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2018-11

ローマ水道橋

 夏のホリデーには、スペインの Segovia(セゴビア)に行きました。マドリッドから高速列車でわずか30分、バスでも1時間半くらいで行けるため、日帰りで訪れる人が多い場所ですが、私たちはここに宿泊しました。セゴビアで絶対に外せない名所のひとつで、恐らくいちばん有名なのは、アソゲホ広場にある Acueducto Romano(ローマ水道橋)。

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 2000年以上も前に古代ローマ人によって建てられたという水道橋は、全長813メートル、最も高いところで28.5メートル。市街地に水を供給するために18キロも離れたフリオ川から水を引く役割を担っていたという水道橋は、19世紀の終わりまでは実際に使用されていました。

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 花崗岩を積み上げてつくられたという水道橋。驚くべきことに、釘やセメントなどの石と石とを接合する道具は一切使用されていません。128か所もあるアーチ部分も然り。石を上手に組み合わせることによってのみバランスを保っているのです。

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 よく見ると石のところどころに窪みがありますが、これは建設時に石を高所に吊り上げるためにつけられたのだそう。

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 813メートルもの高さがあるにも関わらず、横幅はわずか2.4メートル。石造りの橋はずんぐりとしているものが多いなか、長身でスリムなセゴビアの水道橋。2000年も前にローマ人はどのようにしてこの橋を建てたのでしょうか。まさに神業と言ってよいほどの高度な技術に、人々は悪魔の介在を疑ったといいます。この水道橋には悪魔伝説があります。

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 セゴビアにひとりの若い娘が住んでいました。娘は毎日のように遠くの川まで水を汲みに行かなければなりませんでした。疲れきった娘は、ある時「夜が明けるまでに、この町まで水を引いてください。願いをか叶えてくださるのなら、私の魂を差し上げましょう」と、つぶやいたといいます。それを聞きつけた悪魔は、夜のうちに水道橋を完成させようとしますが、最後の石を積み上げるところで一番鶏が鳴きはじめました。正気を取り戻した娘は自らの行いを恥じ、教会で深く懺悔しました。娘は赦され、水道橋の中央にはマリア像と十字架が飾られるようになったということです。

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 悪魔がつくったに違いないと思わせるほどに精巧で美しいローマ水道橋。その堂々たる姿は見る者を圧倒します。

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スペイン「トレド」中世で歩みを止めた異国情緒漂う世界遺産の街

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