2017-08

古都イムディーナ

 イムディーナを訪れた日は、前日の雨とは打って変わって、青空が広がる良いお天気に恵まれました。ヴァレッタが築かれる以前は、首都が置かれていたという古都 Mdina(イムディーナ)。アラビア語で「城壁の町」を意味するこの町は、マルタ本島のほぼ中央、小高い丘の上にあります。私たちが滞在していたスリーマからは、小一時間ほどのバスの旅。市街地を通り過ぎ、田畑が広がる長閑な田舎道を通り抜ける頃には、本当に目的地までたどり着くのだろうかと心配になるほど閑散とした道なき道がづづきます。

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 中世の面影を今に受け継ぐ、城壁に囲まれた古都イムディーナ。この町へと通じる門は全部で3か所ありますが、そのなかでも群を抜いて美しいのは、Main Gate(メイン・ゲート)。観光客用の馬車が通りかかれば、騎士が活躍していた時代にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。

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 かつては、貴族をはじめとする多くの人々が住む都であったイムディーナ。ヴァレッタに遷都した後は、人口が減少し「静寂の町」との異名を持つようになりました。高貴で上品なたたずまいの町ですが、ゲートをくぐって少し歩いたところに、なんとチャリティーショップがありました。品物の値段も良心的で、旅行の記念に何かほしいと思いましたが、気に入ったものが見つからず、何も買うことができませんでした。店番のボランティアの人たちも感じが良かったので、とても残念。

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 イムディーナの町には、素敵な路地がたくさんあります。人口数百人という小さな町ですが、どの小路も思わずカメラを構えたくなるような美しさ。表札代わりのマリア様のレリーフ、レンガの隙間に巣をつくるスズメたち、はちみつ色に輝くマルタ・ストーンに映える緑色の出窓、そして、それを彩る季節の花々。どこに目をやっても、絵はがきのような光景が広がっています。

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 イムディーナの中心にあり、その大きさと存在感で見る者を圧倒するのは、マルタ共和国で最初に建てられたという The Cathedral(聖パウロ大聖堂)。4世紀頃キリスト教に改宗し、司祭となった聖パブリウスの家の跡地に建てられた小さな聖堂が原型であったといわれています。現在の建物は、大地震で倒壊後18世紀初頭に再建されたものです。
 大聖堂の横にある、これまた歴史ある建物のベランダに干してあるシロクマのバスタオルが気になって仕方がありませんでした。歴史的建造物には洗濯物を干してはいけません!そのゆるさがマルタ共和国らしいところではありますが。

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 大聖堂内に足を踏み入れると、その質素な外観とは趣を異にする豪華な内装に驚かされます。天井を見上げると、さまざまな物語が描かれたフレスコ画を見ることができ、なかでも、ひときわ目を引くのは「聖パウロの難破」。その繊細で美しい色づかいにはうっとりとさせられます。
 床には、畳一畳よりやや小さいくらいの美しい大理石が連なっています。これらは騎士や貴族、聖職者たちの墓標。その下に眠る故人に相応しい個性あふれる模様が描かれています。踏むのは悪いような気がしますが、西洋では、お墓を跨いでもご法度ではないそうです。

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 祭壇を照らすように天井を彩るクーポラは、20世紀に入ってから完成したという比較的新しいものです。見上げていると、そこから差し込む光に吸い込まれてゆくような錯覚に陥ります。首都ヴァレッタにある聖ヨハネ大聖堂に勝るとも劣らない風格ある大聖堂、併設の博物館と併せて、見ごたえのある場所でした。

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