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2024-04

Museum of Home 名称変更の本当の理由は

年末の休暇中に東ロンドンにある Museum of Home(ミュージアム オブ ホーム)に行ってきました。
この博物館は、2019年までは Geffrye Museum(ジェフリー博物館)という名称で親しまれていました。
名前を変えた理由は、表向きには博物館の趣旨を広く一般的に分かりやすくするためということになっていますが、本当の理由は博物館として使用されている建物を所有していた Sir Robert Geffrye(ロバート・ジェフリー)が奴隷貿易や強制労働によって富を得ていたことが明らかになったからです。

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ロンドン市長を務めていたこともあるジェフリーは、1716年にアルムスハウス(救貧院)を開設し、20世紀初頭までの200年余りの間、貧しく身寄りのないお年寄たちに開放されていました。
彼が奴隷貿易に携わっていたこと、貧窮院を建てたことはどちらも歴史的史実。
そのことは以前から明らかだったはずですが、最近の風潮として政治的に正しくない行いは糾弾されます。

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建物には彼の銅像が据えられており、それも問題視されました。
住民投票が行われ、80パーセント近くが銅像を取り外すべきだという意見を表明。
政治的圧力もあり、博物館関係者は検討を重ねた末に銅像は据え置くとの結論に達しました。

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その主な理由は以下の3点。
建物自体がグレード I 指定建造物に登録されているため、建物の一部を破壊するには考慮しなければならない法律があること。
銅像を残す代わりに、銅像が見える側を裏口とし、反対側に正面入り口をつくること。
今後は、博物館として負の歴史を含めて後世に伝えてゆく義務があること。

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銅像を取り外すか否か。
どちらが正しいという意見を私自身は持ちませんが、この時代に富を成した人たちは多かれ少なかれ、ジェフリーのように弱者を搾取して富を得てきたのではないでしょうか。
それを全て明らかにして白黒つけようとするならば、歴史的建造物のほとんどは破壊されなければならなくなってしまうように思います。

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この博物館は、2018年から2021年に再オープンするまでの3年ほど、改装のために閉鎖されていました。
今回は、リニューアルされてから初めての訪問。
ロンドンにある博物館の中では私が最も好きな場所です。
改装後、展示が多くなったと聞いていましたが、私としては前の方がよかったような...。

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悪くはないのですが、以前の展示の方が純粋に時代ごとのインテリアの変遷を比べられるところが好きでした。
好きな時代のインテリアをずっと眺めていたかったのは、昔の展示。
今回訪れたのは12月だったので、インテリアのなかにクリスマスの雰囲気が楽しめたのはよかったのですが。

トラベルjp にてガイド記事を執筆中 です。よろしければそちらもご覧ください。
ロンドンの歴史が全てわかる「ロンドン博物館」でヴィクトリア朝にタイムスリップ

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