2017-06

イギリスでおいしいものを食べるなら

 イギリス料理はおいしくないという不名誉な定説がありますが、そのように評価されてしまうのもよくわかります。パッと見美しくないし、揚げ物中心だし、調理法だって凝っているわけでもないし。でも、イギリス料理って、何度も食べているうちにその良さがだんだんわかってくるスルメのような食べ物なのです。
 「なんだよ、このふにゃふにゃしたソーセージは!!本当に火が通ってんのか?と思いながら食べた最初のイングリッシュ・ブレクファストですが、今では、メニューにそれを見つけるたびに注文するようになりました」とおっしゃる日本人を私は何人も知っています。

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もうマズイなんて言わせない!パブで味わう三大「イギリス料理」

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セント・パトリック教会

 今回宿泊したスリーマにある Palace Hotel(パレス・ホテル)の目と鼻の先にあるのは、Saint Patrick's Church(セント・パトリック教会)。部屋のバルコニーからクーポラの外観を見渡すことができました。暗くなると、ステンドグラスの色が暗い空に浮かび上がり、とてもきれいでした。

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 この教会は、私たちが外出するときにはいつも閉まっていましたが、最終日、ホテルをチェックアウトして空港行きのバスへ乗るために外へ出たときに、やっと中に入ることができました。

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外観はどっしりとしていて大きな教会に見えましたが、中は意外に小ぢんまりとしていました。地元の人たちがミサのために集まる小さな教会にも、こんなにも美しい祭壇とクーポラが設えてあることに、カトリック教国の精神的なゆとりを感じます。

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セント・パトリック教会 スリーマ 外観

 マルタ共和国では、建物に電飾が施された教会が多くみられます。ホテルに向かう道すがらこの教会を見つけたときは、夜になったらライトアップされるものと期待をしましたが、どうやらお祭りなどの特別な日にしか明かりは灯らないようです。イルミネーションに照らされた教会を実際に見ることがきたなら、どんなにか素敵なことでしょうか。

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ほとんど強迫観念

 イギリス人がよくネタにするのは、優れない自国の天候。実際、年間を通じて曇天で小雨がぱらつくような日が多かったり、真夏でも長袖が必要なほど寒い日があったりします。もちろん、晴天で暑い日もありますが、それが何日も続くのはまれ。そのような理由からか、イギリス人のみならず、この国に住む人々は、お日様が出ると外に出て日光を浴びようとします。

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 彼らが太陽を求める気持ちは真剣で、お天気のよい日には外に出てなんらかの活動をするのが正しい姿であるという文化ができあがってしまっているほど。私は、どちらかというと休みの日は家で1日中ごろごろしていたいと考えるほうですが、お天気がよいとそうも言っていられなくなります。晴天の日に家に閉じこもっていようものなら、罪の意識すら感じてしまうのです。こんなによいお天気なのに、私は家にいて何もしないなんて、なんてダメ人間なんだろうと。

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 そのようなわけで、お天気のよい日は外に出るようにしています。公園に行って本を読むだけですが、それでもなんとなく活動的な週末を過ごせたような気分になって満足できます。

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 と、前置きが長くなりましたが、晴れた日に Richmond Park(リッチモンド公園)に行きました。手を伸ばせば触れられるくらいの距離にダマジカの群がいました。彼らは、群のなかにいくつかの小グループをつくり、それぞれのリーダーの指示にしたがって動いているようです。集団行動の統率がとれていて、見ていて感心しました。

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 「さぁ、今日はお天気がよいから日光浴に行きましょう」と群のリーダーが言ったとき、第2行動班の班長が「いや、今日は日曜日なんだから、ねぐらでゆっくりしていたい」と反論したらおもしろいのに。などと考えましたが、野生動物の世界ではそのようなことはおこらないのでしょう。

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 私だって、自分の休みをどう過ごそうと自分の勝手!と晴天の日に堂々とベッドの中で1日中本を読んでいたいような気もしますが、でもやはり、晴れた日には外に出るべきなのでしょうね(と、イギリスの習慣にすっかり馴染んでしまったようです)。

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ヨーロッパ旅行の必須アイテム

 旅行2日目、ヴァレッタ観光の日は運悪く雨。雨というよりも嵐と言ったほうがよいくらいの強風に見舞われ、傘は何の役にも立ちません。強風にあおられて、歩くどころか息をすることすら困難な状況でした。このような日は、家でぬくぬくしていられればよいのですが、限られた日程しか持ち合わせていない旅行者はそんなことも言っていられません。
 当初の予定では、フェリーでヴァレッタまで行く予定でした。バスでは20分ほどの道のりですが、フェリーなら片道わずか5分。地元の人々も利用するというフェリーにぜひ乗ってみたかったのですが、案の定、高波のために欠航。仕方がないのでバスで行きました。バス停までの道すがら、ヴァレッタ市街を観光中、傘は全く役に立ちません。

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雨の日も風の日も人々を見守てくれる ヴァレッタ カーマライト教会のマリア様

 そんな天候に重宝するのはウインドブレーカー。旅行にはいつも持参しているので、それが今回すごく役に立ちました。そこまでひどくない雨であっても、両手に荷物を抱えているような場合は、傘を持たなくてすむので便利です。
 雨天時以外でも、気温が低い日には保温のために、コートを着ていてもその下に着られるので重宝します。南ヨーロッパ以外では、夏でも肌寒い日があります。私は、ミュンヘンで大雨に降られて以来、旅行には必ず持って行くようになりました。軽いので、旅行カバンに入れておいて損することはありません。ヨーロッパを旅するなら、ウインドブレーカーを忘れずに!

