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2011-12

絵本に親しむ

 私は60-70年代風の柄のお皿やティーポットなどを集めています。そのテイストを追い求める傾向は書物にまで及ぶようになりました。気がついてみると、いつの間にかその時代の絵本が家の中で増殖を続けています。もともとかわいいもの好きの私は、和書でも洋書でもストーリーよりも絵柄重視で絵本を選んでいます。
 本は絶版になっていない限り、古いものでも書店で購入することができます。また、学校のバザーやチャリティーショップでは安い値段で販売されているので、知らず知らずのうちに本棚がいっぱいになっています。

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絵本コレクション

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「3びきのくま」
 私は、Goldilocks and the Three Bears(ゴルディロックス アンド ザ スリー ベアーズ:「3びきのくま」)のお話が大好きです。このお話はもともとイギリス民話でした。イギリスのロマン派詩人、ロバート・サウジーが散文に書き改めた後に広く世に知られるようになりました。
 日本では、福音館書店から出版されている絵本が最も有名です。この「3びきのくま」は、ロシアの文豪トルストイがロシア語に翻訳したものを更に日本語に訳したものです。そのためか、日本では、「3びきのくま」はロシアの民話であると誤解されることもあるそうです。

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「もりのようふくや」と「てぶくろ」
 ロシアや東欧系の絵本には独特なかわいらしさがあって私は好きです。この2冊の絵本には、エウゲーニ・M・ラチョフによって素敵な絵が描かれています。
 「もりのようふくや」の福音館書店での初版は1962年です。私の手元にあるのは第27刷で1977年の出版ですが、「ソビエトの絵本」と記されています。歴史を感じます。「てぶくろ」はウクライナ民話で福音館書店での初版は1965年です。この絵本は子どもたちに読ませたい優れた絵本として知られています。

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ねこの運動会

「位置についてー、よーいドン。」
「赤組も、白組もがんばって!!」
「ゴールまであと一息です。最後まで気を抜いてはいけませんよー。」
「赤組が若干、リードしているようです。」

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 カーブーツセールで購入した木製のソルト&ペッパーです。紅白帽の部分をねじってそこから塩コショウを入れます。売り手の方によると50年代のものらしいです。ねこちゃんの帽子が縁起の良い紅白だったので一目惚れしました。私のイメージは、小学校の運動会でかけっこをする入学したばかりの一年生のねこちゃんたちです。

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 実はこのねこちゃん、胴体の部分がバネになっていてビックリ箱のような仕掛けになっています。茂みからいきなり飛び出してカラスを驚かせている様子が描かれています。

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グラッドストーン・ポタリー博物館

 Gladstone Pottery Museum(グラッドストーン・ポタリー・ミュージアム)は、Stoke-on-Trent(ストーク・オン・トレント)にあるヴィクトリア朝の陶磁器工場を再現した博物館です。
 当時使用されていた Bottle Oven(ボトル・オーブン)とよばれる窯の中を見学したり、製品が完成するまでの作業工程を順を追って見学することができます。また、職人さんたちによる現代の製造工程のデモンストレーションも行われています。

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博物館外観
 ビクトリア朝と陶磁器という私の好きな事柄が二つ重なっている博物館があるというので、私は訪れる前から興奮気味でした。工場を構成する主な展示品のほかに、ヴィクトリア朝の庶民の香りが漂う調度品が随所にちりばめられており、期待以上に楽しい博物館でした。

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Bottle Oven(ボトル・オーブン)内部の様子
 職人さんが頭に載せて運んでいるのは Saggar(サガー)とよばれる入れ物です。釜に火を入れると中はあつい煙で覆われるため、陶磁器はサガーに入れた状態で焼かれました。焼き上がった陶磁器は一度、釜から出され、上薬を塗ってもう一度、窯に戻されました。サガーは40回ほどの使用で寿命がくるそうで、サガーを専門に作る職人さんもいました。
 頭に載せて窯にバランスよくサガーを積上げる仕事、熱い窯からサガーを運び出す作業など、工場労働者はきつい肉体労働を強いられていました。

