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2017-11

シンプルだけどとてもよいこと

秋冬にお勧め。私が実践している、お金も手間もかからないけれど、悪くないことを3つ紹介します。

1.手荒れにマッサージオイル
秋冬は手荒れの季節です。ヨーロッパの空気は乾燥しており、ハンドクリームを使っても手がガサガサ。なんとかならないものかと、手にマッサージオイルを塗ってみました。肌にオイルがしみ込んで、しっとりすべすべに。この方法はよく効きます。
ベビーオイルでも代用できそうですが、私は精油がブレンドされたオイルで手をマッサージします。アロマ効果でリラックスできるので、就寝前の使用が効果的。ただ、手がべとべとになるので10分間くらいは何も触れなくなります。

2.白湯
職場では、1日に何杯のお茶を飲んでいたでしょうか。緑茶、紅茶、コーヒー。カフェインのとり過ぎはよくありません。紅茶やコーヒーには、粉末のミルクや砂糖を入れることもありました。ある日、思いたって白湯、つまりはお湯を飲んでみました。水を飲むのと大差はありません。冷たいか温かいかの違いです。思ったよりも悪くありません。健康にはよさそうです。

3.レモン&ジンジャー
白湯はちょっと、というときは、レモン&ジンジャーティーを。切ったレモンとすりおろしたしょうがをティーポットに入れてお湯を注ぐだけ。風邪気味だったり、体を温めたいときは、しょうがを多めにいれましょう。体の内側からぽかぽかになります。はちみつを入れてもおいしいです。私は、ちょっとの手間でこんなにおいしいお茶が飲めることに感激しました。

どれもとても簡単で、すぐにできることばかりです。試してみてくださいね。

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ロンドン ケンジントン宮殿でいただく「アフタヌーンティー」オランジュリーで過ごす優雅なひと時

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コルプス・クリスティ教会

 セゴビア旧市街にあるかつてのユダヤ人街には、シナゴーグであったという Iglesia del Corpus Christi(コルプス・クリスティ教会)があります。

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 1889年の火災で大部分を焼失したという建物は、20世紀に入ってから復元され、当時の姿を取り戻しました。植物模様の装飾が施された八角形の列柱がユダヤ教の教会シナゴーグを思わせますが、祭壇の中心には十字架のキリスト像があります。ふたつの宗教が交錯する不思議な空間。

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 14世紀まではシナゴーグとして、それ以降はキリスト教会として存在したコルプス・クリスティ教会が復元されたのは2004年。壁や天井、お祭りの日に担がれるのであろうマリア様をのせた神輿も新しそうです。

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 入り口近くには、キリスト生誕祭をかたどった模型が展示されています。街の様子や人々の営みが詳細に再現されており、見ていて飽きることがありません。パンや壺などの小物がかわいらしく、ドールハウスを思わせます。

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 現在は、クララ会の修道院となっているこの教会では、手づくりのビスケットを売る小さなお店が併設されています。入り口近くの小さな部屋が売店。売り子さんはもちろん修道女たち。最終日に買って帰ろうと思っていましたが、時間がなくなり立ち寄ることができなかったのが心残り。

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 入り口のドアの上にあるふたつイスラム風の馬蹄形の窓が、スペインの3つの宗教がたどった複雑な歴史を象徴しているかのようです。

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スペイン世界遺産「セゴビア旧市街」絶対に外せない三大名所

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スピリチュアルとは言いたくないけれど

 精神世界や潜在意識、見えざる力のような、説明のつかない不可思議な力のことを、最近は「スピリチュアル」という言葉で一括りに表現するようです。でも、私はその言い回しが好きではありません。
 そのような現象を信じていないわけではないですが、言葉で説明するのが難しい精神世界のことを、なんでもかんでも「スピリチュアル」と言ってしてしまう風潮に疑問を感じてしまうのです。
 セゴビアの「サン・アントニオ・エル・レアル修道院」の宝物殿を訪れたときには、そこらじゅうに霊的な気配を感じました。
神聖で、ピンとはりつめていて、それでいて、守られているような、安らぎを覚えるような。巷ではそれを「スピリチュアル」体験と言うのでしょうが、ここでは「魂の存在を感じた」とでも表現しておきましょう。

Travel.jp 「たびねす」 に記事をアップしました。
よろしければご覧ください。
↓↓↓
スペイン「セゴビア」知られざる教会と秘宝を有する修道院

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過去記事一覧
↓↓↓
「ロンドン・ドックランズ博物館」その名を馳せた埠頭の過去と現在

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マルタ共和国の首都「ヴァレッタ」街全体が世界遺産の要塞都市

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セゴビア名物子豚の丸焼き

 セゴビア名物と言えば、子豚の丸焼き。アソゲホ広場のローマ水道橋くにある Mesón de Cándido が有名ですが、比較的どこのレストランでも食べることができます。私たちは La Tasquina へ行きましたが、ここでおもしろい経験をすることになります。

