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2012-12

ロンドン塔

 ロンドン観光のハイライトともいえるロンドン塔に行ってきました。住み始めると観光をしなくなってしまいがちですが、たまには、観光名所を訪れるのも新鮮でよいものです。

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ロンドン塔外観

 ロンドン塔といえば監獄のイメージばかりが先に立ちますが、もともとは国王が居住する王宮としての役割を果たしていました。1078年にウィリアム1世が要塞の建設に着手し、4代目のイングランド王であるヘンリー3世の治世(1216年 - 1272年)に完成をみました。

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Lanthorn Tower

 また、ロンドン塔は造幣所や動物園でもありました。1847年にロンドン動物園が開園するまでは、敷地内に珍しい動物が飼育されており、一般にも開放されていました。
 異国の珍しい動物を集めてくることで、時の支配者たちは、他の国々への影響力を顕示しました。ロンドン塔で最初に飼育された動物はライオン、ゾウ、白熊でした。ライオンは権力の象徴で、国王と同じ名前がつけられることも珍しくありませんでした。権力者と同名のライオンが死ぬと、その王朝も終焉を迎えると信じられており、実際にエリザベス1世のライオンが死んだ直後には女王も亡くなりました。

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Queen's House

 ロンドン塔で現在も飼育されているカラスにも伝説があります。17世紀後半、増殖し続ける野生のカラスを嫌ったチャールズ2世は駆逐を考えたていましたが、占い師は「カラスがいなくなるとロンドン塔が崩れ、ロンドン塔を失った英国が滅びる」と予言しました。それ以来、ロンドン塔では、一定数のカラスを飼育する風習が始まりました。
 このカラスは、Raven(レイバン:ワタリガラス)という種類で、そのへんにいるものと比べるとかなり大きいのが特徴です。しかしながら私は、レイバンを見ても所詮はカラスにすぎないと思ってしまいます。悪さをする懲りないカラスを日本で飽きるほど見てきたせいでしょうか。

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テムズ川のほとりで眺めるホワイト・タワー

 ロンドン塔は身分の高い政治犯を幽閉したり、処刑したりする監獄の役割を果たしていたことはあまりにも有名です。ヘンリー8世の二番目の妻であるアン・ブリンもここで処刑されました。ロンドン塔の中核をなすホワイト・タワーの地下は、牢獄として使用されていましたが、現在では、この建物で武器や武具に関する展示が行われています。私としては、ここで処刑された人々や拷問に関する資料を展示してほしかったのですが、悪趣味でしょうか。そして、アン・ブリンの亡霊によるガイドツアーなどがあれば最高なのですが。

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