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Coal と Saggar
 当時は石炭で窯の火を入れていました。そのため、煙による公害で工場労働者のみならず市民も肺病に罹患する確率が非常に高かったそうです。ここ、ストーク・オン・トレントでの男性の平均寿命は46歳くらいでした。

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作業場の風景
 工場内では、陶工の他、サガー職人、窯の火を守る係、絵付けなど、様々な仕事が分業で行われていました。熟練した陶工は工場に雇われていましたが、彼らは自分の給料からアシスタントを雇っていました。
 アシスタントは男の子が主で、彼らの最初の仕事は Mould Runners(モルド・ランナー)という焼き物に使う型を運ぶ作業でした。一日中、広い工場内を駆け回るきつい仕事だったといいます。

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絵付けのための染料
 絵付けの仕事は女性が担当していました。少女の頃から働き始めるのが一般的でした。

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化学薬品は鍵のかけられた部屋で管理されていた。
 男性の工場労働者は過酷な肉体労働を強いられ、怪我をしたり肺病を患う人が多かったといいますが、絵付けを担当していた女性は、化学薬品による中毒症状で命を落とすことも少なくありませんでした。

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工場の一角
 この博物館があまりにも興味深くおもしろかったため、またたくまに時間が過ぎてしまいました。おかげで、予定していたファクトリーショップには1軒しか行くことができませんでした。しかしながら、ここグラッドストーン・ポタリー博物館は、機会があれば是非もう一度、訪れたい場所です。大好きな博物館がまた一つ増えました。

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ローズ・ブーケ

 初めて行った Wimbledon Car Boot Sale(ウインブルドン・カーブーツセール)では、まさにビギナーズラックと言うべきか、びっくりするほどの掘出物にめぐり会いました。
 その一つが、私の大好きなバラ模様があしらわれた大き目のボウルです。サイズから察するに、恐らくサラダボウルだろうと思いますが、私はフルーツボウルとして使っています。
 週末に食料品の買出しに行ってフルーツを盛り合わせると、かわいらしいバラ模様が消えてしまうのが残念ですが、水曜日を過ぎる頃から少しずつ模様が見えてくるのが楽しみです。しかし何と言っても、私の一番のお気に入りは、美しい裏側の刻印です。

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Johnson Brothers Rose Bouquet
 Johnson Brothers(ジョンソン・ブラザーズ)の Rose Bouquet(ローズ・ブーケ)シリーズは、1974年から1988年まで製造されました。
 私が買ったブルーの他にピンクもあります。このシリーズの他の食器をどこかで見かけたなら、迷わず買ってしまうことでしょう。困ったものです。

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ケバブ

 日本では、居酒屋で飲んだ後はラーメンでしめるという人が多いのではないかと思いますが、ここイギリスでは、パブの後はケバブ屋へ直行という人も少なくありません。
 このケバブはもともとトルコや中近東の食べものですが、それらの国々からの移民によって伝わり、イギリスをはじめ、他のヨーロッパ諸国でも広く食されています。イギリスでは、元祖ファーストフードであるフィッシュ&チップスを凌ぐ勢いです。ケバブもフィッシュ&チップスも同時に提供するお店もありますが、店舗の数からいえば、ケバブ屋さんの方が断然、多いのではないかと思います。

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回転式のドネル・ケバブ
 ケバブは肉をローストして食べる料理の総称です。ドネル・ケバブはかたまりにした屑肉を回転させながら焼いたものです。削いで食べます。つくねはキョフテとよばれています。お肉は羊が大半ですが、チキンもあります。

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テーブル席とカウンター
 大抵のケバブ屋さんにはテーブル席も用意されており、中で食べることもできます。ガラスケースの中では、キョフテやケバブがおとなしく胃袋に収まる順番を待っています。

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テイクアウェーのケバブ
 日本から遊びに来ていたTさんのリクエストでケバブをテイクアウェー(お持ち帰り)しました。イギリスに長く住んでいて日本に帰国すると、ケバブが恋しくなるそうです。
 上にサラダがかかっているので違いが全く分かりませんが、キョフテ、ドネル・ケバブ、ラム・ケバブです。テイクアウェーでは、ピタパンの中に肉と野菜を挟んで供されるのが一般的です。レストランで食べるときはパンと野菜が別々に出てくることもあります。ガーリックソースかチリソースをかけていただきます。

