2017-06

大捕物

 ある日、会社帰りにチャイニーズの Take Away(テイクアウェイ)に行くために家とは反対の方向に歩いていました。その通りは、八百屋さんや安雑貨のお店、ファーストフードやテイクアウェイのレストランが軒を連ねる High Street(大通り)です。その通りにある商店やレストランは値段が安いことが目玉の庶民的なお店で、そのようなお店が立ち並ぶ通りは当然のことながら、あまり安全とは言えません。ロンドンでは一つ通りを違えると全く雰囲気が異なります。この通りも閑静な住宅街から数分のところにあります。
 住宅街を通り抜け、この通りに足を踏み入れた途端に二人の Police Community Support Officer(ポリース・コミュニティー・サポート・オフィサー:略して PCSO)が若い黒人男性と向かい合って話をしている姿が目に入りました。PCSO は警察と連携し地域のパトロールを行います。彼らは警察官とは区別され、職務上、与えられている権限も制限されており、制服も警察官とは若干、異なります。とはいえ、彼らはパトロール中に見かけた不審者や容疑者の身柄を確保することができます。この制度は2002年から導入されました。
 二人の PCSO は黒人男性に何か事情を聞いている模様でした。彼らと男性との間には距離があり、彼らは男性の身体を拘束していなかったので、私は、黒人男性は目撃者か被害者で PCSO に事件か事故の様子を伝えているのであろうと思いました。「あの男は容疑者じゃないな。あんなに離れていたら簡単に逃げられるから。」と私が考えたその瞬間、黒人男性は私の思考を読んだかのように突然、逃走しました。不意をつかれた二人の PCSO も慌てて犯人を追って駆け出しました。車の往来が激しい道路を容疑者、二人の PCSO が車の間を縫うようにして走って横断したため、一台の車は急ブレーキをかけて止まり、それに続く車は危うく前の車に追突しそうになりました。
 私は突然、起こった大捕物に一瞬、唖然として立ちすくみましが、「だから言わんこっちゃない。容疑なら腕でもしっかりつかまえとかなきゃ逃げられるにきまってるよ。そんなの素人の私にでも分かるよ。」と頭の中で毒づきながら歩き出しました。それにしても、人質なんかにとられなくて本当によかったです。ロンドンの街角を歩いていると良いことも悪いことも含めて本当にいろいろなことに遭遇します。

読んでくださいましてありがとうございました。
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それは大変でしたね。ご無事で何よりでした。
私も何度か犯罪を目撃して、また置き引きのターゲットになり、けがを負ったこともあります。
そのうち拙ブログで記事にしたいと思います。

ihatov1001様

こんにちは。
ロンドンには素敵な場所がたくさんありますが、ふとした瞬間に、ここは犯罪の渦巻く大都市であると気づかされます。私は日本で犯罪を目撃したり被害にあったことはありませんでしたが、ロンドンでは何度か犯罪の現場を見たことがあります。ihatov1001さんは怪我をなさったそうですね。書かれる予定の記事を読んで今一度、気を引き締めたいところです。

PCSOついて

Masala様 今晩は

 Masalaさんが巻き添えにならなくて本当に良かったですね。旅行中のダービシャーで、小生の目の前で後ろ手にして道路にうつ伏せに取り押さえてるのを見た事があります。やはり大都会、特に繁華街は怖いですね。小生も日本で過去(20年前)に2度、川崎と新宿で真昼の路上で仕事中に車上荒しにあっています。

 ところで英国のPCSOついて他の方のブログを読むとPCSOの初任給は年収6000ポンド(約370万円/3年前の記事)、さらに Special Constables(特別巡査)と呼ばれるボランティアも募集して、週に2回ほど数時間の市内パトロール活動とありました。どちらも完全なボランティアではないのでしょうか。

101Ton様

こんにちは。
私は日本ではわりと田舎に住んでいたので犯罪を目撃したことはありませんが、ロンドンでは何度か、警察が現場検証をしている場面に出くわしました。
PCSOとSpecial Constablesの違いですが、PCSOはフルタイムの職業で(場合によってはパートタイムで働くことも可能のようです。)、Special Constablesは無給のボランティアです。警察官(Police Officer)はPCSOよりも高い権限を持っています。


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