2017-06

パリの街角で

 ユーロスターが到着した Gare du Nord 駅(パリ北駅)を出てホテルに向かって歩いていました。パリの街に降り立っても海外に来ているという気がしませんでした。パリ北駅周辺は黒人やアラブ系の住人が多いこともあり、いろいろな人種が行き交っていました。コスモポリタンな雰囲気はロンドンの街角に立っているのとなんら変わりがありませんでした。
 しかし、よくよく観察してみると、歩いている人々の人種の割合がロンドンの街角とは微妙に違っていました。インド系の人が少ないかわりに、北アフリカ系、東洋系の人の姿が目立ちました。これはひとえに、フランスがモロッコやベトナムの旧宗主国だったことに由来するのでしょう。東洋系の人には同じ東洋人として親近感が沸きます。そして、危険な雰囲気や威圧感を感じることが少ないので、東洋系の姿が目立つのは私にとっては嬉しいことです。
 フランスの植民地であったチュニジアやモロッコはイスラム教国です。そのような関係でフランスにもたくさんのイスラム教徒が暮らしているはずですが、パリの街角では頭をスカーフで覆った女性をあまり見かけませんでした。そして、アバヤを纏って全身を覆っている女性の姿など皆無でした。フランスの公立学校では児童生徒にヘットスカーフの着用を禁じているそうです。
 この政策には賛否両論があるでしょうが、私は賛成です。自分がどのような人種で、どのような宗教を信じていようとも、フランスで生活する以上は、フランスという国に同化する義務があると思うからです。自国ではない国で生活することを希望する以上は、それが自分の信条に反することであっても、その国の決めた政策を尊重しなくてはならないと思います。妥協できないのなら、外国では暮らしていけません。
 私が暮らしている国イギリスは、人権や信仰の自由を尊重する国です。公立学校では、キリスト教徒以外の児童生徒に配慮して、クリスマスの行事を自粛する学校まであるとか。人権や信仰の自由に関する事項を腫れ物に触るかのごとくに扱うイギリス政府も、フランス政府を見習って毅然とした態度をとってほしいものです。
 パリもロンドンもヨーロッパの中核となる都市です。街を歩き、人々を眺め、二つの都市を比較して、考えをめぐらせるのも楽しいものです。街歩きは旅の醍醐味です。

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