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2015-04

墓地公園

 ロンドンには、どの地域にも市民の憩いの場、緑あふれる公園があります。しかしながら、ぎょっとするような場所もたまにはあります。

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St. John's Wood Church Grounds

 墓石の間にぽつんとあるベンチ。そんな場所でリラックスできるのでしょうか。重たい雲が空一面を覆う、暗い冬の日などは、足を踏み入れるのもためらわれます。

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 イギリス人は、平気な顔をして思い思いに寛いでいます。春になり、気候もよくなってきたので、私も、勇気を出して墓地公園に入ってみました。当たり前のことですが、祟られることもなく、無事に出てこられました。一度足を踏み入れてしまえば、怖いことはありません。

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 遺族が花を持って、お墓参りに訪れるような霊園とは違って、このような公園にある墓石は、苔むしています。もう、花を手向ける人もいないのでしょう。
 広い教会の敷地は、公園として一般に解放されていることが多いですが、そこには当然、墓地もあります。人間、誰しも、いつかは土に返ります。そのようなことを考えながら歩いていると、むしろ、穏やかな気持ちになれました。

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St Mary's Burial Ground Rest Garden

 家の近所にも墓地公園があります。ここは、St. Marry's Church の墓所であるということですが、公園として一般に開放されています。墓地だからというよりは、地域柄、怪しい人が多くて、怖い場所です。

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シントラ宮殿

 シントラの中心部、レプブリカ広場にある白い大きな建物は、シントラ宮殿です。2つの大きな煙突がシンボルとなっていますが、これらは、キッチンから突き出ています。

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シントラ国立宮殿 外観

 このお城には、ゴシック様式、マヌエル様式、イスラム風建築が混在しています。もともと、イスラム教徒が居住していましたが、ポルトガルがシントラを奪回した後も、エキゾチックなイスラム建築が破壊されるこはありませんでした。
 それに加えて、16世紀、マヌエル1世の治下では、アズレージョ(色彩タイル)での装飾が好まれたため、再びイスラム風建築が返り咲いた格好になりました。 

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白鳥の間

 エントランスを経て、最初に通される部屋は、白鳥の間です。天井の白鳥の絵、イスラム風アーチを描いたアズレージョ、東洋風の陶磁器、重厚な木目の家具。色を抑えて上品にまとまっています。

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カササギの間

 壁一面を覆う、イスラム風のアズレージョが美しいカササギの間。よく見ると、椅子のデザインも上品です。ヨーロッパの王宮は、往々にして、金や極彩色を多用しすぎる傾向にあり、見る者を疲れさせててしまいます。しかしながら、ここシントラ宮殿には、豪華でありながらも、落ち着いた雰囲気があります。

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カササギの間 天井

 カササギの間の所以は、この天井のモチーフです。
 このカササギには、逸話があります。ジョアン1世が、女官にキスしているところを王妃に見つかってしまいました。その時王は、「善意でやったことだ」と弁解しましたが、噂は、たちまち女官たちの間に広まりました。王は、「おしゃべり」という意味のあるカササギを部屋の装飾に用い、王妃の実家ランカスター家の紋章である赤いバラを描かせました。カササギのくちばしには、pot bem「善意で」と書かれた赤いバラがくわえられているそうです。

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セバスティアン王の寝室

 こちらの寝室に使用されているアズレージョのモチーフは、ぶどうです。ベットには、鮮やかな赤い布が使用されていますが、アズレージョの緑と、こげ茶色の家具とよくマッチしています。

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紋章の間

 この宮殿内で最も美しいといわれているのが、紋章の間です。天井に描かれているのは、主要なポルトガル貴族の紋章。壁一面を覆う、美しいアズレージョには、郊外での狩りの様子が描かれています。
 ここシントラ宮殿には、ヴェルサイユ宮殿のような派手さはありませんが、上品で落ち着いた雰囲気があります。私なら、自分の棲家には、ヴェルサイユ宮殿よりもシントラ宮殿を選ぶでしょう。

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春色タルト

 大のチョコレート好きで、茶色くなければお菓子にあらずという偏った思想を持つ私ですが、来英十数年目にしてはじめて、ジャムタルトを購入しました。タルトは、ラズベリー、ブラックカラント、アプリコット味です。
 ほんのりとした酸味があって、とてもおいしいです。最近は、チョコレートをお休みしてこのタルトばかりを食べています。色がきれいなので思わず、写真を撮りました。
 チョコレートケーキに濃く淹れたミルクティー、最高の組み合わせですが、どちらかといえば、冬にぬくぬくというイメージがあります。その点、花のように色鮮やかなジャムタルトは、春らしくさわやかです。

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エセピーター君も大満足♪

 ジャムタルトと同じく、Mr Kipling から発売されているヴィクトリアサンドイッチケーキも試してみました。女王様の名前を冠したこのケーキは、夫であるアルバート公を亡くして喪に服していた女王を慰めるために作られたそうです。スポンジの間にジャムを挟んだだけのシンプルなケーキは、クセがなく万人に愛される味です。
 定番なだけに、いろいろなメーカーから発売されているヴィクトリアサンドイッチ。私が購入した Mr Kipling のものは、ジャムの酸味が強くてなかなかおいしかったです。

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 ジャムタルトとヴィクトリアサンドイッチケーキは、とてもおいしかったのですが、Mr Kipling の製品には、毒々しい色のアイシングでべっとりとコーティングされたケーキもあります。今度、話のタネに日本に連れて帰ろうかと思います。
 
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世界遺産の街シントラ

 ポルトガルの首都、リスボンから電車でわずか30分、都会の喧騒から離れて、文化遺産の街、シントラはひっそりとそこにあります。

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シントラ駅 外観

 鬱蒼と生い茂る山々に囲まれていながらも、首都に程近いとうその立地条件から、シントラは、王族や貴族の別荘地として栄えました。イギリスの詩人、バイロンが「エデンの園」と称えたというシントラは、美しい緑に覆われています。

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駅構内の美しいアズレージョ

 電車を降りて、町の中心、レプブリカ広場までは、徒歩で10分ほどです。バスも出ていますが、私たちは坂道をゆっくりと登っていきました。濃い緑の中から姿を現す、白やピンクの建物と、そのオレンジ色の瓦屋根がかわいらしくて、ずっと見ていても飽きることはありませんでした。

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市庁舎

 私たちが訪れたのは、まだシーズンオフの3月末だったせいか、そこには、のんびりとした時間が流れていました。王宮があり、高貴な人々が暮らしていたという歴史の流れからか、そこで生活している人々もゆったりと洗練されていました。

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 観光で生計を立てている人たちにありがちな、がつがつしたところがなく、おっとりと親切な人が多かったのが印象的でした。店主も、運転手も、ウエイターもウエイトレスも、お別れのときには、誰もが、ニコっと笑って「楽しい一日を」とか、「旅を楽しんでください」と言ってくれました。

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 このような、美しく小ぢんまりとした街に来たなら、私たちもただその流れにのり、ゆっくりと優雅に時を過ごせばそれでよいのではないかと思いました。良い旅になりそうです。

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