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2013-08

オランダの焼き菓子

 たまたま入ったスーパーにかわいらしいパッケージのお菓子がありました。オランダの民芸品店に置いあってもおかしくないデザインです。またしてもパケ買いをしてしまいました。週末に食料品の買出しに行くスーパーにはこんな気の利いたお菓子は売っていませんから。
 Mini Stroopwafels は、1909年創業の Daelmans 社の製品です。一口サイズの素焼きのウエハースにほんのりと甘いキャラメルがはさんであるシンプルで素朴なお菓子です。イギリスのお菓子ほど甘すぎず、一つ一つが小さいので、ついつい手がでます。ほんのりシナモンの香りがしますが、私としてはシナモンは余計かなと思います。このウエハースは紅茶よりもコーヒー、カプチーノに合いそうです。

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Mini Stroopwafels

 記念すべきカーブーツセールデビューの日に10ペンスで購入したお皿とこのウエハースはよく似合います。ものが増えてきたので、一時はチャリティーショップ行きも検討されましたが、今日、やっと日の目を見ることができました。養子に出さなくて本当によかったです。今日から君にはオランダ担当を命じる。

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マルクト広場で

 駅から続くブルージュの街並みはそれは美しく、うっとりとするほどでした。その中心となるマルクト広場のカラフルな切妻屋根の建物はおもちゃのようにかわいらしく、長いこと見とれてしまうほどでした。
 
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 私たちはこの広場にあるレストランで初日の夕食を済ませました。供された料理はとんでもない代物でしたが、ウエイター同士が英語で会話をしていたことには感心させられました。

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 ブルージュはブリュッセルから電車で北に一時間ほどの場所にあります。国境をまたがずして、わずか一時間の距離で言語が変わります。ここブルージュでは、フランス語ではなくオランダ語の方言であるラフマン語が話されています。オランダ語は英語に近い言語なので、ブルージュの人々は上手に英語を操ります。

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 ベルギーではいかなる掲示にも二ヶ国語、フランス語とラフマン語の表記が義務付けられていますが、ベルギー人の誰もがバイリンガルであるかどうかは不明です。

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鐘楼 高さ88メートルの塔は展望台になっている。

 以前、ベルギー在住の日本人の方がおっしゃっていましたが、生まれながらに複雑な言語環境に置かれているベルギー人は、外国人にはフランス語やフラマン語の習得を強要しないそうです。外国人とは英語でコミュニケーションをとることができれば充分だと考えている節があるのだとか。

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州庁舎

 マルクト広場、今日もラフマン語、フランス語、英語、日本語、様々な言語が飛び交っていることでしょう。

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キューガーデンでホリデー気分

 王立植物園(Royal Botanic Gardens, Kew:ロイヤル ボタニック ガーデン キュー)通称、キューガーデンは、広大な敷地面積(121ha)を誇り、世界中から収集した種子や植物を保存、展示しています。東南アジアや熱帯雨林のトロピカルな植物は、イギリス人にとって、そして私にとっても普段は目にすることのできない、エキゾチックで異国情緒あふれる珍品です。

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The Rock Garden

 キューガーデンには様々な展示がありますが、私はロックガーデンが気に入りました。ここには、地中海、アフリカ、アメリカ、アジアやオーストラリアなどの植物が展示されています。
 岩にはりつくようにカサカサと顔を出す地中海の植物を見ていると、数年前に訪れたスペインはアンダルシア地方の乾いた大地と白壁に囲まれた街角の風景を思い出しました。
 キューガーデンを訪れた日は雲ひとつない晴天で、気温も30度を超えていました。暑くて頭もボーっとしていたせいか、自分がスペインでホリデーを過ごしているのではないかとの錯覚に陥りました。

