2017-11

俺が舵をとる

 私は徒歩通勤なので公共交通機関をあまり利用することがありませんが、先日、用事があってバスに乗りました。私が乗ったときは、夕方の6時過ぎでちょうどラッシュの時間帯でした。私は座席を確保することができましたが、次のバス停は黒山の人だかりでした。
 ロンドンではバスに前方から乗車して後方から降車します。乗車するときにオイスターカード(定期としてもプリペイドカードとしても使えるロンドン交通局共通のカード。バスや地下鉄、一部の電車路線での使用が可能です。)をスキャンするか、料金を払います。運転手はキセルがないかどうかをチェックします。
 次のバス停に止まったとき、運転手は降車口のドアを先に開けました。数人の乗客がバスから降りたのですが、その時、降車口から乗車してきた不届き者が一人いました。そんな時、大抵の運転手は見て見ぬふりをします。しかし、私が乗ったバスの運転手は違いました。彼はナイジェリア訛りの英語で「ほれ、今、後ろから乗ったあーた。あーただよ。降りなさいっ。降りろって言ってんだよっ。降りるまでバスは動かないよっ。」と、まくしたてました。彼の激しい口調に、不届き者はすごすごとバスを降りました。
 不届き者の降車を見届けてから、運転手はおもむろに乗車口を開けました。待っていた人々が我先にとバスに乗り込んできました。とても一台のバスに収まりきるような人数ではありませんでした。安全のためにバスに乗車することができる人数は法律で決められています。運転手は大声で「つめてっ、つめてっ、ほれ、つめなさいっ。乗った人は止まらんで後ろに行きなさいっ。どんどんつめるっ。」と、乗り込んでくる乗客の交通整理をしました。そして、「ここまでっ。後の人は次のバスを待ちなさいっ。」と言い放ち、無常にも乗車口をぴしゃりと閉めました。後に残された人々は不満気に何かを叫んでいました。
 運転手は乗降のたびに、声を張り上げながら乗客の交通整理をしていました。文句や嫌味を言う乗客もいましたが、彼は毅然と彼のルールで舵を取っていました。ロンドンには公共のマナーを守らない人も多くいます。それを見て見ぬふりをする人はもっと多いです。私もその一人かもしれません。「悪いものは悪い」と勇気を持って言うことはとても難しいことですが、毅然として正義を貫いたバスの運転手に私は拍手を送りたいと思います。

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上手をいく不届きな乗客

Lady Masalaさん、こんばんは。

 この夏、ロンドンの南東にある宿泊先に移動する為ヴィクトリア駅附近のバス停から大きなボストンバックを持ってバスに乗込んだ時の光景をお話します。
小生の前に並んでいた若者はイスラム系で衣類らしきものが入っている大きな荷物を持って乗込んだ。彼はバスの運転手に荷物を置いてから支払するといって奥のベビーカースペースに荷物を置いた。小生もそこにバックを置く事が出来た。その後からも客が乗込んできていて、バスは発車しました。彼はそわそわしていました。次のバス停で多くの人が乗込んでくると彼は荷物をその場に残して2階に上がって行きました。2ブロック先のバス停で運転手が交代するとイスラムの彼は1階に降りてきました。何食わぬ顔で目的の場所で下車して行きました。もちろん小生はオイスターカードで乗込みました。

101Ton様

こんにちは。
ロンドンでは公共交通機関でのキセルは日常茶飯事です。特にバスでは簡単に無銭乗車ができます。大抵のバスの運転手さんは見て見ぬふりをするのが現状です。無銭乗車するような輩は何かとトラブルを起こすので、揉め事に巻き込まれたくない運転手さんは悪事を無視します。時々、記事のように「悪いものは悪い」と堂々とけしからん輩と対峙する運転手さんがいます。私は拍手を送りたい気持ちになるのですが、言い争っている間はバスが動かないので、急いでいる乗客は運転手にまで腹を立てます。私も悪いものは悪いと毅然と言える勇気がほしいです。簡単なようでいてとても難しいことです。


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