2017-08

古書と戯る

 私は書物は読まれることに意義があると信じて疑いませんが、最近、デコレーション用に古書を買い集めるようになりました。私が古本に興味を持つきっかけとなったのは、Penguin Books(ペンギンブックス)です。
 世間にはペンギンブックスの古いペーパーバックを収集している人が多いとは聞いていましたが、とある学校のバザーで実際にそれを手にしたときから収集家の列に私も加わることになりました。赤茶けた古い紙の質感とその香りに歴史を感じます。

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古書のぬくもり
 一番上の本は、「The Cherry Orchard」という脚本で1928年に出版されました。初版は1923年です。世界恐慌と第二次大戦をくぐりぬけてきました。

 ペンギンブックスは、1935年に創業されたイギリスの出版社で、世間に良質のペーパーバック(日本の新書、文庫本に相当します。)を普及させた草分け的存在です。それまでのペーパーバックは作りも粗悪で、出回っていたタイトルも魅力的なものは少なかったといいます。
 ペンギンブックスは廉価の書籍を出版し、書店だけではなく Woolworth(ウールワース:庶民的な日用品全般を扱う大規模チェーンでしたが、2009年に閉店しました。)などの大規模なチェーン店などでも書籍の販売を行いました。本の価格は1冊6ペンスでタバコ1箱の値段と同じでした。
 ペンギンブックスは1937年には学術的な分野を扱う Pelican Books(ペリカンブックス:この部門は1990年に閉鎖されました。)を、1940年には子ども向けの図書を出版する Puffin Books(パフィンブックス)を、1946年には古典を取り揃えた Penguin Classics(ペンギンクラシック)を創設しました。
 初期のペンギンブックスは、オレンジがフィクション、紺色が伝記というよに分類ごとに色分けがされていました。このシンプルなデザインは、写真印刷の技術が発展する1960年代まで続きました。このツートーンカラーのペーパーバックは見た目にも美しく、機能的でもあるため、コレクターには非常に人気が高いといいます。現在は一部、復刻版も出版されています。

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新旧ペンギンブックス・コレクション
 ジョージ・オーウェルの「1984年」は1979年の出版で、その横のフィッツジェラルドは復刻版です。立てかけてあるデュマの「モンテ・クリスト伯」はペンギン・クラシックスのシリーズです。
 ペンギンブックスは岩波文庫に通じるところがあると私は思います。パフィンブックスは岩波少年文庫ということになりましょうか。

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The Quest For Corvo
 この本のペンギンブックスでの初版は1940年です。色が示すとおり伝記です。行間が非常に狭いです。ペンギンブックス初期のペーパーバックは裏表紙が広告になっています。

参考文献:WikipediaPenguin Books ホームページ

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