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街のいたるところにこのような看板が

 このお店はタパスですが、奥にレストランがあります。テーブルに着いた私たちにメニューを投げてよこすウェイターの Javier(仮名)君。外の看板に英語メニューがあると書いてありましたが、投げられたのはスペイン語。英語のものに代えてくれるようにお願いすると、まさかの舌打ち。唖然としながらも、最近増えている我が国の隣国からきた旅行者に嫌な目にあわされたのかもしれないと好意的に解釈してあげることにしました。

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デリカテッセンでも売られている Judiones(花豆)

 テーブルに料理を運ぶときはドスン、棚に食器やカトラリーを戻すときはガチャンガチャン、キッチンからはガラガラガッシャーン、これは割れただろうという音まで聞こえてきました。彼の態度が注目に値することがわかってからは、料理そっちのけで彼を観察しはじめた私たち。見ていると、特に私たちのことを目の敵にしているわけではなく、すべての客に対して最悪の接客をしていることがわかりました。

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Judiones のスープ

 あまりにおかしくて、そのうち腹も立たなくなりました。このレストランでは、料理とともにエンターテイメントを提供するためにコメディアンを雇っているのではないかと思えるくらいのベタでクラシックなコメディーが演じられているではありませんか。
 まるでイギリスのコメディー番組「Fawlty Towers(フォルティ・タワーズ)」をライブで見ているようなおもしろさ。イギリスを代表するコメディーグループ、モンティ・パイソンのメンバーであったジョン・クリーズが脚本を手掛け、自ら主役のハジルを演じたフォルティ・タワーズ。バジルは毒舌でスノッブなホテルのオーナーで、客に対してとても失礼な態度をとります。クリーズ氏が実際に宿泊したホテルのマネージャーをモデルにしてつくられたコメディーですが、Javier(仮名)君のような人間には、腹を立てるよりも笑いでかわすほうが賢いのでしょう。

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目と耳がついてる!!

 肝心なお料理です。こちらもセゴビア名物である Judiones(花豆)を使った前菜のスープはとてもおいしかったです。ヴォリュームがあって、このスープとパンだけでお腹がいっぱいになってしまいそうでした。ただ、肝心の子豚の丸焼きはイマイチ。肉がパサパサで味がなく、つくってあったものを温めて出してきたような感じでした。肉を焼いただけのシンプルな料理は、店によって味にばらつきがありそう。Javier(仮名)君のコメディーショーは楽しかったですが、 Mesón de Cándido でおいしい丸焼きを食べたほうがよかったかもしれません。

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下町ロンドンにある「ベーグル・ベイク」は早い安い旨いが基本!

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こんなの買っちゃいました

 年甲斐もなくこんなものを買ってしまいました。実は私、60年代風花柄のヴィンテージ食器と同じくらい、かわいらしいキャラクターグッズに目がありません。特に日本の動物キャラ、かわいすぎです。キンダーエッグにその代表格、世界に羽ばたくハローキティーのマスコットが入っているとなると、買わずにはいられません。

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 いつも食料品を調達する Morrisons(モリソンズ)で2個で1ポンド(1個なら60ペンス)。エッグに入っていた説明書によると、マスコットにはいくつか種類があるようで、クリスマスっぽいトナカイのものがいちばんかわいく見えます。かわいいですが、もう買わないつもり。部屋にキャラクターとヴィンテージを一緒に飾るととんでもないことになってしまいますから。

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 私が買ったエッグに入っていたフェアリーキティーもかわいいけど、トナイカもほしいなぁ。10年後くらいに高く売れると見込んでもうひとつくらい買ってもいいかなぁ。金額的にも大人買いできちゃうことですし。

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「シティ・オブ・ロンドン」歴史が凝縮されたロンドン最古の場所

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セゴビア大聖堂

 マーケットが開かれるセゴビアのマヨール広場。野菜や果物、オリーブやお菓子などの食料品、庶民的な衣類などの品物が扱われていることから、買い物客のほとんどは地元の人々。この広場は、現在のスペインを築いたといわれているイザベラ1世の戴冠式が行われたサン・ミゲル教会(Iglesia de San Miguel)がある場所でもあります。

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 そのマヨール広場にあってひときわ人目をひく建物は、セゴビア大聖堂(カテドラル)。スカートの裾を広げたようなその外観から「大聖堂の貴婦人」ともよばれています。

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 この大聖堂が完成したのは18世紀と新しく、スペイン最後のゴシック教会となりました。アルカサルの近くにあったという元のカテドラルは16世紀初頭に起こったコムネロスの反乱により大部分を破壊されてしまいます。およそ250年もかけて再建されたのがマヨール広場のカテドラルなのです。

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中心にある祭壇

 少々乱暴な言い方をすれば、スペイン、ポルトガル、イタリア、フランスなど、カトリックの国の大聖堂はどれも同じような構造をしていまが、ここセゴビアのカテドラルには、主祭壇よりも個々の礼拝堂の美しさが際立っているという特徴があります。

