2017-10

パブの風景

 会社帰りに「今日、一杯どうですか。」という時、日本であれば居酒屋行きということになりますが、ここイギリスではパブのお世話になります。一杯飲みたいと思ったときは、少し歩けば必ずどこかにパブが見えてきます。

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パブの外観

 Pub(パブ)は Public House(パブリック・ハウス)の略で現在では大衆酒場を示します。交通が未発達であった時代に旅行者のために食事とお酒を提供した宿屋がパブの起源です。中世には巡礼者に宿を提供する役割を果たし、16世紀に商業活動が盛んになると、駅馬車の中継地点として発展しました。17世紀以降は労働者のための酒場として栄え、お酒を飲むだけではなく、賭け事や音楽の演奏が行われたりと社交場としての役割も生まれました。また、パブでは残酷な動物いじめのショーや大衆芝居が行われることもしばしばでした。巡回裁判所や郵便局として使用されることもありました。
 現代のパブでは、お酒を飲みながらプール(ビリヤード)やダーツを楽しんだり、曜日によってはクイズやビンゴなどのイベントに参加できたり、音楽の生演奏を楽しむことができます。パブには必ず大画面のテレビが備えつけられており、フットボール(イギリスでは、サッカーのことをフットボールといいます。)の試合を観戦することができます。重要な試合の際には、熱狂的なフットボールファンはパブに集まって試合を観戦し、喜びや悔しさを仲間と分かち合います。

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パブのカウンター ハンドポンプにビールの銘柄が示されています。
 飲み物はカウンターで注文してその場でお金を払います。一人が仲間の分をまとめて買い、次に注文するときは別の人がまとめて注文します。カウンターで「割勘で。」というのは無粋です。ビールはパイントグラスで出てきます。1パイントは約568ml です。

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カウンター内には各種アルコールが常備されています。
 パブではビールのほかにジュースやワイン、各種アルコールが注文できますが、イギリス人はビールが大好きです。日本で飲まれているビールはラガー(低温で長時間醗酵させて作るビール)ですが、イギリスではエール(常温で短時間醗酵させる)が一般的です。私はお酒があまり好きではないので、パブに行った際には大抵シャンディー(ビールをレモネードで割ったもの)かサイダー(リンゴ酒)を注文します。サイダーは甘くておいしいのですが、ビールよりもアルコール度が高いです。

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パブのテーブル席
 パブにはテーブル席もあり、パイローストフィッシュ&チップスなどのイギリス料理を注文することができます。最近では、カレーもパブメニューとしてすっかり定着しました。
 席が空いているときは座ってお酒を飲むことができますが、席の数が少ないので立ったまま飲むこともしばしばです。イギリス人は席が空いていても立ち飲みを好む人が多いようです。夏のお天気がいい日には外でパイントグラスを片手に歓談している人が圧倒的に多いです。2007年から法律で全ての公共施設内での喫煙が禁止されたこともあり、愛煙家は寒い冬の日でも外で煙草を吸いながらビールをすすることを余儀なくされています。

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こんにちは!

やっぱり、イギリスといえばパブですよね!といっても、本場のパブには行ったことがないんですが・・・

それにしても、パブでもカレーが出てくるとは驚きですね。インドの移民が多いのは知っていましたが、そこまでとは!でも、考えてみると、アメリカのナイトクラブでもタコスが食べられるので、同じようなものかな?

こんにちは
せっかくイギリスにいるのに、子どもがいるので、存分にパブを楽しめないのが残念です。
先日、泊まったホテルの横にパブがあり、夜ごはんをそこで食べました。
初めての夜パブでした。
7時を過ぎていましたが、子どももぼつぼつ入っていて、安心でした。
小学3年生くらいの女の子が1人でカウンターで注文してたりして、ほほえましかったです。
私はビールが大好きなのですが、この国はビールが安くておいしいですね。
それだけで、帰りたくなくなっちゃいます。

B9MOM 様

こんにちは。コメントをありがとうございます。
パブで出てくるカレーは本場の味というより、イギリスナイズされていますが、それでも充分においしいです。そうそう、チキン・ティッカ・マサラはインドではなく、イギリスのインド料理レストランでイギリス人向けに作られたメニューだそうです。
イギリスのインド人はアメリカのメキシコ人と境遇がとても似ているような気がします。

Hiro様

こんにちは。
私はお酒の味がわからないのですが、日本からきた同僚も「ビールがとてもおいしい。」と言っています。そしてとても安いらしいですね。
パブに昼間にランチに行くと家族連れなども多く、日本のファミリーレストランのように利用している人もいるようですね。日本から旅行できた人に「イギリス料理が食べたい。」と言われたら必ずパブに案内します。雰囲気もとってもイギリス的で喜ばれます。

お!いい感じのおやじパブですね!!
こういう落ち着ける雰囲気のパブがやっぱり大好きです。
最近はこじゃれたガストロパブが増えてきて、
昔ながらのパブが減っているので寂しくなります。
まあ、あまりローカル色が強すぎるのも入りにくいのですが。。。

catswhiskers様

こんにちは。
言われてみるとなんというか、おしゃれというか、若者向けというか、そういうパブが多くなってきましたね。私も無意識でしたが、おしゃれ系のガストロパブよりも普通のおやじパブ(笑)を好んでいたようです。フットボールシャツを着た少し太めのおじさんたちが雑談しているようなパブが私も好きです。

パブは入りやすそうな場所ですね~。
サッカーW杯やってたときに地元のアイリッシュパブまでわざわざ応援しに行って、
本田のシュート決まった時は満員のパブの全員と肩を抱き合った覚えがあります。
その店とめちゃくちゃ似てるので思い出しちゃいました:)

setsuko 様

こんにちは。
パブは街のいたるところにあり、紅茶やコーヒー、デザートも扱っているところも多いので、私はお酒を飲みにというよりもお茶しにいくことのほうが多い気がします。誰でも気軽に入れるところです。
パブで大きなサッカーの試合を見ると気分が盛り上がりますよね。ただ、本当に熱狂的なサッカーファンがお店にいる場合は、私は少し怖いです...。

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カギコメ様

はじめまして。
コメントを残していただいてありがとうございます。同じパブに行っていたとは偶然ですね。来月末に旅行で来られるそうですが、楽しい旅になるといいですね。最近のロンドンはわりと暖かい日が続いており、気温がマイナスになったり、雪が降ったりすることはなかったです。


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