2017-08

理想的空間

 私は小ぢんまりとしていて家庭的な博物館が好きです。人類の歴史を物語る壮大な展示物よりは、家具や食器など身近なものだけれども、デザインに凝っていたり、素材にこだわりを持って作られている小品を好みます。モデルルームのように部屋の様子が再現されているような博物館は、私にとって理想的な空間です。そんな私の理想を再現するのが Sir John Soane's Museum(ジョン・ソーン博物館)です。

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Sir John Soane's Museum 外観
 館内には所狭しと収蔵品が展示されているため、一度に入場する人数に制限があります。この建物は建築家であった ソーン自身によって設計されました。

 イングランド銀行を手がけた建築家であり、Royal Academy(ロイヤルアカデミー:王立美術院)にて学生に建築学を教授していた Sir John Soane(ジョン・ソーン)は、1792年から1824年にかけて自宅を改装しながら独自の博物館を創設しました。
 博物館創設には、彼の教え子たちが展示物を実際に見学することで、講義の内容を深めることができるという学術的な意義がありました。彼は1833年からイギリス政府に対してその教育的意義について説き、援助を求めました。その願いは受入れられ、彼の存命中は政府の援助の下、彼が亡くなった1837年以降は政府が博物館を管理、運営しています。創設当初から建築やデザイン学生をはじめ、一般の人々も彼のコレクションを無料で見学することができます。

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フロントルーム 館内は撮影禁止なのでイメージを culture24 より拝借しました。

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書斎 イメージを Sir John Soane's Library より拝借しました。

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館内に所蔵品が所狭しと展示されている様子
イメージを The Best of TimeTravel-Britain より拝借しました。

 館内には、ソーンが収集した設計図、建築模型、彫刻、絵画などが所狭しと展示されています。数多くの所蔵品のなかにあって一番の目玉は、古代エジプト第19王朝の第2代ファラオ、セティ一世の石棺です。ソーンは、地下室を「棺の部屋」と名づけ、石棺がコレクションに加えられた際には、三日間にわたって祝宴を設けたという逸話が残っています。

参考文献:Sir John Soane's Museum 公式ホームページ

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入場制限があるのですね。管理がゆきとどいて、それだけこだわりがあるのだと感じました。忙しい観光客はすぐ大英博物館のような大型の博物館に行きたがる(もちろんあちらも素晴らしいには違いないですが)けれど、果たして本当に目的を持っていく場合と漠然と見る場合と、目と心に入ってくるものがまるで違ってくると思います。たいていのひとは何を見たかもよく覚えていないでしょう。(笑)

Sir John Soane's Museum 、いいですね。こじんまりしていそうで壮重で、密度が違う気がします。こういう博物館の方がより多くのものを目と心で見れる気がしました。ありがとうございました。

お家を博物館にしようと思って実行できるなんてスゴイですね。
天井高いし、元々立派な邸宅だったんでしょうね。

20年以上改装に時間をかけているようですが、その間に収蔵品も収集もしていたのかな?
講義の内容にそったもののようですし、知らず知らずのうちに増えていってしまったのかな?

当初から無料で公開しているということですが、時間とお金をかけているのに、そうするなんて立派な方ですね。

おはようございます!

Museum、大好きですー!!!
紹介されてるMuseum、初めて知りました。
展示品など、とっても見応えのあるものがありそうですね。
訪問したくなりました♪

美雨 様

こんにちは。コメントを残してくださいましてありがとうございます。
この博物館は入場制限もありますし、手荷物は透明の袋に入れて持ち歩かなくてはなりません。(バックごと透明の袋に入れられます。)管理が徹底しているところにもこだわりが感じられるので私は好きです。大英博物館の近くにあるので、二つの博物館を見比べてみるのも面白いかもしれません。

カテンベ 様

こんにちは。コメントを残してくださってありがとうございます。
本当ですね。お家を博物館にしようと思っても実行できる人は少ないですよね。
私の文章の書き方が悪くて全く申し訳ないのですが、改装は20年の間に三回に分けて行われました。工事期間は、おのおの1~2年だったようです。それにしても収蔵品が増えたから、家を大きくしようという発想と財力には感心します。自分の財力をなげうって、公共の福祉のために奉仕をしようという精神を持っておられたSoane氏はやはり立派な方ですよね。

三十路オンナ 様

こんにちは。コメントを残してくださってありがとうございます。
もしロンドンに来られることがあったら是非、この博物館にもお立寄りください。私が一番、好きな博物館です。大英博物館にも近いので時間があれば二つの博物館を見学することもできます。


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