中世の水道橋
城壁の外側にあることと駐車場として利用されている広場にあるために、観光施設としての知名度はあまり高くありませんが、オビドスにも水道橋があります。

昨年訪れたセゴビアの水道橋は有名で、高さが813メートルもあります。花崗岩を積み上げてつくられたという水道橋には、驚くべきことに釘やセメントなどの石と石とを接合する道具が一切使用されていません。2000年以上も前のローマ時代にどのように完成させたのでしょうか。あまりにも見事な出来栄えに、悪魔の介在が疑われたほどでした。

セゴビアの水道橋ほどにはインパクトはありませんが、オビドスのそれは、全長3キロに及びます。つくられたのは16世紀で、シンプルで機能的な外観。かつては、サンタ・マリア広場にあった泉に水を供給していましたが、現在では、駐車場を彩るオブジェとしてそこにあるだけ。観光資源としてもっと有効に使うことはできないのだろうかと少々残念に思われますが、歴史的建造物が住民の手に触れられるほど身近にあるのは、素晴らしいことなのかもしれません。

この水道橋を築いたのは、ポルトガル王ジョアン3世の妃となったカタリナ王妃。母は狂女フアナとして知られるカスティーリャ女王で、祖母は夫フェルナンド2世と共にカトリック両王と称されたカスティーリャ女王イサベル1世。

現在のスペインを築いたともいわれるイザベル1世の治世には、コロンブスが新大陸を発見し、後にアメリカ大陸のほとんどを植民地とする黄金時代を迎えます。そのイザベル1世は、セゴビアのアルカサルから出発し、マヨール広場で行われた戴冠式へと向かいました。

私の訪れたことのある二つの場所に、祖母と孫、血縁で結ばれた二人の女性がそれぞれ生きていたことを思うと、感慨深いものがあります。

昨年訪れたセゴビアの水道橋は有名で、高さが813メートルもあります。花崗岩を積み上げてつくられたという水道橋には、驚くべきことに釘やセメントなどの石と石とを接合する道具が一切使用されていません。2000年以上も前のローマ時代にどのように完成させたのでしょうか。あまりにも見事な出来栄えに、悪魔の介在が疑われたほどでした。

セゴビアの水道橋ほどにはインパクトはありませんが、オビドスのそれは、全長3キロに及びます。つくられたのは16世紀で、シンプルで機能的な外観。かつては、サンタ・マリア広場にあった泉に水を供給していましたが、現在では、駐車場を彩るオブジェとしてそこにあるだけ。観光資源としてもっと有効に使うことはできないのだろうかと少々残念に思われますが、歴史的建造物が住民の手に触れられるほど身近にあるのは、素晴らしいことなのかもしれません。

この水道橋を築いたのは、ポルトガル王ジョアン3世の妃となったカタリナ王妃。母は狂女フアナとして知られるカスティーリャ女王で、祖母は夫フェルナンド2世と共にカトリック両王と称されたカスティーリャ女王イサベル1世。

現在のスペインを築いたともいわれるイザベル1世の治世には、コロンブスが新大陸を発見し、後にアメリカ大陸のほとんどを植民地とする黄金時代を迎えます。そのイザベル1世は、セゴビアのアルカサルから出発し、マヨール広場で行われた戴冠式へと向かいました。

私の訪れたことのある二つの場所に、祖母と孫、血縁で結ばれた二人の女性がそれぞれ生きていたことを思うと、感慨深いものがあります。
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