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2014-08

フォルクス庭園

 今回のウィーン旅行で私が最も気に入った場所は、国会議事堂の向かいにあるフォルクス庭園です。花壇には色とりどりの花が咲き乱れ、美しいことといったらまるでこの世の楽園のようでした。

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テセウス神殿

 この公園は、バラ園としても知られています。100種類に及ぶバラが5000本以上植えられているそうです。私が訪れた8月初旬はバラが満開、美しく咲き誇っていました。今年は、ロンドンでバラの時期を逃してしまった私。ウィーンに来て満開のバラを見られるなんて幸せです。

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 しかしながら、私の認識ではバラの見ごろは5月から7月半ば。どうして8月にこんなにも咲き乱れているのでしょうか。ロンドンでは咲いている花がわずかしかなかったというのに。
 
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 公園にはいたるところにベンチがあります。お天気の良い日にはバラを眺めながらランチを食べるなどという贅沢ができそうです。幸い旅行中は天候に恵まれ、私たちも歩き疲れるとここに来て、ぼーっとバラを眺めていました。一度、腰かけると足に根が生えたようになり、なかなか立ち上がることができませんでした。

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背後に見えるのは国会議事堂

 こんなにも美しい場所に座っているのだから、もう他に行くところなんてないのではないかと思ってしまったほどです。最終日、空港に向かう直前にもここへ来て、美しいバラの姿を目に焼きつけました。

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 晴れた日に公園のベンチに腰かけて、美しく咲き乱れる花々を眺める。これ以上の贅沢を私は知りません。

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ウィーン、美しすぎる

 ウィーンを訪れました。そしてその美しい街並みに圧倒されました。ヨーロッパはどの都市も美しい景観が保たれています。人々は、そこに並々ならぬ努力を注いでいるからです。

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グラーベンにあるペスト記念塔 ペストの終結を感謝してレオポルド1世が建設した。

 ロンドンもパリも美しいことにはかわりはありません。荘厳な石の建築に歴史の重みを感じます。そこには生活のにおいが染み付いています。経年の汚れが積み重なった、もはや白とはいえない灰色にくすんだ壁に真実味を感じることができます。

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 ウィーンの建物はどれもさっき出来上がったばかりというように、ピカピカに輝いています。真っ白に。マリア・テレジアが愛した黄色に。まぶしいほどの美しさです。街のいたるところで建物の修復工事や清掃が行われていました。このような人々の努力によって、この街の美しさが保たれているのだろうと思いました。

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マリア・テレジアの愛した明るい黄色の建物が街のあちこちに
 
 しかしながら、少しばかり美しすぎやしないかと、隙のないほどに磨かれた建物からは、ツンとすましてお高くとまっている令嬢のような冷たを感じずにはいられませんでした。

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市庁舎 1873年に完成のネオゴシック様式

 ウィーン、気後れしてしまうくらいに美しい街。私には少しまぶしすぎました。私にはもう少し雑多としていて、人間味のある場所のほうが似合っている気がします。

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国会議事堂 1883年に完成。民主主義発祥の地ギリシャの古典様式を採用

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ポルト観光ハイライト Part II

 ポルトの街歩きで面白かったのは、路地を散策することでした。手入れが行き届いていない庶民的な家並みと洗濯物の群れには下町情緒が漂いました。ドウロ川沿いの家々は、きれいな色にペイントされ、窓にはかわいらしいお花が飾られていました。看板にも凝ったものが多く、見ていて飽きることはありませんでした。

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美しく飾られた路地

 旧市街の一角、グレリゴス教会のほど近くにレトロな書店 Livraria Lello e Irmao(レロ・イ・イルマオン)があります。外観は地味ですが、内装は目を見張るほど美しいアールヌーヴォー建築です。中が撮影禁止なのはとても残念です。
 2008年に The Guardian(ガーディアン:イギリスの新聞)が選出した The world's 10 best bookshops では、第3位に選ばれています。また、この書店は、映画「ハリー・ポッター」のロケ地としても有名です。著者の J・K・ローリング氏は、英語教師としてポルトに2年間滞在していたそうです。彼女の前夫はポルトガル人で、彼との離婚後に帰国して生活保護を受けながら「ハリー・ポッター」を執筆したというのは有名なエピソードです。

