2011-10

デコレーション・デコレーション・デコレーション

 私には芸術的なセンスがありません。学校時代には図工や美術が最も苦手でした。このセンスの欠如は、生きてゆくためには直接の害を与えることはありませんが、困ることがたくさんあります。
 まず、私にはファッションセンスがありません。奇抜な組み合わせを楽しもうとすると、とんでもないことになってしまうので、無難な組み合わせ頼るほかありません。(その一方できらびやかな民族衣装が大好きです。着ることはほとんどありませんが。)次に、写真を撮るのが下手です。そして、部屋を飾ることが苦手です。イギリス人は家を飾るのがとても上手です。私もそれに習って家の中を美しく模様替えしたいと思うのですが、なかなかうまくゆきません。
 センスを磨くために図書館でインテリアの本を片っ端から見ました。(解説は読まずに写真だけ見ました。)何十冊も見た挙句に私が習得したことは、好きなものを好きなところに好きなだけ飾ればよいということでした。勿論、色や形やテーマを揃えた方がきれいに見えるのは言うまでもないことですが、必ずしもそうする必要はないということを知ったことは、私にとって一つの前進でした。
 食器棚に眠っていた陶磁器のコレクションを引っ張り出して、部屋を飾ってみました。インテリアの参考書ほどにはきまりませんが、自分が好きで集めたお皿やポットを身近に見ていられるのは嬉しいことです。こうすればよかったのかと、まさに目からうろこです。そして、食器棚にまた少し空間ができたようです。

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Wedgwood Moss Rose T.432
 本棚にお皿をディスプレーしました。このお皿は左側のすごいチャリティーで以前購入したお皿と形がよく似ています。パターンは私の大好きなモスローズです。初対面のときにはそんなにかわいいとは思いませんでしたが、1週間後に再び同じチャリティーショップを訪れたときにまだ売れ残っていたので購入しました。特筆すべきことは、お皿よりプスレートスタンドの方が高いということです。

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ピラトの家

2011年8月19日
 今回の旅行ではセビリア滞在は1日だけでした。この日は、前回の旅行では行くことのできなかったピラトの家に行きました。見学は、ガイドによる屋敷内のツアーと各自で行うパティオの散策です。パティオだけ見学することもできます。
 私は両方、見学できるチケットを買いました。ツアーはスペイン語と英語で行われました。残念ながら屋敷内での撮影は許可されていませんでした。パティオの見学の際には音声ガイドでの説明があり、日本語の選択も可能でした。

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美しいパティオに建つローマ式の像 屋敷には多くの美術品が収蔵されている

 ピラトの家は15世紀、アンダルシア総督であったペドロ・エンリケスによって着工され、その息子、初代タリファ公爵の時代に完成しました。この建物はムデハル様式をはじめ、ルネッサンス様式、ゴシック様式など、様々な様式の組み合わせによって構成されています。

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屋敷の壁は美しいタイルに覆われている

 ピラトはゴルゴタの丘でキリストを十字架にかけたローマ総督です。スペインのようなキリスト教国で、なぜこのような忌まわしい人物の名前が屋敷名に冠されたのか不思議に思うかもしれません。

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光を浴びる女神

 タリファ公爵は熱心なキリスト教徒でした。彼はエルサレムに巡礼に行った際に、エルサレムからゴルゴタの丘までの距離を歩測で測りました。セビリアに戻ってから、彼はこの屋敷から郊外の教会までの歩測がエルサレムからゴルゴタの丘までの歩測と一致することを発見し、その道に十字架の道を作りました。

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イスラム式のアーチが美しい

 一方、セビリアの人々は、巡礼後に改装が加えられたタリファ公爵の屋敷を見て、エルサレムにあるピラト総督の家を模して建てたのだろうと噂しあいました。ピラトの家の名称にはそのような由来があります。(以上、音声ガイドの説明を要約しました。)

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アンダルシアらしい赤い壁に緑が映える

 ピラトの家はセビリアではアルカサルに次ぐ規模を誇ります。しかしながら、アルカサルに比べて若干、見劣りがするように思われたのは、修繕が必要な箇所が目立ったからかもしれません。このピラトの家は Medinaceli Foundation という財団によって運営されており、現在でも修復作業が続けられています。

おまけ
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 セビリアで1泊したホテル・シモンです。このホテルは19世紀の邸宅を改装してつくられました。パティオがホテルのロビーとして使われていいます。設備は新しくありませんが、掃除が行き届いた気持ちの良いホテルでした。

