2017-11

ロビン

 外を歩いているとよく Robin(ロビン:コマドリ)に出会います。ロビンはどこにでもいる野鳥で、日本のスズメのような存在ですが、イギリスの人々には大変親しまれています。The Times(ザ・タイムス:イギリスの保守党系の高級紙)が1960年代初頭に行った野鳥の人気投票では一位になりました。また、非公式ではありますが、イギリスでは国鳥とされています。

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 ロビンは好奇心が強く物怖じしない鳥です。私が公園のベンチに座って本を読んでいると、そばによってきて私を観察しはじめました。そして、カメラを向けるとポーズまでとってくれました。写真を撮ってもらったのが嬉しかったのか、お礼に美しい声で楽しげな歌まで披露してくれました。
 ロビンは人懐っこい鳥だからでしょうか、文学作品にもたびたび登場します。イギリス生まれのアメリカ人作家、フランシス・ホジソン・バーネットによって描かれた「秘密の花園」では、園丁のおじいさんとコマドリは仲の良い友だちです。

「小鳥は小さなくびをかしげて、やわらかいつぶらな目でおじいさんを見あげました。黒い露のような目でした。すっかりなついているとみえて、こわがるようすもありません。それからぴょんぴょん地面をとんでは、いそがしそうに土をほじくるのです。種だの虫だのをさがしてるのでしょう。それをみるとメアリは心のなかでみょうな気がしてきました。その小鳥があんまりきれいで、たのしそうで、まるで人間のように思えるからでした。からだはとても小さくてまるくふくらみ、きゃしゃなくちばしをしています。あしもほっそりとしてきれいでした。」
「秘密の花園」より バーネット:作 吉田勝江:訳

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 ロビンはクリスマスの鳥としても知られています。ツリーのデコレーションやクリスマスカードにはロビンをかたどったものがたくさんあります。
 伝説によると、イエス・キリストが十字架に磔にされたとき、一羽のロビンがキリストのそばに寄り添い、彼を慰めるために耳元でさえずったといいます。茶色がかったロビンの胸元は、それ以来キリストの流した血の色で赤く染められたということです。

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 また、ヴィクトリア朝の郵便配達員は赤い制服を着ており、彼らのニックネームはロビンでした。当時のイギリス社会では、ロビンはクリスマスカードを運んでくれるありがたい存在であるという認識がありました。
 イギリス人がロビンに特別な親しみを覚えているのは、このような理由があったからなのですね。家族であたたかいクリスマスディナーを囲んでいるとき、ふと裏庭を眺めるとそこにはロビンがいる。私にはそんなのどかで平和なイメージがあります。

参考文献:Wikipedia

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ロビンは愛らしく私も大好きでした。特ににうちのイギリス人大家(女性)はロビンへの偏愛が強く、庭の餌箱にロビンが来るとニコニコしながらいつまでも眺めていましたが、逆にドバトやリスが餌箱をつつきに来るや否や凄い形相で追い払っていました(笑)。

ihatov1001様

 こんにちは。ロビンは本当にかわいいですね。職場にもいつも(恐らく)同じロビンが来るのですが、私が近づいていっても一向に飛び去る気配を見せません。さえずるときに、首をかしげたようにするのもとてもかわいらしいです。
 ihatovさんの大家さんネタが好きです。彼女の子どもたちの「お袋の味」がテイクアウェーのカレーだったという記事があったように思います。ある意味とてもイギリスらしい!?話でよく覚えています(笑)。


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