ハンガリーのお皿
日本では焼魚用に長方形のお皿は珍しくありませんが、イギリスではあまり見かけません。全く無いというわけではありませんが、あまり素敵なものに出会ったことがありません。


Kalocsa
このお皿はハンガリー製です。お皿の裏には、Kalocsa(カロチャ)というハンガリーにある都市の名前が刻印されています。ハンドペイントだそうです。よく見ると、焼け焦げた痕が随所に見られますが、あまりにもかわいいので買ってしまいました。私はこういった種類の花柄にめっぽう弱いようです。
大好き、スーティー
エンジニアであった Harry Corbett(ハリー・コーベット)は1948年に家族とともに Blackpool(ブラックプール:北西イングランドの都市)で休暇を過ごしました。彼は、街のお店で偶然目に入ったクマのパペットを購入し、幼い息子たちを楽しませるためにそれを操って即席のライブ・ショーを開きました。ここに元祖スーティーの誕生です。
1952年、コーベット氏は、アマチュアの人々が一芸を競う BBC のテレビ番組、Talent Night(タレント・ナイト)に出演しました。そこで見事、勝ちぬきを果たしスーティーとともに一躍、有名になりました。その後、彼らはレギュラー番組に出演することになりました。


1989年に出版されたスーティーの絵本
スーティーはとてもいたずら好きな子グマです。彼は視聴者に向かって直接、ものは言いませんが、コーベット氏にそっと耳打ちし、氏が彼の意思を伝えてくれます。番組が軌道に乗ると、しっかり者のパンダの Soo(スー)や、わんぱくな小犬の Sweep(スイープ)など、番組を盛り上げるキャラクターが次々と誕生しました。
スーティーはオレンジ色で耳と鼻が黒いクマとして知られていますが、コーベット氏が購入したパペットは全身がオレンジ色でした。当時の白黒テレビで見栄えがするように氏の奥様がクマの耳と鼻を煤(Soot)で黒くお化粧しました。それが彼の名前、Sooty(スーティー)の由来です。
スーティーと仲間たちの番組は1952年以来、現在まで続いています。1976年にコーベット氏が引退してからは、息子の Matthew Corbett(マシュー・コーベット)が父親の後を引き継ぎました。98年にマシューが引退した後は、Richard Cadell(リチャード・カデル)が番組のホスト役を務めて今に至っています。
バター・バター・バター
しかしながら、私は実際のバターがあまり好きではありません。オムレツはサラダオイルでつくります。お菓子は食べるのが専門なのでクッキー一つ焼いたことがありません。トーストにはツナマヨネーズをのせて食べます。
というわけで、家にはバターディッシュは必要ないはずですが、欲しくて欲しくて、ずっと探していました。最近、カーブーツセールで気に入ったものを見つけたのでついに購入してしまいました。買ってはみたものの、家にはバターがないので使い道がありません。チーズを入れてもよいのですが、チーズもあまり食べないので何に使おうか思案中です。フタがついているので小物入れに使えそうですが、買ったはよいけれど使わない食器はみな、小物入れと化しているので入れるものも見つかりません。