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Kew Palace

 ホリデー気分を満喫しつつ、散策を続けていると Kew Palace(キューパレス)に到着しました。自分はイギリスにいるのだったという意識を取り戻しました。
 この宮殿は、1631年頃に建設され、後にジョージ3世の手に渡りました。最も小さい王室の宮殿として知られています。建物の裏手には Queen's Garden(クイーンズ ガーデン)とよばれる庭が広がります。17世紀から現存する植物が栽培されており、薬草として使用されていたものもあるそうです。
 建物の内部も見学することができます。小ぢんまりとはしていますが、寝室や食堂、娯楽室、どこの宮殿も似たり寄ったりです。私はどちらかというと庭のほうが好きでした。

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Treetop Walkway

 らせん階段、またはエレベーターで地上18メートルにある遊歩道にのぼります。樹木と同じ高さに立って、または見下ろしながら普段は見ることのできない樹木のてっぺんを観察することができます。また、庭園内の温室や広々とした敷地を、遠くに見えるロンドン市街地の風景をも楽しむことができます。
 しかしながら、この遊歩道は高所恐怖症の私にとってはかなり恐ろしい場所でもありました。風が吹くたびに、人が歩くたびに、ゆらゆらと揺れました。子どもたちはバタバタと走り回っていましたが、私はカメラを握る手に冷や汗をかきながら写真を数枚、撮るのが精一杯でした。
 恐怖のために落ち着いて木々を見渡すことはできませんでしたが、この展示は夏の緑よりも紅葉のほうがより楽しめるように思いました。キューガーデン、秋にもまた訪れたい場所です。

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ブルージュの街並み

 駅を背にして美しい公園をぬけると、そこは中世そのままの街並みが広がるブルージュ歴史地区です。

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 切妻屋根と階段のような破風が特徴的な、おもちゃのようにかわいらしい家々が私たちの目を楽しませてくれます。その街並みは、「屋根のない美術館」ともよばれています。

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 13世紀には、ブルージュはヨーロッパを代表する貿易拠点として栄えました。ベルギー、フランス北部、オランダ南部はフランドル地方とよばれていますが、この地方には自治権が認められており、君主が変わっても自分たちで地域を治める自由な気風が根ざしていました。

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 ブルージュを語る上で欠かせないのは、マクシミリアンの存在です。ブルゴーニュ公国最後の君主であったマリーを娶ったマクシミリアンは、最愛の妻が若くして亡くなった後も公国を治めました。しかしながらマリーの死後は各地で反乱が起こり、マクシミリアンはブルゴーニュ公を退位して失意のうちにこの地を去りました。

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愛の泉公園

 後に神聖ローマ皇帝として即位したマクシミリアンは、再びこの地を支配することになりましたが、商人たちの自治権を制約したために、彼らは貿易の拠点をアントワープへと移しました。

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 その後アントワープも戦場となり、フランドル地方は荒廃し没落してゆきました。取り残されたこの地域は、中世の街並みをそのままの姿で残していたことから、観光都市として注目されるようになりました。

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 運河沿いの街並みを眺めながら散策、ボートに乗って歴史的建造物を見学、疲れたらベンチに腰かけてわいらしい家々を見上げる。ただ歩くだけ、ただ眺めるだけ、それがブルージュを楽しむ最良の手段なのかもしれません。

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女王様とティータイム

 20012年には、エリザベス二世の即位60周年、Diamond Jubilee(ダイアモンド ジュビリー)を祝う祝賀行事が盛大に行われました。2013年6月には戴冠60周年を祝う儀式が、Westminster Abbey(ウエストミンスター アビー)にて執り行われました。そして、7月には孫のウィリアム王子に男の子が生まれ、おめでたいニュースが続いているロイヤルファミリーです。

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Spanish Garden(スパニッシュ・ガーデン)と組み合わせてトリオに。

 エリザベス二世の戴冠式は、1953年6月2日にウエストミンスター アビーにて執り行われました。その時、女王様はわずか25歳の若さでした。

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驚くべきことにこのマグカップ、Midwinter(ミッドウインター)の製品です。

 私がカーブーツセールで購入したマグカップは、女王様の戴冠式を記念して作られたものです。1953年6月2日、記念日の刻印とともに、うら若き美しい女王様の肖像が描かれています。それにしても女王様は昔も今もなんてお美しいのでしょうか。カップを眺めながらうっとりしてしまいます。
 Good Save The Queen.

