2017-08

シントラ宮殿

 シントラの中心部、レプブリカ広場にある白い大きな建物は、シントラ宮殿です。2つの大きな煙突がシンボルとなっていますが、これらは、キッチンから突き出ています。

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シントラ国立宮殿 外観

 このお城には、ゴシック様式、マヌエル様式、イスラム風建築が混在しています。もともと、イスラム教徒が居住していましたが、ポルトガルがシントラを奪回した後も、エキゾチックなイスラム建築が破壊されるこはありませんでした。
 それに加えて、16世紀、マヌエル1世の治下では、アズレージョ(色彩タイル)での装飾が好まれたため、再びイスラム風建築が返り咲いた格好になりました。 

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白鳥の間

 エントランスを経て、最初に通される部屋は、白鳥の間です。天井の白鳥の絵、イスラム風アーチを描いたアズレージョ、東洋風の陶磁器、重厚な木目の家具。色を抑えて上品にまとまっています。

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カササギの間

 壁一面を覆う、イスラム風のアズレージョが美しいカササギの間。よく見ると、椅子のデザインも上品です。ヨーロッパの王宮は、往々にして、金や極彩色を多用しすぎる傾向にあり、見る者を疲れさせててしまいます。しかしながら、ここシントラ宮殿には、豪華でありながらも、落ち着いた雰囲気があります。

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カササギの間 天井

 カササギの間の所以は、この天井のモチーフです。
 このカササギには、逸話があります。ジョアン1世が、女官にキスしているところを王妃に見つかってしまいました。その時王は、「善意でやったことだ」と弁解しましたが、噂は、たちまち女官たちの間に広まりました。王は、「おしゃべり」という意味のあるカササギを部屋の装飾に用い、王妃の実家ランカスター家の紋章である赤いバラを描かせました。カササギのくちばしには、pot bem「善意で」と書かれた赤いバラがくわえられているそうです。

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セバスティアン王の寝室

 こちらの寝室に使用されているアズレージョのモチーフは、ぶどうです。ベットには、鮮やかな赤い布が使用されていますが、アズレージョの緑と、こげ茶色の家具とよくマッチしています。

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紋章の間

 この宮殿内で最も美しいといわれているのが、紋章の間です。天井に描かれているのは、主要なポルトガル貴族の紋章。壁一面を覆う、美しいアズレージョには、郊外での狩りの様子が描かれています。
 ここシントラ宮殿には、ヴェルサイユ宮殿のような派手さはありませんが、上品で落ち着いた雰囲気があります。私なら、自分の棲家には、ヴェルサイユ宮殿よりもシントラ宮殿を選ぶでしょう。

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