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礼拝堂

 大聖堂や教会では、中心にある主祭壇を取り囲むように、聖人やゆかりの人物の礼拝堂が配置されています。どの大聖堂でも、主祭壇がいちばん大きく美しいと相場が決まっていますが、ここセゴビア大聖堂は違っています。主祭壇が小さくかすんで見えるほど、周りにある礼拝堂が立派できらびやか。

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 私は、フレミッシュ風の天井がかわいらしい礼拝堂が気に入りました。ピンクを基調とした花柄のような植物的モチーフがとても素敵です。Hispanish-Fremish Art(ヒスパニッシュ・フレミッシュ・アート)が用いられた建築は、スカートの裾を広げたような貴婦人然とした外観と似つかわしい女性らしさを醸し出しています。たくさんの礼拝堂のなかから自分のお気に入りを探しながら歩くいたので、楽しく見学できました。

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ロンドン随一の蚤の市「チズウィック・カーブーツセール」で掘り出し物を見つけよう

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リメンバランス・デー

 11月11日は Remembrance Day(リメンバランス・デー)です。1918年の11月11日午前11時に第一次世界大戦が終結しました。以来この日は、第一次大戦だけでなく全ての戦争で亡くなった兵士や市民の死を悼む日となりました。
 イギリスでは11月11日、午前11時に二分間の黙祷が捧げられます。公式行事は11月の第二日曜日、Remembrance Sunday(リメンバランス・サンデー)に、皇族や政府、軍の関係者が出席して、ホワイトホールにある Cenotaph(セネタフ:世界大戦戦没者記念碑)前で行われる他、各地域の戦争記念碑のある場所でも執り行われます。

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地元にある戦争記念碑 
 この地域から第一次、第二次大戦に出征して戦死を遂げた兵士たちの名前がこの記念碑に刻まれています。ケシの花を模した十字架がかけられています。

 Cenotaph 他、戦争記念碑にはケシの花を模した花輪が手向けられます。1914年8月、フランスに侵入することを目的としたドイツ軍がベルギーに侵攻したため、イギリス軍は直ちに援軍を送りました。フランス北部とベルギーのフランドル地方は戦場となり、そのなかでも激戦地となったのは中世から繊維産業の街として知られるベルギーのイーペルでした。道路や建物、その他、ありとあらゆるものが破壊されました。この戦いは西部戦線とよばれています。
 しかしながら、翌年の春には戦場となった野原、一面を覆うように真っ赤なケシの花が咲き始めました。ケシの種は長い間、発芽することなく地中に埋もれいます。その地表が耕されたとき、ケシは真っ赤な花をつけます。兵士たちがその地で戦い、その命を散らしていったためにケシの花は咲き始めました。まるで兵士たちの流した真っ赤な血潮のようだったに違いありません。現在、イーペルには In Flanders Fields Museum(フランダース戦場博物館)が建てられ、戦争で亡くなった兵士たちの記録を残しています。

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兵士たちの死を悼むケシの花輪が手向けられています。

 1915年5月3日、前日に戦友を亡くして深い悲しみにくれていたカナダ人の軍医ジョン・マクレーは、フラダースの野に赴き、咲き乱れるケシの花を見て「In Flanders Fields」(「フランダースの野に」)という詩を描きました。その年の12月には、その詩がイギリスの雑誌「パンチ」に掲載され、以来、ケシの花は戦死者を悼むシンボルとなりました。
 1918年には、「In Flanders Fields」に感銘を受けたアメリカ人の Moina Michael がその詩を受けて「We Shall Keep the Faith」という詩を書きました。その詩の中には、戦死者に敬意を表わし「彼らのことを忘れないためにケシの花を身につけよう。」という一節があります。それ以来、リメンバランス・デーが近くなると人々は、胸に赤いケシの花を模したブローチを身につけるようになりました。

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人々はリメンバランス・デーが近づくとポピー(ケシ)のブローチを胸につけます。
 このポピーのブローチは、赤い羽根共同募金のように募金をするともらえます。私は募金箱を持って街角に立つ退役軍人さんの所に行きました。リメンバランス・デーは Poppy Day(ポピー・デー)または、Armistice Day(アーミスティス・デー)とも呼ばれています。


 1983年から89年まで BBC テレビで放映されていたコメディー番組、Blackadder(ブラックアダー)の第4シリーズの最終回の一部です。ミスター・ビーンでお馴染みのローワン・アトキンソンが陸軍大尉を演じています。このシリーズは第一次大戦の西部戦線の塹壕が舞台です。最後の場面で兵士たちが消えた後の野に、ケシの花が咲き乱れます。

参考文献:WikipediaProject Britain

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中世の面影を今に残す街 築600年の旅籠が現存する 英国「ライ」の魅力

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