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Primerose Hill

 丘の上からロンドンの市街地を一望できるという Primerose Hill(プリムローズ ヒル)は、Regent's Park(リージェンツ パーク) の北側に位置します。この丘の周辺は、ロンドン屈指の高級住宅街として知られ、多くの著名人が住んでいることでも有名です。

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Primerose Hill からの眺め

 プリムローズ ヒルは緑あふれる広々とした空間です。なだらかな丘陵の頂上には展望台があります。私がこの丘を訪れた日は、今にも雨が降り出しそうなお天気で、時折の激しいシャワーに見舞われました。遠くのほうが少し霞んで見えましたが、BTタワーをはじめ、ロンドンアイ、セントポール寺院までも見渡すことができました。
 この緑の丘は周辺住民の憩いの場所となっているようです。私が訪れた日も、座ってランチを食べる人、ジョギングに汗を流す人、犬の散歩にいそしむ人と様々でした。

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カップケーキ屋さんとチャリティーショップ

 プリムローズ ヒル周辺には、エレガントでおしゃれなレストランやお店が軒を連ね、上品な雰囲気が漂っています。チェーン店が少なく個人経営の個性的なお店が多いのもその一因でしょうか。ただし、レストランはどこもパリッとした真っ白なテーブルクロスに、正装のウェーターが控えているようなお店が多く、私などは少し気後れしてしまいました。

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St Mark's Regent's Park

 丘を後にして、リージェツ パークへ向かう途中に素敵な教会を見つけました。イギリス的な石造りの荘厳な教会は、激しい雨の後の重たい空と相まって神秘的に見えました。

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 蒸し暑い空気に、うっそうと絡まるように茂る植物。私が幼い頃に遊んだ広場の雰囲気とよく似ています。

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 高級住宅街の一角と私が育った田舎町とは似ても似つかないはずなのに、私がこんなにも懐かしいと思えたのは、雨の後の重たい空気と、風に乗って運ばれてきたほのかな花の香りのせいでしょうか。

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一粒でも高カロリー

 Date(デーツ)を一口ほおばりながらこの記事を書いています。デーツはナツメヤシの実で、中近東では、日常的に食されています。イスラム教徒にとっては、ラマダーンと呼ばれる断食の期間中、日没後に最初に食べる食料でもあります。お菓子やジャムの材料になることもありますが、断食のときは干したものが食べられます。それというのもこのデーツは、高カロリーで少しの量でも空腹を満たしエネルギーの補給をしてくれるからなのだそうです。

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 このデーツ、トルコ屋さんやアラブ屋さんでは年間を通していつでも売られているものですが、ラマダーンの時期になると大手スーパーマーケットでも大売出しをはじめます。私はそこで「そうか、そんな時期か。」と一パックをカゴに放り込みます。
 旧約聖書に出てくる、エデンの園にあるとされる命の樹はナツメヤシであるといわれています。生命の樹の実を食べると、神に等しき永遠の命が与えられるとの記述があります。コーランにもそれと同様なことが書かれているそうですが、生命の樹の実デーツは、キリスト教徒やイスラム教徒にとって、神聖な食べ物でもあるようです。

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Midwinter Stylecraft FashionShape Carmen

 日本ではあまり馴染みのないこのデーツですが、意外や意外、オタフクソースの原材料として使われているそうです。あのコクとウマミはこのデーツから抽出されるようです。
 デーツには、酸味はなく、まったりとした甘みがあります。例えて言うなら、レーズンと乾燥プルーンの中間のような味がします。一粒一粒が小さいのでついつい、何個も口に入れてしまいがちですが、要注意、高カロリーだということを忘れてはいけません。

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