2017-10

大英博物館

 待ち合わせの時間まで少しあったので、久しぶりに大英博物館(British Museum)を見学しました。生活保護のシステムが不平等であるなどと、ことあるごとにイギリス批判をしている私ですが、大英博物館に足を運ぶ度にイギリスの寛容さに敬服します。
 大英博物館は世界最大の博物館です。そこには、世界各国から収集された7億点以上の展示品が収蔵されています。展示品の種類は多岐にわたり、時代も古代から現代に至ります。そして、私たちは全てを無料で見学することができます。

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大英博物館外観

 医師であり古物収集家でもあったハンス・スローンは、7万点にも及ぶ貴重な収蔵品を彼の死後、管理、保存することを条件に国に寄贈しました。1753年、博物館法により大英博物館が設立され、スローンの収集品と共にこれまでに国が所有していた貴重図書も併せて大英博物館に収蔵されました。
 1759年には一般公開が始まりました。それ以前の博物館は、教会か国王に属するものが殆どで、広く一般に公開されることはありませんでした。大英博物館は初めて設立された国立の博物館であり、広範囲の展示物を一同に集めるという現在の博物館のスタイルを確立させました。

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ワインクーラー・1608年・イタリア アダムとエヴァが神に叱責されるシーン
 ミイラやロゼッタ・ストーンなどの超有名な展示品が注目されがちですが、こうした小品もたくさんあります。ロゼッタ・ストーンはエジプトから運ばれてきたものですが、現在でもこの石の所有権を主張するエジプト側とそれを譲らないイギリス側との争いが続いています。このようにイギリスを略奪者として非難し、収蔵品の返還を求める国が存在するのも事実です。
 エジプトが石の返還を要求するのはもっともなことですが、大英博物館に収蔵されたことによって、学術的な研究が進められたり、文化財として完全な状態で保存されていることを考えると、どちらの主張が正しいのか考えさせられます。「万人に平等な文化的機会の提供」を試みる大英博物館の、言い換えればイギリス政府の方針も、このような犠牲の上に成立っています。

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金のロケット・17世紀前半・イギリス

参考文献:Wikipedia

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