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Livraria Lello e Irmao

 サン・フランシスコ修道院の跡地にポルトの商業組合が建設されたのは、1834年のことでした。そしてこの建物は、最近まで証券取引所として使用されていました。
 地味な外観とは裏腹に内装は非常に豪華です。こちらの建物も内部は撮影禁止で写真を撮ることができないのがとても残念ですが、30分おきのガイドツアーで見学することができます。特に美しいのは、スペインのアルハンブラ宮殿を模して造られた「アラブの間」です。この部屋は、外国との商談の際にポルトにはこのように素晴らしい建造物を造り上げるだけの財力があるということを顕示するために建設されたそうです。
 しかしながら、大理石に見えるのは実は漆喰で、この建物が作られた19世紀には、木材や金属の質感を漆喰で模倣するのが流行していたそうです。それで大分コストを抑えられたということです。アラブの間の美しさにも圧倒されましたが、私にとっては漆喰の話が一番、興味深かったです。

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ボルサ宮 外観

 坂の上にそびえたつのは、18世紀に建てられたクレリゴス教会です。その塔に登るとポルトの街並みが一望できます。狭い石の階段をひたすらに登っていくと展望台に到着します。そこはとても小さく、人がすれ違うのもやっとです。どちらか一方の人が足を止めて相手に道を譲らなければならないほどです。私たちが訪れた日は風が強く、てっぺんから吹きつけてきた強風に跳ね飛ばされそうでとても怖い思いをしました。前日、ドン・ルイス1世橋を通り過ぎながら「もう高いところはこりごり。」と思っていたことなどすっかり忘れていました。

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クレリゴスの塔

 展望台からは、オレンジ色の瓦屋根がかわいらしい街並みを見下ろすことができます。しかしながら、生憎の曇天で遠くまでは見通すことができませんでした。快晴でも恐ろしくて遠くを見晴らすことなどできなかったかもしれませんが。
 この展望台、狭い上に強風が吹きつけていたので本当に恐ろしかったです。もうどこに行こうとも展望台はこりごりと思いましたが、私は次なる高みを目の前にしたときに、その誓いを思い出すことができるでしょうか。

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グレリゴスの塔からの眺め

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もう絶対に買わないから

Sriracha sauce ある日、無性にチリソースで和えたアジア風ヌードルが食べたくなりました。土曜日にいつも買い出しに行くスーパーでライスヌードルと Sriracha sauce(シラチャ・ソース)を購入しました。シラチャ・ソースは、もともとタイのシラチャ地方に伝わるチリソースの総称ですが、Huy Fong Food(フイフォン・フード)社が製造しているソースの商品名でもあります。
 このソース、ごく少量でも激辛です。辛すぎてソース自体の味がわからないほどです。味見した直後に私が思ったことは、「どうしよう、このソース辛すぎ。使い切るなんて絶対ムリ。」ということでした。私はパッタイのような甘辛い味を思い浮かべていたので、全くの期待外れにがっかりしました。
 ヌードルに少し使っただけで、あとはどうしようかと途方にくれましたが、サラダ、チップス、スープ、パスタ、クラッカーと、ありとあらゆる料理にヤケクソみたいにかけていたらだんだんとクセになってしまい、今度は「短い間にこんなに減ってる。体に悪そう。どうしよう。」と悩み始めるような始末です。
 このソース、アメリカでは爆発的な人気を博しているそうで、何にでもこのソースをかけないと気が済まないというつわものも多いのだとか。パッケージの絵柄がTシャツなどのグッズにもなっているそうです。
 あまりにその人気が高じたためか、カリフォルニアにあるシラチャ・ソースの製造工場は、近隣の住民から強烈な唐辛子のにおいによって、目の痛みや呼吸困難などの健康被害が出ているとの訴訟を起こされてしまったそうです。結局、住民側が敗訴し、ソースの生産は続いているそうですが、私は、現在、使っているソースがなくなっても新しいものは買わないつもりです。このままでは、シラチャ・ソース無しではどんな食事にも物足りなさを感じてしまう中毒症状に陥りそうです。今のうちに足を洗っておいたほうがよさそう。シラチャ・ソース、とってもクセになります。

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