寡黙な男
それは、主治医のT先生(日本風にせんせいとおよびしましょう)。
彼は無駄口をたたきません。
個人主義のイギリスのことですからいろいろなタイプのお医者さんがいますが、大きく分けると愛想がよく丁寧に説明してくれる医師と、不愛想で無口な医師とに分かれます。
T先生は明らかに後者。
だからといって説明不足というわけではなく、必要なことはきちんと教えてくれます。
唐突に「ブラのサイズは?」などと聞いてきて驚かされますが、彼の思考回路のなかではいろいろな情報が巡っていて、その中で患者である私に伝えること、聞いておかなければならないことを取捨選択して、最小限の言葉で表現しているらしいのです。
手術の日などは、病室に入ってきていきなり(ハローくらいは言ったかもしれませんが)、服脱いで壁際に立ってとおっしゃる。
そして、ペンを取り出し、これもまた説明なしに私の胸部に何かをお書きになる。
書きながら、「がんがここにあって、これがあれで、なんとかで」と、一応説明してくれた後に、スマホを取り出して写真を撮りました。
写真を私に見せながら「個人情報がわかるようには撮っていないから」と。
病院内でなければ大問題になりそうな言動ですが、もちろん、看護師も他の医師も私の相棒もその場にいました。
術後に経過を見に来られた際も、(一応ハローくらいは言ったかなぁ)前置きもなく「患部を見せて」とおっしゃいます。
私は言われるままに胸をお見せしましたら、しげしげとご覧になり、彼の中では悪くない出来栄えだったとみえ、一言「ハッピー?」と私に聞きました。
私はといいますと、麻酔でまだ頭がぼーっとしていたために一言も発することもできず。
(この時きちんとお礼が言えなかったことが、今でも心残りです。)
私の返答を待てなかったのか、すぐに「じゃぁ、次の診療で」と足早に去って行かれました。
時間短縮のためか、T先生はwould you とか please などの丁寧な言い回しの言葉も省くので、監督と選手、または、上官と下士官みたいな会話になってしまいます。
私も日系の軍隊みたいな会社に勤めているせいか、命令されると体が勝手に動いてしまうのでちょうどよいのですが。
私はそんなT先生を信頼しておりますが、もう少し愛想がよくてもいいのでは?とも思っています。
彼は無駄口をたたきません。
個人主義のイギリスのことですからいろいろなタイプのお医者さんがいますが、大きく分けると愛想がよく丁寧に説明してくれる医師と、不愛想で無口な医師とに分かれます。
T先生は明らかに後者。
だからといって説明不足というわけではなく、必要なことはきちんと教えてくれます。
唐突に「ブラのサイズは?」などと聞いてきて驚かされますが、彼の思考回路のなかではいろいろな情報が巡っていて、その中で患者である私に伝えること、聞いておかなければならないことを取捨選択して、最小限の言葉で表現しているらしいのです。
手術の日などは、病室に入ってきていきなり(ハローくらいは言ったかもしれませんが)、服脱いで壁際に立ってとおっしゃる。
そして、ペンを取り出し、これもまた説明なしに私の胸部に何かをお書きになる。
書きながら、「がんがここにあって、これがあれで、なんとかで」と、一応説明してくれた後に、スマホを取り出して写真を撮りました。
写真を私に見せながら「個人情報がわかるようには撮っていないから」と。
病院内でなければ大問題になりそうな言動ですが、もちろん、看護師も他の医師も私の相棒もその場にいました。
術後に経過を見に来られた際も、(一応ハローくらいは言ったかなぁ)前置きもなく「患部を見せて」とおっしゃいます。
私は言われるままに胸をお見せしましたら、しげしげとご覧になり、彼の中では悪くない出来栄えだったとみえ、一言「ハッピー?」と私に聞きました。
私はといいますと、麻酔でまだ頭がぼーっとしていたために一言も発することもできず。
(この時きちんとお礼が言えなかったことが、今でも心残りです。)
私の返答を待てなかったのか、すぐに「じゃぁ、次の診療で」と足早に去って行かれました。
時間短縮のためか、T先生はwould you とか please などの丁寧な言い回しの言葉も省くので、監督と選手、または、上官と下士官みたいな会話になってしまいます。
私も日系の軍隊みたいな会社に勤めているせいか、命令されると体が勝手に動いてしまうのでちょうどよいのですが。
私はそんなT先生を信頼しておりますが、もう少し愛想がよくてもいいのでは?とも思っています。
トラベルjp にてガイド記事を執筆中 です。よろしければそちらもご覧ください。
読んでくださいましてありがとうございました。
ブログランキングに参加しています。よろしければバナーのクリックをお願いします。
↓
スポンサーサイト
● COMMENT FORM ●
トラックバック
http://workingclass.blog109.fc2.com/tb.php/1355-60de10ea
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)