2014-04

ポルト教会めぐり ParI

 ポルトガルはカトリックの国です。そしてポルトは、これまで訪れたどの都市よりも教会に活気がありました。私は教会を見つけるとその扉を開けられずにはおられないほどの教会好きですが、ポルトの教会は、地元の信者さんで賑わっていました。いつ行ってもミサをしていて、結局、中を見学することができなかった教会もあったほどです。

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アルマス教会 内部の様子

 教会でお祈りしているの人々の大半は、お年寄りでした。私たちが教会めぐりをしたのは、平日の昼間。若者は仕事に励んでいる時間帯ですが、若いお母さんや小さな子どもたちの姿はあまり見かけませんでした。どこの国でも若者は信仰から離れつつあるのでしょうか。もしそれが事実ならば淋しいことです。

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アルマス教会

 教会には、お年寄り、特におばあちゃんの姿が目立ちました。彼女らは互いにおしゃべりに興じるわけでもなく、祭壇に向かって静かに祈りを捧げていました。目を閉じ、小声で祈りの言葉を唱えていました。その真摯な姿がとても印象的でした。

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サント・インデフォンソ聖堂 内部の様子

 ポルトは、アズレージョという美しいタイルで飾られた教会が多いことで知られています。街中に大小、様々な個性的で美しい教会が点在しています。サント・インデフォンソ聖堂は坂の上から街を見下ろすようにそびえ建っています。私たちがこの教会を訪れたのは、あと少しで日が落ちるという時間でした。迫りくる夕闇がタイルの青に溶けてゆくようでなんとも幻想的な眺めでした。

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坂の上のサント・インデフォンソ聖堂 夕暮れ

 ポルトには、無数の教会が存在します。足を運ぶことのできなかった教会も多かったですが、私が一番、美しいと思ったのは、アズレージョが美しいアルマス教会でした。外観の美しさもさることながら、内部の装飾が見事でした。アズレージョの青と白を基調に、祭壇を飾る黄金色が教会内のきらびやかで荘厳な雰囲気を引き立てていました。
 おばあさんたちが、一心にお祈りをする姿にも心を奪われました。ここポルトには、ヨーロッパで失われつつある信仰の精神が生きています。ここにいるおばあさんたちの次の世代にも、またその次の世代にも、それが変わらずに受け継がれてゆくことを心から願わずにはいられません。

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ぴよちゃん

 私がぴよちゃんに出会ったのは、平日のジュ・ド・バル広場の蚤の市でした。少し商売っ気のあるストール(といっても地べたの敷物に商品を並べてあっただけなのですが。)にディスプレーされていました。イースターの直前だったからでしょうか、ぴよちゃんはそこの目玉商品として堂々として見えました。

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 とてもかわいかったので手にとりながら早速、値段を聞いてみると「10ユーロ。」とのことでした。私がフランス語を話さない外国人だと見てふっかけてきたのか、その値段が通常の言い値なのかは定かではありませんでしたが、高いと思ったのでその場を後にしました。

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 しかしながらどうしても気になって、全てのストールを見終わった後にまたぴよちゃんの元へと引き返しました。幸いなことにぴよちゃんはまだそこにいました。売り手のお兄さんは私に気がついて「5ユーロ。」と言いました。値切ってもいないのに半額になりました。私はそこから値段交渉をはじめましたが、5ユーロからはどうしても値が下がらずその値段でつれて帰りました。

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 ぴよちゃんは、古いコートドールの缶です。なんともベルギーらしいではありませんか。イースター用のチョコレートが詰まっていたに違いありません。ぴよちゃんとひつじさん、うさぎちゃんがいないのが残念ですが、とてもかわいいので大のお気に入りです。
 一つ気になるのはこのたまご型、私としてはさかさまな気がするのですが、いかがなものでしょうか。