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 暮れゆくセビリアの空。またくることが出来ますように。

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年子の姉妹

 Wimbledon Car Boot Sale(ウインブルドン・カーブーツセール)でかねてから探していた Midwinter(ミッドウインター)の Spanish Garden(スパニッシュ・ガーデン)のディナープレートを見つけました。「あった!!」とばかりにストールに駆け寄ってプレートを手に取りましたが、私の知っているスパニッシュ・ガーデンとは、どこかが違っていました。手にとって見ると、焼き物の質感が違いました。よく見るとパターンも微妙に違っていました。驚いてプレートの裏を返してみると、Caprice(カプリス)というパターン名が記されていました。
 このカプリスは Stonehenge shape(ストーンヘンジ シェイプ)のシリーズで、スパニッシュ・ガーデンと同様にジェシー・テイトのデザインです。ストーンヘンジのシリーズは Stoneware(ストーン・ウェア)という焼き物です。日本語には器(せっき)と訳され、陶器と磁器の中間の性質を持っています。堅牢で耐水性があり、見た目には土臭いというか、石のようなごつごつとした味わいがあります。このストーン・ウェアは、あまり馴染みがないかもしれませんが、ウエッジウッドのジャスパーウェアを思い浮かべてくださいと言うと、ピンとくる人も多いのではないでしょうか。

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Stonehenge shape Caprice
 このカプリスのシリーズは1972年に発表されました。同じくジェシー・テイトがデザインしたスパニッシュ・ガーデンのストーン・ヘンジ版でのリメイクです。どうりでこの二つのパターンは年子の姉妹のようにそっくりなわけです。石の質感とブルーの色合いが、ちらし寿司や焼き魚などの和食にも合いそうです。

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コルドバ観光ハイライト

2011年8月16日-18日
 コルドバでは後ウマイヤ朝が栄え、10世紀にはイスラム文化が全盛期を迎えました。13世紀にはレコンキスタによりキリスト教徒に奪回されますが、今もなお、この街のいたるところにイスラム文化の名残が伺えます。ヨーロッパでありながらイスラムの香りがするコルドバの街並みは私の心を魅了してやみません。

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 グアダルキビール川には水車小屋の跡が残されています。12世紀にはイスラム教徒によって紙づくりの技術がもたらされました。ここコルドバでは、水車群を形成して紙づくりが行われました。

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 ポトロ広場の中心にはコルドバ市の紋章である子馬(ポトロ)を象った噴水があります。「ドン・キホーテ」を描いたミゲル・デ・セルバンテスが宿泊し、物語の中にも登場する有名な旅籠屋ポトロはこの広場の西側にあります。
 写真の黄色い建物は美術館ですが、その向かい側に職人さんが手作りのギターを作っている小さな工房がありました。中では昔気質の職人さんが一人、もくもくと仕事をしていました。お店には Spanish/English の表示があり英語でも対応してくれる旨が表示されていましたが、職人さんの一本気な後姿に気後れして声をかけることができませんでした。
 日本に住んでいた頃、知人が購入したスペイン製のクラシックギターを弾かせてもらったことがありました。自分の持っているものと比べて音色は勿論のこと、弾き心地も全く違うことに驚かされました。15年ほど前のことですが、そのギターは100万円ほどしたそうです。プロの音楽家が名器を演奏したがる気持ちがその時わかったような気がしました。

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 コルドバでは毎年5月にその美しさを競うコンクールが開催されるほど、住人はパティオを飾ることに熱心です。美しいパティオでお茶を飲みながら本を読んだり、お友達とおしゃべりに花を咲かせることができたら素敵です。噴水の周りに配された緑は暑い夏に涼しげな空間を演出するための工夫でしょうか。

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 一般家庭のパティオも美しく手入れがされていました。

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 カプチーノス教会の広場は灯火のキリスト広場とよばれています。日が暮れると8本のカンテラに灯かりがともり、辺りは幻想的な雰囲気に包まれます。観光客とともに、地元の人々も集まってきて、特に何をするというわけでもなく、キリスト像を眺めながらおしゃべりをしたり夕涼みをしたりしていました。

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 カプチーノス広場で佇んでいると、観光用の馬車が通りかかりました。

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 夕暮れに望むローマ橋とメスキート。

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エセピーター

 カーブーツセールでこの子と目が合い、かわいいので連れて帰りました。その時は、かわいいうさぎさんくらいにしか思いませんでしたが、よく見るとこの子は贋作ピーター・ラビットを疑わせるいでたちをしています。
 青い服といい、ラディッシュを抱えているところといいピーター・ラビットのパクリとしか思えません。あからさますぎるとすぐにバレると思ったのか、このうさちゃんはラディッシュを束で抱えているところが笑えます。このうさちゃんには何の刻印も施されていないので正確なところはわかりませんが、この少しひねくれたような、こずるそうな顔が何とも言えずかわいいです。

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 世の中にはこのような焼き物のフィギアを集めている人もたくさんいます。一つ買えばまた次々と欲しくなるというコレクター心理が今の私には手に取るようにわかります。ガラス、ホウロウ、カトラリー、シルバーウェア、缶、本と、カーブーツセールには危険がいっぱいです。

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人のふり見て...