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1日中楽しめるテューダーファーム

シェイクスピアの故郷として知られるストラトフォード・アポン・エイボンの中心街から4キロほど離れた Wilmcote(ウィルムコート)にあるメアリー・アーデンの家は、オーガニックファームとして運営されるシェイクスピアの母親が生まれ育った農場です。
かわいらしい動物に触れることもできる広大な博物館を訪れるには、これからの季節がぴったり。
子どもと一緒に楽しめます。

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英国ストラトフォード・アポン・エイボン「メアリー・アーデンの家」シェイクスピアの母を育んだ農場

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マルタのおいしい Part II

 四方を海に囲まれた島国マルタ共和国。シーフードがおいしいことは言うまでもありませんが、マルタ人はウサギの肉も好んで食べます。煮込んだりローストしたりするのが一般的な調理法です。食べてみたい気もしましたが、相棒の「かわいいから食べたくない」の一言で却下。確かにそうですが、どんな味なのか興味がありました。もういちどマルタ共和国を訪れる機会があれば、内緒で食べてみようと思います。

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 スリーマにあるマルタ料理のレストランに行きました。注文したのはスープとパスタ。パスタはイタリア料理ですが、マルタ共和国からシチリア島まではフェリーで2時間足らず。食文化も少なからずの影響を受けているのでしょう。パスタにしても、初日のお昼に食べたピザにしても、マルタ人にとってはおふくろの味なのです。私はシーフードが食べたかったのでタコのパスタを、相棒はマルタ風パスタを注文しました。タコの方もとてもおいしかったですが、トマトとクリームを混ぜたソースにソーセージとサンドライドトマトが入ったマルタ風は絶品でした。

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 Ftira(フッティーラ)とよばれるマルタのパンがとても気に入って、ホテルの朝食ビュッフェで毎朝食べました。サッカーボールくらいある大きなドーナツ型のパンを切って食べます。サンドイッチにして食べるのが一般的だそうで、私はサンドライドトマト、オリーブー、ハムなどをはさんで食べました。表面はバゲットのように固く、中身はもちもちしています。イタリアのフォカッチャのようでもあり、トルコのパンのようでもあり、こんなおいしいパンを食べたことないというくらいおいしかったです。マルタで食べたもの全部ひっくるめても、このパンがいちばんでした。
 
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春と夏ではこんなに違う

 春のホリデーには、ストラトフォード・アポン・エイボンに行きました。泊りがけでイギリス国内に出かけるのは、15年ぶりでした。お天気はいまいちでしたが、想像していたよりもずっと楽しくて、気候の良い夏にもう一度出かけようと決めていました。

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 夏に再びここを訪れたいと思ったのは、シェイクスピア・バースプレイス・トラストによって運営管理される、シェイクスピアゆかりの施設の共通入場券の有効期限が1年間だったからです。春先にはまだ花が咲いておらず、どの庭もとても寂しかったのを残念に思いました。とても気に入ったアン・ハサウェイの家の庭をどうしても見たかったので、夏になるのを楽しみにしていました。

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 入場券の有効期限を長く設定しておくことは、よい経済効果をもたらしそうです。私たちが、電車で出かけ、ホテルに泊まり、レストランで食事をし、お土産を買ったことはいうまでもありません。しかも、観光客の財布の紐は普段よりも緩んでいますし。

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 シェイクスピアの生家やホールズ・クロフトの庭も美しかったですが、私はシェイクスピアの妻が結婚するまで住んでいたというアン・ハサウェイの家の庭がいちばん好きです。茅葺屋根もかわいらしく、まるでおとぎの国にあるお家のようです。

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 それにしても、春先と真夏の庭とでは、まるで別の場所のようです。それど同時に、目の前に広がる庭は、私が想像していたままの光景でした。このお花畑を何度も見たことがあるような、不思議な既視感を覚えました。

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 ぜいたくを言うならば、バラが満開になる6月から7月にかけて、イギリスがいちばん美しいといわれている時期に訪れたかったです。もう少し近ければ、少しずつ変化してゆく花々を毎週のように見られたのですが。近所に住んでいらっしゃる人たちが羨ましいです。

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Author:Lady Masala
移民の街ロンドンへようこそ。
各国文化を織り交ぜつつ、
Lady Masala が厳選したイギリスらしいものをご紹介します。
欧州旅行記と自分の足で集めたヴィンテージ、アンティーク コレクションのお披露目も。
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