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奥様のつぶやき

 私がロンドンに来たばかりの頃お世話になった日本人家庭の奥様が言っていました。このご家族は北ロンドンにお住まいで、お嬢さんは私立の女子校に通っていました。この地域にはユダヤ人が多く、お嬢さんの同級生の大半はユダヤ系だったそうです。奥様曰く、「娘のお友だちにおやつを用意するのも一苦労なの。ユダヤ教徒は食べられないものが多い上に、特定の期間だけ食べられない食材まであるの。Passover(パスオーバー:ペサハ、過ぎ越しの祭り)の期間は、イーストとか、小麦粉を使ったものは食べられないらしいのよ。サンドイッチもダメ、ケーキもビスケットもダメじゃなにを出してあげたらいいのか本当に困っちゃうのよ。」
 旧約聖書の「出エジプト記」によると、神がエジプトに災いを下そうとしたとき、犠牲の子羊の血を入り口の柱に塗ったイスラエルの人々の家は、神が「過ぎ越して」いったので救われたそうです。過ぎ越しの祭りはユダヤ人の救いを神に感謝する祭りです。ユダヤ教徒にとって、この過ぎ越しの祭りは最も身近で重要な祭りで、普段は敬虔とは言えない生活をしているユダヤ系の人たちもお祝いするそうです。
 さて、このお祭りとイーストや小麦粉の関係ですが、聖書には「民はまだパン種(イースト)を入れない練り粉」を持って出発したことが書かれています。イスラエルの人々はパンにイーストを入れる暇もないくらい慌ててエジプトを出発したということですが、それを覚えておくために、ユダヤ教徒はこの期間にはイーストを使いません。そのかわりにイーストを使わないクラッカーのようなパン、マッツァーを食べるそうです。
 小麦粉類はマッツァーを作るときのみ使用されますが、そのほかの料理には一切、使われません。小麦粉やイーストを入れた食品は、熱を加えることによって膨らむみます。彼らは、その様子を傲慢さに例えるからです。

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Kosher for Passover 少しパサパサしていましたがおいしかったです。

 先日、スーパーで過ぎ越しの祭りの期間にも食べられるケーキを見つけて奥様の言っていたことを思い出しました。このケーキは、小麦粉の代わりに片栗粉で作られています。
 奥様はまた、「しかも、ユダヤ教徒とイスラム教徒のお友だちを同時に連れてきたりすることもあるしね。かと思えば日本人の子だと思って安心していたらアレルギーのある子だったりとかね。本当に難しいわ。」ともおっしゃっていました。この奥様のつぶやき、移民の街ロンドンを感じさせるエピソードではありませんか。

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ドウロ川を眺めながら

 ポルトは小ぢんまりした街です。観光地は歴史地区に集中しています。なかでも美しいのは、ドウロ川に沿ってかわいらしい建物が並ぶカイス・ダ・リベイラ周辺です。ここはレストラン街としても知られています。お土産屋さん、レストラン、カフェが軒を連ね、そこにテーブルを取ってぼんやりと川を眺めるとホリデー気分は否応なしに高鳴ります。お店に入らなくても、ベンチに座ってゆっくりと飛び交うカモメを見ていても飽きることはありません。

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向こう岸から臨むカイス・ダ・リベイラ

 ドウロ川にまたがって堂々とそびえているのは、ドン・ルイス1世橋です。1886年に完成した二階建ての橋です。私たちはこの橋の下段を歩いて、多くのワインセラーがあるヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアへ向かいました。歩道は狭く、右手は川、左手は車道です。よい眺めでしたが、風も強く橋も揺れるので足元に注意するのに精一杯でした。

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ドン・ルイス1世橋

 橋を渡ると、白壁とオレンジ色の瓦屋根が愛らしいポルトワインのセラーが軒を連ねています。見学と即売を行っているそうですが、下戸の私たちは中には入らずに外から眺めるだけにしました。

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ドウロ川に浮かぶラベーロ船

 川に浮かぶのは、かつてポルトワインの輸送に使われたラベーロ船です。舵が動物のしっぽの形に似ていることから、ラーボ(しっぽ)ラベーロ船と呼ばれるようになったそうです。現在は観光用に静かに停泊しています。

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ロープウェイからの眺め

 ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアを散策し終えた後は、ロープウェイ、Teleferico de Gaia(テレフェリコ・デ・ガイア)に乗ってドン・ルイス1世橋まで戻りました。売店で切符を購入し、自動改札口を通過します。スキーのリフトと同様にまわっているゴンドラを自分で捕まえて乗り込みます。係員は監視のみで手は貸してくれません。
 ゆらゆらと揺れるゴンドラ。眼下に見えるのはオレンジ色が愛らしいワインセーラーの瓦屋根。写真を撮ろうと移動する私の動きがそのまま揺れになるゴンドラ。高所恐怖症の私にとっては、ちょっとした我慢大会でした。

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ドン・ルイス1世橋からの眺め

 ロープウェーを降りて、いよいよドン・ルイス1世橋の上段を渡ります。高所の強風にあおられて橋はぐらぐらと揺れていました。右側を走る電車。左側の絶景。勇気を振り絞って写真を撮りましたが、恐怖で脚ががくがく震えました。こんな怖い思いをしたことはありません。誓います。もう高いところには絶対に登りません。

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