。短い旅行日程で、そこまで確かめることはできませんでしたが、高等教育を受けていない人でも、英語の読み書きができるのかどうか、疑問が残るところです。

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 ひとつ言えることは、看板やレストランのメニューには英語表記が必ずあり、どこに行っても片言の英語が通じるマルタ共和国は、旅行者にとっては大変便利な場所であるということです。

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中世の趣が残るロンドン「ザ・テンプル」ダ・ヴィンチ・コードの舞台としても知られる歴史ある場所

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雨のヴァレッタ

 ヴァレッタはマルタ共和国の首都で、その要塞に囲まれた都市は、世界遺産にも登録されています。マルタ・ストーンともよばれるはちみつ色の岩でつくられた建物が軒を連ね、美しい海を見下ろすことができるヴァレッタ。しかしながら、私たちがその風光明媚な場所を訪れた日は、なんと大嵐。滞在しているスリーマから、フェリーに乗ってショートクルーズを楽しもうと思っていましたが、高波で欠航。仕方なくバスにで行きましたが、1日中雨が止むことはありませんでした。

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 曇天に荒海。晴れている日なら、さぞかし美しいだろう景色もくすんで見えました。仕方がないので、教会や博物館を中心に観光しました。おかげで、マルタ共和国を代表する「聖ヨハネ大聖堂」をじっくりと見学できました。皆さん同じようなことを考えるのか、オフシーズンだというのに、聖堂内には観光客があふれていました。雨だからというわけではなく、この大聖堂は大変美しく、時間をかけて見る価値があります。

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カーサ・ロッカ・ピッコロのお庭に住むオウムの「キク」ちゃん

 ヴァレッタは、後に「マルタ騎士団」と名称をかえる「聖ヨハネ騎士団」によって16世紀に築かれた要塞都市です。騎士団のイタリア総督ドン・ピエトロ・ラ・ロッカの邸宅として建てられた屋敷で、後年マルタ人貴族に売却されたという Casa Rocca Piccola(カーサ・ロッカ・ピッコロ)にも行きました。
 この屋敷には50もの居室と地下防空壕があり、その一部をガイドツアーで見学することができます。出産専用の部屋があったり、生まれたばかりの赤ちゃんに洗礼を施すための、ポータブルチャペルがあったりとなかなか興味深い場所です。このチャペル、閉じた状態はライティングビューロ(書き物机)のようで、外観は中国風のいわゆるシノワズリ。ガイドさんが「これは何でしょう」と問題を出しましたが、答えられる人は誰もいませんでした。ガイドさんの英語はわかりやすく、楽しいツアーでした。

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 マルタ共和国は、1964年に独立するまでイギリスの支配下にあったため、街並みにもその影響が見られます。ポストや電話ボックス、そしてゴミ箱は、イギリス国内と同様のものが使用されています。標識や看板の表記は英語で、M&Sなどのイギリス資本のお店もたくさんあります。スーパーにはイギリス製品があふれ、ここはどこだっけ?と思ってしまうこともありました。ちなみに、プラグは3つ穴でイギリスと同じBF型ジャックです。変換プラグを持って行かなくてよかったので助かりました。

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 ヴァレッタはまた、坂や路地の多い街でもあります。雰囲気のある通りを見つけるたびにそこを歩いてみました。マルタ・ストーンに映える緑の出窓がとても素敵で、晴れた日にはさぞ美しいだろうと思わずにはいられません。3月までは雨期のマルタ共和国。絶対にまた訪れたい場所です。

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