2017-11

レガイラ宮殿

 レガイラ宮殿は、シントラ宮殿より徒歩で15分ほどの場所にあります。私が持参した10年前のガイドブックには、詳しい説明は載っていませんが、シントラ宮殿やペーナ宮殿とともに「シントラの文化的景観」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録されています。

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レガレイラ宮殿 外観

 大富豪であったアントニオ・モンテイロが、レガイラ男爵から買い受けたこの宮殿は、もともとは、王族の別荘として12世紀に建てられました。ゴシック風、ルネサンス風、マヌエル風など、様々な建築様式が混在します。モンティロ氏の要請で、イタリアの建築家ルイジ・マニーニが、改築に着手したのは、20世紀初頭のことでした。

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 庭園には、今までに訪れたどの場所とも違う、一種独特の雰囲気が漂っていました。この地域のものなのか、装飾として使われている石には、ところどころに窪みがあります。それが、まるで、しゃれこうべのように見えます。石は、いたるところにあり、何度もぎくりとさせられました。

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 モンテイロ氏は、フリーメイソンや錬金術に傾倒した、異端の人だったそうです。宮殿内には、キリスト教のモチーフにカモフラージュされた、フリーメイソンの意匠がいたるところに見られるのだとか。
 ガイドツアーでは、そのシンボルなどの見所を詳しく解説してくれるそうです。ツアーのことは、宮殿を訪れた後にホテルのスタッフから聞きました。行く前に知っておきたかったです。

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 天国と地獄を現しているという塔。冒険小説の世界に出てきそうです。

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 階段を登れば、洞窟を歩けば、道は必ずどこかへつながっています。まるで、おとぎの国に迷い込んでしまったかのようです。あっちへ行くとどこに出るのか。こっちに行けば何があるのか。宝探しのように探索しながら、何時間でも過ごせてしまう素敵な場所です。

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 洞窟を通って、暗い地下道に下りてゆきます。地下道は井戸につながっています。持参したペンライトを照らしながら、真っ暗な道を歩きましたが、反対方向から明かりが見えるとドキッとしました。向こうから来た人たちも同じ思いをしたに違いありません。

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 イニシエーションの井戸とよばれる深さ30メートルほどの井戸へは、らせん階段でも下りることができます。らせん階段は、9段階になっており、地獄の9圏をくぐるという、ダンテの「神曲」を象徴しているそうです。
 私たちは真っ暗な井戸の底から、らせん階段を登って外に出ました。明るい地上に出たときは、ほっとしました。地上から闇に向かって下りていくときには、また違った感覚を味わうことでしょう。

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 シントラ観光といえば、シントラ宮殿、ムーア人の城跡、ペーナ宮殿の3か所だけが有名で、レガイラ宮殿は、一般にあまり知られていません。英語版ロンリープラネットにも、日本のガイドブック同様、大きく取上げられていないためかもしれません。
 しかしながら、レガイラ宮殿は、今回の旅行で訪れた中で最も興味深い場所でした。フリーメイソンや、その原型となったとも言われている、テンプル騎士団のことをきちんと勉強してから訪れると、感動が更に深まりそうです。

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