2017-08

国内旅行の利点

イギリスで暮らすようになってから、いろいろな場所を旅しました。格安航空券のおかげで、ロンドンからヨーロッパの都市には安い値段で行くことができます。そのような理由もあって、イギリス国内に出かける機会を積極的につくることをせずにいましたが、春と夏にストラトフォード・アポン・エイボンを泊りがけで訪れ、国内旅行を満喫しました。以下、国内旅行の利点をまとめました。

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1.近い
ストラトフォード・アポン・エイボンは、ロンドンのマリルボーン駅からから列車で2時間強。飛行機やユーロスターで3時間以内で行ける都市は多くありますが、ロンドン市内から空港までの道のり、その後のセキュリティーチェックの時間を考えなくてもよいのが利点です。セキュリティーチェックがないため、荷造りに神経を使わなくてすむのもよいところです。

2.安い
安くはないといわれる、ナショナル・レイルの運賃ですが、飛行機に乗るよりは安上がりです。列車の時間を指定していない限り、何かの事情で駅に着くのが遅れても、次の列車に乗ることができるので安心。

3.両替不要
両替をする必要がなく、当然デビットカードが使えるので便利です。

4.言葉が通じる
私の場合、通じるというほどには通じていませんが、周囲で何が起っているかくらいのことはわかります。

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5.パスポート不要
在外邦人にとって、命の次に大切な(?)パスポートを持ち歩く必要がないのは、最大の利点といえるかもしれません。旅行中にカバンにパスポートが入っているかどうかを何度も確認せずにすむのは、精神衛生上とてもよろしい。
私は一度、ヨーロッパ旅行に出かけるために、ロンドン・ガトウィック空港近くのホテルに前泊したことがあります。チェックインのとき、パスポートの提示を求められたので、念のため宿泊するファルコンホテルに確認をとりました。イギリス国内に居住する宿泊客は、パスポートを必要としないとの回答を得ました。

6.入国審査不要
旅行先の国では、日本のパスポートを持っているというだけですんなりと入国ができるのに、イギリスに戻るためには厳しい入国審査が待っています。日本人は、永住権を持っていても「EU以外の諸外国人」列に並ばなければなりません。列が長い上に、審査官の機嫌が良くないとねちねちといろいろなことを聞かれます。私は普段見せたこともない極上の笑顔で下手な英語をカバーすることにしていますが、その入国審査を受けなくてすむのは、とてもよいことです。

7.何度も行ける
春の旅行は、生憎の雨。購入した「シェイクスピア・バースプレイス・トラスト」のチケットが1年間有効だということもあり、気候の良い時期にもう一度行く計画を立てて実行しました。行きたいと思えば何度でも行けるのは、近いからこそ。海外でも同じ場所に何度も行くことはできますが、よほど気に入った所でない限り、せっかくだからと、未知の場所を求めることになりそうです。

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いいことずくめの国内旅行。イギリスのお天気がもっとよろしければ、文句なしなのですが。

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下町ロンドンにある「ベーグル・ベイク」は早い安い旨いが基本!

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ホールズ・クロフト

 シェイクスピアが眠るというホーリー・トリニティー教会にほど近い閑静な住宅地にあるのは、Hall’s Croft(ホールズ・クロフト)。シェイクスピアの娘スザンナと最初の夫であった地元の医師ジョン・ホールとが住んでいました。診療所も兼ねていたという住宅内部には、17世紀の中産階級の住居と暮らしの様子が再現されています。

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 最初に訪れる部屋に家族の肖像画が飾られています。この絵に描かれているのは、上流階級の食卓風景。イギリスのものではありませんが、中世ヨーロッパの世相をよく反映しているのだとか。
 この時代において、黒は高貴な色。お金持ちしか着ることができなかったそうですが、肖像の家族は大人も子どもも黒づくめです。また、襟の大きさは冨の象徴で、不釣り合いなほどに大きな襟が目立ちます。この傾向は時代とともに、だんだんエスカレートし、ついには柄の長いスプーンやフォークが売り出されたこともあったそうです。

