2014-02

ライの風景

 Rye(ライ)は14世紀頃、港町としてに栄えました。貿易の拠点はしばしば攻撃の対象にもなりえますが、ここライも例外ではなく、かつてその街は城壁に囲まれていました。

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Landgate Arch

 13世紀には、フランスからの攻撃に備えるために頑丈な砦、Baddings Tower が建てられました。15世紀には、商人であった Jean d'Ypres がこの塔を買い取り、居住しました。それ以来この塔は、Ypres Tower(イプラ タワー)と呼ばれています。
 それにしても、砦を邸宅として購入することができたイプラ氏はどれほどの富を得ていたのでしょうか。そして、その名前が現在にまで受け継がれようとは、この砦の建築を指揮したヘンリー3世でさえ予想もしなかったに違いありません。

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Ypres Tower

 イプラ氏の死後も、この砦は様々な富豪たちの住居となりました。その後、15世紀から1891年までは刑務所として使用されました。ヴィクトリア朝に生まれた新しい道徳規範に照らし合わせると、これまで男女混合であった刑務所は、野蛮であり新しい時代のモラルに相反します。そのため、新しい女性用の塔が建設され、完成したのは1837年のことでした。
 13世紀に建てられた砦が19世紀に、600年もの時を経て増築されるとは、頑丈な石造りならではのことです。このようなエピソードは、物を大切にするイギリスではよく耳にしますが、最近の使い捨て文化がこの良き習慣を侵食しつつあるようで、残念なかぎりです。

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Ypres Tower からの眺め 

 現在のイプラ タワーは博物館になっています。その展望台からはライの街を一望することができます。遠くのほうには緑の草を食む羊の群れ。ライ、なんとものどかな場所です。

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リンドール世界一

 私がロンドンで暮らし始めて間もない頃でしたか。Selfridges(セルフリッジ:デパート)で試食用のお菓子が配られていました。手渡された赤い包みは何の変哲もないチョコレートでしたが、まんまるでスムーズなチョコレートの中にクリーミーで口当たりの良いチョコクリームが包まれていました。そのおいいしさには目を見張るばかり。「こんなにおいしいチョコレートがあったなんて!!」と、思わず絶叫しそうになりました。それが Lindt(リンツ)が誇る Lindor(リンドール)との最初の出会いでした。

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リンツのイースターバニーとともに。

 リンツチョコレートは Whittard of Chelsea(ウィッタード・オブ・チェルシー)やかわいらしい雑貨やお菓子を置いているお店に売っていることが多いのですが、最近ではごく庶民的なスーパーでも見かけるようになりました。Galaxy(ギャラクシー)や Dairy Milk(デイリーミルク)などに比べるとお値段が張るので、毎週食べられるチョコレートではありませんが、自分へのご褒美に時々購入します。公式サイトによると日本では一粒、百円もするそうです。高くてびっくりしますが、それだけの価値があるおいしさです。

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世界は広い

 師匠の長女がカレーを作っているのを何気なく見ていました。まな板も使わず、小さなナイフでりんごの皮でもむくようにパプリカの処理をしていました。師匠の家にはまな板がありません。包丁も見当たりません。日本語で言うところの果物ナイフで全ての食材を刻みます。一度、私は玉ねぎを切ろうとこのナイフを使ったことがありましたが、野菜に切れ目を入れるだけでも四苦八苦しました。師匠や長女はこの切れ味のよろしくないナイフで器用にザクザクと野菜を刻みます。これはインド式なのかイギリス式なのか。
 ボウルに細かく切ったパプリカを入れる長女、ヘタはゴミ箱へ。と、ここまでの作業は黙って見過ごしていましたが、取ったタネを大事そうにボウルに移すのを見て私はぎょっとしました。パプリカ、ピーマンのタネは捨てるというのが日本人の私にとっての常識だったからです。カレーにタネが入っていたとは驚きでした。食べているときにはタネの食感はありませんがいつもおいしくいただいています。
 おいしいカレーの後には後片付けが待っています。インド式の食事の後は、イギリス式の食器洗い。たらいに水を張り洗剤を入れます。たらいの中で食器を洗い、すすがずに水を切ります。すすぎません。すすぎません。すすぎませんとも。
多くの日本人はこの方法に唖然とします。私は絶対に真似をしようとは思いませんが、師匠宅やレストランでの食事の際に使用される食器はすすがず洗いされたものでしょう。
 イギリス式とインド式の折衷。師匠宅で過ごしていると小さな驚きがたくさんあります。世界の広さを実感します。私の知らないことがまだたくさんあるのだろうなぁ。

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ピンクと水色

 私は暇さえあればマーケットやチャリティーショップをチェックしていますが、これぞというフランス製の焼き物にめぐり会うことは少ないように思います。雑誌やカフェのディスプレーなどで見かけるフランス皿の繊細さには憧れますが、ロンドンのショップに並ぶ商品、特に焼き物はイギリス製品が大半です。フランスはお隣の国とはいえども外国は外国。

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 私がピンクと水色のお皿と出会ったのは、カーブーツセールでした。同じ日にバラ模様の美しいスープ皿も購入することができました。可憐な花柄のお皿、色合いがとてもかわいらしいです。このお皿は絶対に目立つところにディスプレーしようと、以前購入したウエッジウッドのモスローズと、同じくクイーンズウェアのシリーズ、ラドクリフの間に並べて飾ることにしました。私の持っているどのお皿もこのウエッジウッドの二枚とはマッチしませんでした。かといって、二枚だけではさびしかったのでこの組み合わせにはとても満足しています。

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 私が手にしたこのお皿は、Moulin des loups(ムーラン・デ・ルゥ)の製品です。フランス北部ノール=パ・ド・カレ地方にあった窯元です。1718年から続く老舗窯元でしたが、1962年に閉鎖されました。刻印には風車のマークと MDL(Moulin Des Loups の略)の文字が刻まれています。

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