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2015-11

日英比較、ゴミ・リサイクル事情

 日本滞在中に驚いたことの一つは、ゴミの捨て方、リサイクルが細分化していて複雑なことでした。ロンドンでのゴミ・リサイクル事情と日本のそれとを比較してみましょう。

・ゴミ
 私はフラット(集合住宅)に住んでいるので、外にある住人専用のゴミ箱に捨てます。収集は週に1度ですが、いつでも捨てに行くことができます。ガレージのような建物の中にゴミ箱があるので、キツネや犬が荒らすことはありません。また、ロンドンにはカラスはほとんどいません。
 一戸建ての場合は、カウンシル(役所)から戸別のゴミ箱が支給されており、週に一度そこから回収されます。中身があふれ出さない限りは、フラットの住人と同じように捨てたいときに捨てたいだけゴミを入れられます。
 ゴミの収集は税金で賄われており、日本のように有料化はされていません。

・リサイクル
 指定された容器(または袋)を週に1度、決められた曜日の朝に家の前に出しておきます。容器や袋は無料でカウンシルから配られます。容器の場合は、プラスチック、コンポストにするための生ゴミ、それ以外に分けられますが、私の住んでいる地区では、フラットの住人には袋が配布されており、リサイクルできるものは全部まとめて一つの袋に入れます(フラットからはコンポスト用の生ゴミの収集はされません)。リサイクルが推奨されていますが、面倒くさいという人はゴミと一緒に捨ててしまっても、お咎めはありません。

 私は、ペットボトルや食品が入っていた缶などはすすいでから袋に入れるなど、ロンドン市民としてはかなり几帳面にリサイクルをしているつもりです。そのような私ですが、日本のリサイクル・ごみ収集日カレンダーを見たときには、正直、げんなりしました。新聞紙とダンボールは雑紙ではなく、収集日も異なるということを知り、余計に頭が混乱しました。「そもそも、雑紙って一体、何のことでしょうか」
 友人に相談すると、「製品パッケージにリサイクルの表示が明記されているから」との、きわめて明快な回答が返ってきました。それからは、ただただ指示通りにリサイクルに励みました。自分で分類を考えなくてもよいのはとても楽でしたが、ペットボトルからラベルとキャップを外すのは面倒だと思いました。
 べっとりとツナがこびりついた缶が平気でリサイクルされているロンドンでは、日本のシステムは通用しないはずです。だからこそ、「リサイクルできる物とそうでない物とに分けるだけで充分です」という方法に落ち着いたのでしょう。
 月曜日は一般ゴミ、火曜日はペットボトル、隔週水曜日は雑紙、などと指定をすると、ロンドン市民の頭は混乱しそうです。ゴミとリサイクルの方法は、ロンドンのほうが楽チンでいいや。と、思ってしまう私は日本人失格でしょうか。

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フタがきらきらシュガーポット

 私のヴィンテージの原点とも言える実家のサイドボードにあったのは、フタがきらきらと輝くプラスチックのシュガーポットです。中にはコーヒー用のグラニュー糖が入っていました。私が幼かった頃は、温かい飲み物に加えるのはグラニュー糖よりも角砂糖が主流であったような気がします。その角砂糖が入っていたのは、オレンジ色のキャニスター。小梅ちゃんが入っていたもう一つのキャニスターとともに、サイドボードの中心に置かれていたのをよく覚えています。

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 キッチンにあるお料理用の上白糖は毎日のように使われていましたが、たまの来客時にだけ登場するグラニュー糖には高級感がありました。
 しかしながら、イギリスのスーパーでは上白糖は売られていません。イギリスだけではなくヨーロッパでは、砂糖といえばグラニュー糖かブラウンシュガーです。
 所変われば品変わるで、現在の私にとっては、上白糖はイギリスでは手に入れることのできない高級品です。そのずっしりとした手触りや質感を懐かしく思い出します。

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ロンドンでアンティーク三昧 掘り出し物が必ず見つかるマーケットめぐり