Poole Pottery(プール・ポタリー)のバターディッシュ
このバターディッシュは私がティーポットとして使っているコーヒーポットと同じ Chestnut(チェストナッツ)というパターンです。シンプルで飽きのこない色とデザインはいつ見ても素敵です。
ピーターラビットのお皿
ピーターラビットのお皿は、どこのデパートにも売っているものですが、めぐり会いを大切に思っている私は、いつかどこかで出会えることを願って、あえて新品には手を出しませんでした。また、チャリティーショップやカーブーツセールにも時々、出ていましたが、コンディションが悪かったり、値段の折合が付かなかったり、気に入ったパターンにめぐり会えなかったりで、購入にはいたりませんでした。
今回お持ち帰りをしたお皿は箱入りでした。箱のコンディションはあまり良くなかったといえ、お皿自体に使われた形跡は全く残っておらず、新品同様でした。私がほくほく顔でお皿をレジに持ってい行くと、スタッフの女性が、「小さな女のお子さんのプレゼントには最適ですね。」と言って微笑みました。私は「コンディションもいいし、全くです。」と返答しながら、心の中では「小さな女の子は私。」と一人、頬を緩めました。
本当に欲しいものを手に入れるためには、焦らずにじっくりと吟味して、いつかどこかでを信じて待つことが一番の得策です。衝動買いをしたくなったときは、このピーターのお皿のことを思い出すことにしましょう。
あるあさ おかあさんが いいました。
「さあ おまえたち、野はらか 森のみちであそんでおいで。でも、おひゃくしょうのマグレガーさんとこの はたけにだけは いっちゃいけませんよ。おまえたちの おとうさんは、あそこで じこにあって、マグレガーさんのおくさんに にくのパイにされてしまったんです」
「ピータラビットのおはなし」より ベアトリクス・ポター:作・絵 いしいももこ:訳
グリークヨーグルト
パッケージに「クリームの代替に最適」と書かれているので試してみました。まずは、クリームパスタの要領でパスタとをあえました。ヨーグルト特有の酸味もあまり感じられず、野菜やシーフードなどの食材や、胡椒やハーブなどとの相性も抜群です。パスタは特に、きしめんに似たリングイネとの相性が良いようです。また、マヨネーズ代わりに野菜サラダに使ったり、ディップとしてピタパンやクラッカーと一緒に食べてもおいしいです。
グリークヨーグルトはスーパーで気軽に買える食材です。カロリーが気になる方、私のようにお腹周りが年々、広がってお困りの方には是非、お勧めです。
予期せず
カレーを食べながら寛いでいる私に師匠が買物袋に入った箱を差し出しました。どうやら全く同じものを長男のお嫁さんもいただいたらしく、困ったような顔をしていました。師匠の息子たちは「こんな古いものを。貰った方は迷惑だろうに。」という顔で苦笑していましたが、お母さんがこわいので誰も何も言いませんでした。
袋から箱を取り出した私は、たちまち落ち着きを失い、手にした品物の説明を始めました。誰も聞いていた様子はありませんでしたが、終盤に差し掛かり、「オリジナルボックスに入っているところに価値があるのよ!」と宣言する頃には師匠の長女が私に近づいてきました。そして、「そんなもの集めるのやめなさいよ。」と言いました。私も「やっぱり、そうよね。」と彼女に同意しながら二人で苦笑しました。彼女も物が捨てられずに家の中がとんでもないことになって困っているタイプの人です。


Arcopal(アルコパル)のキャセロール
オリジナルボックス入りです。あまり好きなパターンではありませんが、箱に免じて目をつぶることにします。師匠はアルコパルやJAJ Pyrex(パイレックス)のキャセロールをたくさんもっていて、作り置きのカレーを保存します。
おいでおいで
よく見ると胴体部分のパターンが違っているので、他にも種類があるのだろうかと思いインターネットで検索しました。ネットオークション(eBay)のページにいくつかの写真が載っていました。その中の一つは赤いおさかなを抱えていました。「あぁ、これかわいい。」と思っていたら次のカーブーツセールでおさかなねこを発見しました。
いつも不思議に思うのですが、欲しいと思ったものが出てくるのはなぜでしょうか。そして、一つ何かを手に入れると、それに関連するものがまた一つ、また一つと見つかるのはなぜでしょうか。そこには目に見えない力が働いているのでしょうか。

「それはね、
私たちがおいでおいでをしたからよ。」
私と友人たちは、カーブーツセールでは単独行動をとります。集合時間を決めて後で各自の戦利品を見せあいます。品評会の際には、いつも各々が判で押した様に「えー、そんなのあったの?私は見なかった。」と言います。誰もが自分の興味のあるものしか目に入っていなかったということでしょう。そして、その興味の対象がすぐに見つかるのは、既に知っている形やパターンは目につきやすいからでしょうか。そう考えると、私の頭の中にはいつも能天気な花柄が咲き乱れ、ティーポットが飛び交っているということでしょうね。納得です。

このねこちゃんたちは中国製で、
Zhong Guo Zhi Zao という
シリーズの製品らしいです。