2017-08

リスのおやつ

 秋も深まるとリスたちが忙しそうに木の実を集めはじめます。イギリスにきたばかりの頃、大きな木がある公園の敷地内に栗がたくさん落ちているのを見て驚いたことがありました。しかし、不思議なことにリスが一生懸命に集めている以外は、誰一人として栗を拾っている気配がありませんでした。
 しばらく後に知ったのですが、落ちていたのは栗ではなく Horse-Chestnut(ホースチェストナッツ)の実 Conker(コンカー)でした。この実には人間には毒になる成分が若干、含まれているために食用には適しませんが、静脈瘤や捻挫の治療、ホメオパシーのレメディーに使用されることがあります。世界大戦の折には爆弾を作るための火薬の成分に使われたこともありました。

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食料の調達に忙しい American grey squirrels のリス氏
 人間には有毒なコンカーですが、動物たちは体内で毒素を分解することができます。リスたちはよくコンカーを集めて土に埋めます。以前、家の近所のリスにカメラを向けたところ大慌てで逃げられてしまいましたが、ここ Manor House(マナーハウス)駅付近を縄張りとするリス氏は静止してポーズまでとってくれました。

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ホースチェストナッツの木は春には美しい花を咲かせます。
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夏には実をつける準備をします。
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秋には実を落とします。コンカーの殻斗はイガではありません。
栗は甘くておいしいですがイガに覆われています。教訓めいています。

 イギリスの子どもたち、特に男の子はこのコンカーを使ってゲームをします。ルールはごく簡単です。コンカーに穴を開けて糸を通したもの(一方を結びます。)を用意します。一人が自分のコンカーを定位置に構え、もう一人が自分のコンカーで相手のコンカーを攻撃をします。どちらか一方のコンカーが壊れるまで守備と攻撃を繰り返します。壊れなかったコンカーの持ち主が勝ちです。
 堅そうなコンカーを拾うところから勝負が始まりますが、酢に浸したり、焼いたりしてコンカーを強化する方法もあります。コンカーの大会もあるそうです。

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学名 Aesculus hippocastanum 俗称 Horse-chestnut または Conker tree
 コンカーには、馬のおならを減らす効果があるという俗説があります。しかし、科学的にその根拠は立証されておらず、むしろコンカーには馬にとって有害な物質が含まれています。この迷信が木の俗称ホースチェストナッツの所以です。

参考文献:Wikipedia

読んでくださいましてありがとうございました。
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この時期、良くハムステッドヒースを散策していました。木々から落ちるドングリが葉に当たり、サラサラととても心地よい音を立ててくれるのですね。で、横を見るとリスたちが食糧集めにいそしんでいる。日本ではなかなか見られない光景です。

こんにちは
うちの子供たちも山ほど集めました。
集めた後はフラットのお庭にまとめておいて置くと
きれいに持ち去られていました。
私も食べられたらどんなにいいだろうと思いました。
あまりに思いつめて、「実は食べられるんだよ~」という夢まで見てしまいました。
食いしん坊すぎます。。
私のブログにリンクを貼らせて頂きましたので、ご報告いたします。

ihatov1001様

こんにちは。
冬時間に突入しロンドンには暗くて長い冬がやってきます。この時期は意識的に良い面を探していかないと気が滅入ってしまいますね。そのようななかで、リスがドングリやコンカーを土に埋めている姿は心温まる光景です。でも、彼らは埋めた場所を覚えていられないそうです。かわいいですね。

Hiro様

こんにちは。
コンカーが食べられたら幸せですね。その辺にごろごろ落ちているので食べ放題ですね。私も当初はイギリス人は栗を食べる習慣がないので拾わないだけかと思っていました。
フラットのお庭に置いたコンカーは誰が持って行ったのでしょうね。やはりリスでしょうかね。運んでいく姿を見てみたいものです。
Hiroさんのブログにリンクしてくださったそうですね。ありがとうございます。私のブログにもリンクさせていただきました。これからもよろしくお願いいたします。

はじめまして。
イギリスというとロンドンの都会的さとクイーンのイメージが頭に浮かびますが、こういう場所もあるんですね。子供の頃、近所に栗の木が何本も生えている小道があって、秋になると路面に落ちた栗を拾いまくったのを覚えています。同じ場所で銀杏もよく拾いましたね。
そんな事を思い出しながら読ませて頂きました。
またお邪魔させていただきますね。

ふぅみん様

はじめまして。コメントを残してくださいましてありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
イギリスは街中にも広い公園があり大きな木が植えられています。夏にはよく手入れされている花壇にかわいい花が咲いています。イギリス政府の自然を大切にし、景観を守ろうとする姿勢は立派だと思います。(その他の生活習慣では疑問に思うことも多々ありますが...。)
記事にしたコンカーは本当にそこらじゅうに落ちています。「栗だったらなー。」と毎年のように思います。ふぅみんさんは子どもの頃に栗や銀杏を拾ったことがあるとか。私の住んでいた地域にはなかったので羨ましいです。


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