2017-08

ポルト教会めぐり ParII

 ポルトの教会には二種類あります。アズレージョという美しいタイルで飾られた教会と、どっしりとした灰色のレンガを積み重ねて建てられた教会です。レンガの教会は、市庁舎や商店などと紛れてひっそりと建っていることが多いので、その高みにある十字架を見落としてしまいがちです。

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カテドラル外観

 しかしながら、ポルトの教会には、必ずと言ってよいほど入り口付近に目印が立っているので見落とすことはありません。その目印とはおもらいのジプシーたちです。ジプシーは差別用語なので、現在ではトラベラー、または、ロマ族という用語を使用しなくてはならないのでしょうが、私はこの「ジプシー」という響きに流浪の民の悠久のロマンを感じます。

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カテドラル内部のマリア像には日本の仏像的な美しさが

 彼らは教会に近づく人々に、哀れっぽい声でおねだりをします。たいていの場合は無視されますが、だからと言って攻撃的になることはありません。扉を開けられなくて困っている私たちに、「押す。押すよ。」と親切に教えてくれたりもします。私は彼らにお金を渡したことはありませんが、必要以上に嫌悪する必要もないのではないかと思っています。

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トリンダーデ教会のマリア様

 彼らの仕事場はカトリックの国。カトリック教会の入り口。イギリスにもジプシーは住んでいて、彼らは常に社会的な問題を抱えながら生きていますが、公の場所でおもらいをしている姿は見かけません。
 ホリデーでカトリックの国へ行くと、私のホリデーはいつもカトリックの国なのですが、この宗教はやはり懐が深いと思わずにはいられません。

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トリンダーデ教会内部

 もう一つポルトの教会を語る上で忘れてはならないのは「金」です。教会内部の装飾には、ふんだんに金箔が使われています。黄金の祭壇を見たときは、枠組みも全て純金、金の延べ棒で作られているのかと思いびっくりしましたが、実際は、木の彫り物に金箔が貼られているそうです。金は、植民地であったブラジルから運ばれてきました。

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カルモ教会内部

 特に素晴らしいのは、サン・フランシスコ教会内部で、祭壇は見事に黄金で装飾されています。内部は撮影禁止で写真を撮ることができなかったのはとても残念でした。
 キリストの系図「ジュッセの木」や日本やモロッコで殉教したフランシスコ会の宣教師を称える祭壇などがあります。フランシスコ会は、アッシジのフランチェスコが創始者で、ポルトガルには13世紀に設立されました。フランチェスコは清貧の思想を唱えており、最初に建てられた教会堂は小さなものでしたが、建物は徐々に拡大され、大航海時代に得た富によって黄金の祭壇が出来上がりました。

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サン・フランシスコ教会博物館 会議室

 黄金の祭壇は、フランチェスコの思想に反するのではないか。ふんだんに使われている黄金は成金で悪趣味ではないかという考える人も多いようですが、私はサン・フランシスコ教会内部の装飾を美しいと感じました。

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先日は当ブログにご訪問&コメントいただき、ありがとうございます。
またリンクの件、お手数をおかけいたしました…重ねてお礼申し上げます。

実際に現地で見ている時は、綺麗だなですませてしまった金箔を使った装飾でしたが、そういえばブラジルは金鉱をもっていて、それをポルトガルは独占していたからかということに、こちらの記事で気がつきました。

ポルトの街は街歩きが楽しくて、むやみやたらと歩いていました(笑)
教会の尖塔が見えるのをわくわくしながら、あちこち歩き回っていました。
次訪ねる機会には、教会めぐりももう少し散歩のルートに入れようと思います。

MIKO様

 こんにちは。コメントを残していただきましてありがとうございます。
 リンクの件ですが、MIKOさんのブログにて拙ブログを紹介していただきまして、こちらこそどうもありがとうございます。
 ポルト、小ぢんまりとした街で私も大好きになりました。教会は金箔のおかげでキラキラしていてとても素敵でした。記事にも書きましたが、ポルトの教会は美しいだけでなく、活気もあってなかなか興味深い場所でした。
 私は、教会を無料の休憩所として利用している罰当たりな人間ですが、教会の内部を散策すると心が癒されるような気がして教会めぐりはやめられません(笑)。


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