聖フランチェスコの歩みⅠ
2009年3月22日-25日
アッシジはイタリアの国の守護聖人であり、第二のキリストと呼ばれる清貧の聖人フランチェスコが生まれた街です。イタリア人だけではなく、全世界のカトリック教徒の巡礼の地となっています。

雨に濡れる聖フランチェスコ像
聖フランチェスコは、12世紀の後半にアッシジの裕福な織物商人の家に生まれました。裕福な家庭に生まれたがゆえに放蕩生活を送っていましたが、ある日、彼は神が語りかける声を聞きました。以来、聖フランチェスコは生涯を神に捧げる修道生活をおくりながら、貧しい者や病める者たちのために尽くしました。
私が大学時代にお世話になった教授は若い頃、神父になることを志しアッシジの修道院で一時期、修道生活をおくりました。彼は工学系の大学に進みましたが英語の論文を読む必要がありました。しかし、英語の発音は綴りとは必ずしも一致するものではなく、発音の仕方に悩みました。その時、彼の担当教授が「英語が読めないならラテン語をやれ。ラテン語はローマ字読みすればいいから。」と言った言葉を真に受け、彼はラテン語の勉強を始めました。
勉強を重ねるうちに神学の魅力にとりつかれ、神学部に入り直しました。ヨーロッパに留学して、神父になるための勉強を続けましたが、その夢を捨てて結婚しました。結婚して間もなく奥様が寝たきりになり、奥様が亡くなるまで介護を続けました。彼はそんな話をユーモアを交えて講義の中で語ってくださいました。聖フランチェスコと教授の姿が私の中で重なります。

サン・ダミアーノ修道院
1206年に聖フランチェスコは、サン・ダミアーノ教会の十字架から「早く行って私の壊れかけた家を建て直しなさい。」という神の声を聞き、自らの財を投げ打って荒れ果てた教会の修復を行いました。清貧と自然を愛する聖フランチェスコの歩みはここから始まりました。この修道院は聖フランチェスコの弟子である聖キアーラが信仰生活を送った場所でもあります。
私が修道院を訪れた日は生憎の雨でした。修道院内の教会堂にたどり着いた頃には、雷が激しい音をたてて鳴り響いていました。質素な教会堂の椅子に腰掛けて雨が小降りになるのを待ちました。教会堂に響く外界の激しい音は、中で佇む私の心に不思議と平静を与えました。降り続く激しい雨と雷光は神の栄光を現しているかのようでした。

窓辺の聖フランチェスコ
イタリアやスペインなどのカトリックの国へ行くと、一般家庭の窓辺を祭壇にして聖母マリアや聖人が祀られていることがよくあります。
アッシジはイタリアの国の守護聖人であり、第二のキリストと呼ばれる清貧の聖人フランチェスコが生まれた街です。イタリア人だけではなく、全世界のカトリック教徒の巡礼の地となっています。

雨に濡れる聖フランチェスコ像
聖フランチェスコは、12世紀の後半にアッシジの裕福な織物商人の家に生まれました。裕福な家庭に生まれたがゆえに放蕩生活を送っていましたが、ある日、彼は神が語りかける声を聞きました。以来、聖フランチェスコは生涯を神に捧げる修道生活をおくりながら、貧しい者や病める者たちのために尽くしました。
私が大学時代にお世話になった教授は若い頃、神父になることを志しアッシジの修道院で一時期、修道生活をおくりました。彼は工学系の大学に進みましたが英語の論文を読む必要がありました。しかし、英語の発音は綴りとは必ずしも一致するものではなく、発音の仕方に悩みました。その時、彼の担当教授が「英語が読めないならラテン語をやれ。ラテン語はローマ字読みすればいいから。」と言った言葉を真に受け、彼はラテン語の勉強を始めました。
勉強を重ねるうちに神学の魅力にとりつかれ、神学部に入り直しました。ヨーロッパに留学して、神父になるための勉強を続けましたが、その夢を捨てて結婚しました。結婚して間もなく奥様が寝たきりになり、奥様が亡くなるまで介護を続けました。彼はそんな話をユーモアを交えて講義の中で語ってくださいました。聖フランチェスコと教授の姿が私の中で重なります。

サン・ダミアーノ修道院
1206年に聖フランチェスコは、サン・ダミアーノ教会の十字架から「早く行って私の壊れかけた家を建て直しなさい。」という神の声を聞き、自らの財を投げ打って荒れ果てた教会の修復を行いました。清貧と自然を愛する聖フランチェスコの歩みはここから始まりました。この修道院は聖フランチェスコの弟子である聖キアーラが信仰生活を送った場所でもあります。
私が修道院を訪れた日は生憎の雨でした。修道院内の教会堂にたどり着いた頃には、雷が激しい音をたてて鳴り響いていました。質素な教会堂の椅子に腰掛けて雨が小降りになるのを待ちました。教会堂に響く外界の激しい音は、中で佇む私の心に不思議と平静を与えました。降り続く激しい雨と雷光は神の栄光を現しているかのようでした。
サン・ダミアーノ修道院 雨に耐える修道僧

窓辺の聖フランチェスコ
イタリアやスペインなどのカトリックの国へ行くと、一般家庭の窓辺を祭壇にして聖母マリアや聖人が祀られていることがよくあります。
参考文献:Wikipedia・地球の歩き方イタリア
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