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 先にご紹介した肖像画もそうですが、ホールズ・クロフトをはじめ、シェイクスピア・バースプレイス・トラストによって運営管理されている建物に展示されている家具の多くは、そこにもとからあった物でははなく、この時代の雰囲気を伝えられるようにと、ヨーロッパ中から集められました。人手に渡っていたオリジナルをオークションで競り落とすこともあるそうですが、どの家具もこの家によく馴染んでいます。

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 医者であったホール氏の診察室が再現されています。木目が重厚な机の上には、小さなすり鉢がありますが、庭に植えられたハーブを調合して患者に処方していたのかもしれません。実際、彼は食事改善やハーブを使った治療を得意としていたそうです。
 棚にディスプレーされている色とりどりの花瓶が心地よいアクセントとなっているこの診察室には、とても落ち着いた雰囲気がただよっています。

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 このようなどっしりとした机があれば、さぞかし仕事がはかどりそうです。私も素敵なアンティークの机がほしいと、思わず溜息が出てしまいました。机兼食卓兼ディスプレー棚ということで、我が家にもひとつほしいところです。

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ロンドン「V&A 子ども博物館」で懐かしのレトロ&ヴィンテージおもちゃに出会える

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アン・ハサウェイの家

 ストラトフォード・アポン・エイボンには、「シェイクスピアの生家」をはじめ、シェイクスピア・バースプレイス・トラストによって運営管理される、シェイクスピアゆかりの建物がいくつか残されています。

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 シェイクスピアの妻となったアンが生まれ育ったのは、おとぎ話にでも出てきそうなかわいらしい茅葺屋根のコテージ「Anne Hathaway’s Cottage & Gardens(アン・ハサウェイの家)」です。
 アンは裕福な農家の出身で、シェイクスピアより8歳年上でした。シェイクスピアにとっては、若干18歳での結婚となりましたが、式を挙げた時にはすでに、アンのお腹には赤ちゃんが宿っていたのだとか。これでは結婚しないわけにはいきません。

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 シェイクスピアの生家から徒歩で30分ほどのショッタリー村にあるコテージ内には、当時の裕福な小地主の暮らしの様子が再現されています。
 最初に訪れる暖炉とオーブンのあるキッチンには、どっしりとした木目の美しい食器棚があり、アンティーク食器がディスプレーされています。その美しさに思わずうっとりとさせられますが、そのほかにも、館内にある重厚で存在感のある家具の数々には、目をみはるばかりです。
 特にすばらしいのは、ハサウェイ家に代々受け継がれてきたという家宝ともいえる天蓋つきの「ハサウェイベッド」。オーク材でつくられたというそのベットに施された美しい彫り物は必見です。

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 外観もさることながら、内部のインテリアがとっても素敵な「アン・ハサウェイの家」。私が今回訪れたシェイクスピア関連の建物の中では、いちばんのお気に入りとなりました。
 ストラトフォード・アポン・エイボンは、ロンドンから列車で2時間ほどと近いので、今度は気候のよい頃にもう一度訪れてみたいです。

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シェイクスピアを育んだ街・英国「ストラトフォード・アポン・エイボン」

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イギリスのホテルで朝食を食べる喜び

 期待しないほうがよいといわれているイギリスの食事を評したのは、「人間の絆」を著したサマセット モーム。「イギリスでおいしいものを食べようと思えば朝食を3回食べよ」との格言はあまりにも有名です。
 その朝食とは、ベーコン、卵、ソーセージ、ベイクドビーンズ、マッシュルームのソテーに焼きトマト。バターやジャムを塗ったトーストとミルクティー、フルーツジュースが添えられるのが一般的です。

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 「コンチネンタルブレックファースト」とは、パンやシリアルに、飲み物と火を通さないコールドミール(ハムやチーズなど)を添えた簡単な朝食のことですが、コンチネンタルは大陸の意味。つまり、コンチネンタルブレックファーストとイングリッシュブレックファーストは、対になる言葉なのです。
 私たちは、ストラトフォード・アポン・エイボンで泊まった「ファルコンホテル」で「イングリッシュブレックファースト」をいただきました。ソーセージやベイクドビーンズを食べていると、「トーストを持って来てちょうだい」という気になります。コンチネンタルブレックファーストにつきものの、クロワッサンは合いません。やはり、食べ物の組み合わせには、それなりの理由があるものだと感心しながら、イギリスの素晴らしき朝食を堪能しました。