サトちゃんとサトコちゃん

 私は日本に一時帰国するたびに佐藤製薬のサトちゃんと一緒に記念撮影をするくらいサトちゃんが好きです。お薬を購入して、なおかつ、運がよければもらえるというサトちゃんグッズ。欲しいとなると、オークションやフリーマーケットなどで手に入れるしかありません。
 お祭りの日に薬局の前を通りかかると、サトちゃんと妹のサト子ちゃんが浴衣を着ていました。あまりにもかわいいので写真を撮っていると、「ご自由にお取りください」の張り紙が目に入りました。そこにあるワゴンには、サトちゃんをはじめとする製薬会社のノベルティーグッズが山のように積まれていました。一瞬、夢ではないかと思い、本当に本当?と思いながら、その場に立ちつくしていました。

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 もじもじしていると、おばさんがやって来ました。彼女は、私には目もくれずに、おもむろにワゴンに手を伸ばすと、中のグッズをごっそりと取りました。それでもまだ目移りするのか、ワゴンの中をじぃーっと見つめていました。これは、うかうかしていられないと、私もサトちゃんやサト子ちゃんのパペット、エスエス製薬のピョンちゃんのストラップなどを確保しました。
 私はおばさんの戦利品を横目で一瞥しましたが、私の欲しいものと、彼女の好みとは一致していなかったようでした。何も慌てることはなかったと、冷や汗をぬぐっていると、やはり、一言もなく、おばさんは去って行きました。「感じ悪ぅー、何か言ったらどうなんだ」と私は少しムッしました。
 これがロンドンだと、このような状況では、知らないもの同士の間でも自然に会話が生まれるものです。「あら、かわいい。これ本当にタダなの?」「そのようですよ。太っ腹ですね。今日は、お祭りですから」「あら、そうだったわね。これからお神輿があるそうよ。見ていかれるの?」「えぇ、そのつもりです」とかなんとか。
 でも、ここはロンドンではないのだし、話しかけなかったのは私も同じ。おばさんが来てくれなかったら、こんなにサトちゃんを貰えなかったなと思い直し、おばさんに少し感謝するのでした。

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中世の趣が残るロンドン「ザ・テンプル」ダ・ヴィンチ・コードの舞台としても知られる歴史ある場所

ハーブの香りに癒される ニールズヤード レメディーズ

ニールズヤード レメディーズ本店は、ロンドンの中心に位置し、雑貨屋さんやカフェ、パティシエなどが立ち並ぶおしゃれな街、コベント・ガーデンにあります。

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優しいハーブの香りに包まれる店内には、ハーブやアロマオイル、オーガニックにこだわったスキンケア用品から、ホメオパシーなどの自然療法に関する製品まで豊富に揃っています。
ニールズヤードの基礎化粧品を愛用している私は、このお店の雰囲気が大好きです。ほとんどの製品を手にとって、お試しすることができるのも嬉しいところです。

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創業した1981年当時は、スキンケア製品の原材料には化学薬品が使われるのが一般的でした。そのことに疑問を呈し、ハーブの効能やオーガニック栽培のあり方を広く一般に普及させたのは、ニールズヤードでした。
また、英国内で初めてオーガニック認定を受けたアロマオイルを販売したのも、このお店だったそうです。

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本店では、必要なだけのハーブを量り売りしてくれます。カウンター内にはさまざまな種類と効能のハーブがあり、レトロな感じがするそのディスプレーは、ヴィクトリア朝のケミスト(薬局)のようです。

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この店のシンボルともいえるブルーボトルには、アンティークな趣を感じませんか?その色は、17世紀にハーブの取引に用いられていたボトルに由来するのだとか。濃い青色には、日光を遮断し製品を長持ちさせる効果があるそうです。
「環境にやさしく」をモットーにしているニールズヤードだけに、ガラス製の使用済ブルーボトルは全てリサイクル可能です。

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店内にいるだけでも心地よさを感じる、ニールズヤードレメディーズ。身体への優しさに配慮したスキンケア製品は、オーガニックへのこだわりと、環境保全の哲学から生み出されているそうです。
その考えに共感し、このお店の製品に愛着を持つ人が多いことにも納得できます。私も末永く使い続けてゆきたいと改めて思いました。

伊勢丹新宿店本館にて、11月3日から10日まで大創業祭「英国ウィーク」が開催されます。
お近くにお住まいの方は、足を運んでみてください。
ロンドン在住ブロガーが英国の”いま”をレポート!では、拙ブログも紹介されています。
よろしければ、そちらもご覧ください。

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