2011年8月18日
 ビアナ宮殿でチケットを買うために並んでいるとイギリス英語が聞こえてきました。イギリス国外で外国語に囲まれると耳が英語を自然にキャッチします。その英語の方向に目を向けると典型的なドイツ系の顔をした中年のおじさんがチケット売り場のおばさんとやり取りをしていました。一瞬、えっと思いましたが、イギリスには様々な人種が混在しているのでそのおじさんの容姿がドイツ人らしくてもなんら不思議はありません。
 彼は宮殿の見所などを聞き出そうと、旅行のために練習してきのであろうスペイン語を駆使しておばさんとの会話を試みていました。しかしながら、彼の英語交じりのスペイン語はあまり上手ではなかったらしく、会話がかみあっているふうには見えませんでした。彼の様子を見て、やれやれと思っていたその時、「どうでもいいから早くチケットだけ買ってちょうだい。」という金切り声が聞こえました。声の主の方にちらりと目をやると典型的なイギリス人顔のご婦人が苛立った様子で夫であるドイツ系のおじさんをにらみつけていました。彼らは典型的な中流階級の家族で二人の間には10歳くらいの男の子が1人いました。おじさんは中学校の理科教師というような風貌でした。
 宮殿内のガイドツアーの間、私はこの夫婦のやりとりを聞かされることになりました。聞きたかったわけではないのですが、ツアーの中での英語話者はこの家族だけだったので会話が自然に耳に入ってしまいました。妻は夫の言動の全てに苛立たされるようで、夫が一言、物申せば眉間にしわを寄せるかヒステリックな言葉を投げかけていました。彼女は夫の好奇心旺盛なところ、例えば、展示物についてなんでも知りたがるところとか、それを下手なスペイン語でガイドさんに何度も質問するところとか、それをいちいち息子に説明するところに苛立ちを覚えたのでしょう。私も彼女の気持ちがわかりすぎるほどよくわかりました。しかしながら、彼女の夫に対する振る舞いには見苦しいものを感じざるを得ませんでした。
 自分の行動を振り返り、相棒に対して彼女のような振る舞いをしていなかったか、と、自分に問うてみました。答えは...。反省します。

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カサ・アンダルシ

2011年8月18日
 12世紀のイスラム風の邸宅を再現したカサ・アンダルシを訪れました。この建物はユダヤ人街にあります。間口は狭く大きな建物ではありませんが、エキゾチックな雰囲気のある味わい深い空間でした。
 外は暑く少々、バテ気味でしたが、カサ・アンダルシを出る頃には心身ともにリフレッシュしていました。この空間には確かに、メディテーション効果があったようです。

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 入り口には小さな看板と案内が掲げてあります。ボーっとしていたら見逃してしまうかもしれません。

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 このパティオに一歩、足を踏み入れると、外界の熱気から開放され、身体の内側から清涼な空気で満たされるのを感じました。深呼吸しました。植物の緑が美しく、清清しい花の香りに包まれていました。

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 イベリア半島での紙づくりに関する展示があります。中国で発明された紙づくりの技術は、交易などを通じて東西へ広まりました。西はシルクロードを通ってアラビアに向かい、12世紀にはイスラム教徒によってイベリア半島にもたらされました。ここコルドバでは、グアダルキビル川に水車群を形成して紙づくりが行われました。当時は古い布を粉にしてそれを紙の原料にしました。

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 イスラム風の小部屋を再現しています。壁一面のタイルと無造作に置いてある焼き物とのコントラストが素敵です。ユリの香りがエキゾチックな雰囲気を盛り上げてくれました。

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 地下の道具置き場へ続く階段横に、さりげなくディスプレーされた焼き物。ごつごつとした鉄なべの中に無造作に入れられたざくろも絵になります。

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 浴槽に浮かぶ花々。花の香りを胸いっぱいに吸い込んで深呼吸すると、ゆったりと穏やかな気持ちになりました。正面にはコルドバ市の紋章である子馬(ポトロ)が掲げてあります。

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