参考文献:Wikipedia

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古書と戯る

 私は書物は読まれることに意義があると信じて疑いませんが、最近、デコレーション用に古書を買い集めるようになりました。私が古本に興味を持つきっかけとなったのは、Penguin Books(ペンギンブックス)です。
 世間にはペンギンブックスの古いペーパーバックを収集している人が多いとは聞いていましたが、とある学校のバザーで実際にそれを手にしたときから収集家の列に私も加わることになりました。赤茶けた古い紙の質感とその香りに歴史を感じます。

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古書のぬくもり
 一番上の本は、「The Cherry Orchard」という脚本で1928年に出版されました。初版は1923年です。世界恐慌と第二次大戦をくぐりぬけてきました。

 ペンギンブックスは、1935年に創業されたイギリスの出版社で、世間に良質のペーパーバック(日本の新書、文庫本に相当します。)を普及させた草分け的存在です。それまでのペーパーバックは作りも粗悪で、出回っていたタイトルも魅力的なものは少なかったといいます。
 ペンギンブックスは廉価の書籍を出版し、書店だけではなく Woolworth(ウールワース:庶民的な日用品全般を扱う大規模チェーンでしたが、2009年に閉店しました。)などの大規模なチェーン店などでも書籍の販売を行いました。本の価格は1冊6ペンスでタバコ1箱の値段と同じでした。
 ペンギンブックスは1937年には学術的な分野を扱う Pelican Books(ペリカンブックス:この部門は1990年に閉鎖されました。)を、1940年には子ども向けの図書を出版する Puffin Books(パフィンブックス)を、1946年には古典を取り揃えた Penguin Classics(ペンギンクラシック)を創設しました。
 初期のペンギンブックスは、オレンジがフィクション、紺色が伝記というよに分類ごとに色分けがされていました。このシンプルなデザインは、写真印刷の技術が発展する1960年代まで続きました。このツートーンカラーのペーパーバックは見た目にも美しく、機能的でもあるため、コレクターには非常に人気が高いといいます。現在は一部、復刻版も出版されています。

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新旧ペンギンブックス・コレクション
 ジョージ・オーウェルの「1984年」は1979年の出版で、その横のフィッツジェラルドは復刻版です。立てかけてあるデュマの「モンテ・クリスト伯」はペンギン・クラシックスのシリーズです。
 ペンギンブックスは岩波文庫に通じるところがあると私は思います。パフィンブックスは岩波少年文庫ということになりましょうか。

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The Quest For Corvo
 この本のペンギンブックスでの初版は1940年です。色が示すとおり伝記です。行間が非常に狭いです。ペンギンブックス初期のペーパーバックは裏表紙が広告になっています。

参考文献:WikipediaPenguin Books ホームページ

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ラベンダー アールグレイ

lavender_earl_grey_170.png Twinings(トワイニング)の Lavender Earl Grey(ラベンダー アールグレイ)を購入しました。その名の通り、アールグレイにほんのりとラベンダーがブレンドされています。
 柑橘系の香りが広がるアールグレイにラベンダーを合わせると、どうなるのだろうかととても興味がありました。実際に試してみると、ラベンダーの香りがとても控えめでアールグレイのテイストに上品に溶け込んでいました。おいしいと思える紅茶がまた一つ増えました。
 このブレンドは Floral Teas(フローラル ティー)シリーズの一つです。アールグレイベースでは、Blossom(ブロッサム:この紅茶は、ほんのりとオレンジの花の香りがします。)や Jasmine(ジャスミン)がありますが、私はラベンダーが一番、好きです。その他、Rose Garden(ローズ ガーデン)もおすすめです。このローズティーから漂う上品なバラの香りに包まれながら過ごす休日の午後はまさに至福の時です。
 このシリーズはスーパーで手軽に買えるところが魅力の一つです。私の休日と貴重な夕刻をいつもやさしい香りで彩ってくれるトワイニングの紅茶に感謝します。

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