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ホーリー・トリニティー教会

 苔むした墓標に囲まれる「Holy Trinity Church(ホーリー・トリニティー教会)」は、シェイクスピアの墓があることで知られています。ここは英国国教会の教区教会で、日曜日には地元の信徒が礼拝に訪れます。
 シェイクスピアの軌跡を訪ねる観光客の姿も目立ちますが、大聖堂というよりは小ぢんまりとした佇まいで、どちらかというと、地域に根差した教会です。私が訪れた日には、葬儀が行われたそうで、立ち入ることができる時間が制限されていました。

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 シェイクスピアの墓は内陣にあり、入場料を払って中に入ります。シェイクスピアの墓標近くには、彼が洗礼を受けたという洗礼盤と、登録簿のコピーが展示されています。手書きで記入された登録簿には、確かに彼の名前が残されていますが、後に有名になったからといって特別扱いはされていません。

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 シェイクスピアと家族がこの教会の内陣に眠ることができたのは、彼が有名人であったからではなく、一定以上の献金を収めたからなのだそうです。彼が生前にあれだけの功績を納めなければ、教会に多額の献金をすることはできなかったでしょうが、彼ほどの人物であれば、ロンドンにあるウェストミンスター寺院、または、セント・ポール大聖堂に埋葬されても不思議ではありません。
 しかし、生まれ育ったストラトフォード・アポン・エイボンの地で永遠の眠りにつきたいとの彼自身の強い希望により、現在でも彼と家族の墓標がここにあります。

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 ホーリー・トリニティー教会には、観光地にありがちな浮ついたところがなく、真面目で誠実な教区教会の雰囲気がただよっていました。シェイクスピアがこの教会になら安心して眠ることができると思った気持ちが理解できるような気がしました。

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ファルコンホテル

 ストラトフォード・アポン・エイボンでは、16世紀に建てられたというハーフティンバー様式の外観が美しい Falcon Hotel(ファルコンホテル)に泊まりました。イギリスの伝統的な宿は Inn(イン)とよばれ、1階は食事やお酒を提供するバー(パブ)、階上は宿泊施設となっています。ファルコンホテルは、その形式を今に受け継いでいます。

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 このホテルには、新館と旧館があり、そのどちらにも客室があります。私たちは予約時に部屋の指定をしませんでしたが、幸運なことに旧館に泊まることができました。頭をぶつけそうなほど低い場所にある梁、壁を覆う白と黒のハーフティンバーのコントラストが歴史を感じさせてくれます。床にはカーペットが敷き詰められていますが、歩くとみしみしと音をたてます。
 レビューを見ると、隣室の音が気になったとの書き込みが多くありましたが、私たちが泊まったのがシーズンオフだったためか、物音はほとんど聞こえませんでした。むしろ、床を歩くたびに聞こえる音に親しみを覚えるくらいでした。

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 宿泊客ではなくとも利用できる階下にあるパブでは、飲み物だけではなく食事やデザートも注文することができます。
ファルコンホテルのパブの魅力は、4つの趣きの異なるラウンジがあることです。私は、サロン風なラウンジが気に入り、そこでクリームティーを注文しました。スコーンは焼きたてで、外はサックリなのに、中はしっとりとしていて、とてもおいしかったです。アフタヌーンティーも注文できるそうなので、今度来たときにはそちらも試してみたいです。

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 シェイクスピアの生家から徒歩で約10分、他の観光施設からも徒歩圏内にあるという便利な場所にあるファルコンホテル。ぜひまた泊まってみたいです。

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「ファルコン ホテル」英国ストラトフォード・アポン・エイボンに現存する中世の旅籠

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今年はシェイクスピア没後400年

2016年は、シェイクスピア没後400年。
Travel.jp 「たびねす」 に記事をアップしました。
地味ですが、私は気に入っている記事です。
よろしければご覧ください。
↓↓↓
英国「ストラトフォード・アポン・エイボン」シェイクスピアが愛した街を歩く

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