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2011-03

チェックメイト

 カーブーツセールチャリティーショップで掘出物にめぐり会えない日を表現するには「不完全燃焼」という言葉が相応しいかもしれません。チャリティーやマーケットでの出会いは一期一会です。空振りに終わる日のほうが多いのが現実です。
 しかしながら、月に一度のカーブーツセールでは絶対にお気に入りの品物に出会えていた私が、この日は、なかなかこれぞという物にめぐり会えませんでした。花柄がかわいい Old Pyrex(オールドパイレックス)風のウォータージャグを見つけたにもかかわらず、プラスチックの蓋が気に入らずにその場では購入しませんでした。「もう一度、戻ってきたときにまだ残っていたら買おう。」と思っていましたが、そのストールに戻ったときにはすでに売れてしまった後でした。もう手には入らないと知るとどうしても欲しくなり、悔しくてその後、一週間はジャグのことばかりを考えていました。
 ジャグを逃した後は、何か一つでも掘出すまでは帰らないとの気負いでストールを物色しました。そのうちに70年代風の花柄がとてもかわいいキャニスターを発見しました。蓋が紛失しているのが気になりましたが、植木鉢代わりにしてハーブを植えるとかわいいのではないかと思い購入することにしました。代金を支払おうとしたときに同じストールに置いてあったチェスと目が合いました。私はその頃ちょうど「鏡の国のアリス」を読み返していたところだったのでそのチェスも一緒に持ち帰ることにしました。どこの玩具屋さんにも安く売っているはずの何の変哲もないチェスですが、それがこの日の掘出物となりました。

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チェスとTaunton Vale キッチンキャニスター、パターン名は flower-power

 「鏡の国のアリス」は鏡の国に入り込んだアリスがチェスのこま、ポーン(歩)となって女王様になるまでの物語ですが、私は今までチェスのルールを知りませんでした。チェスを購入して以来、本やオンラインで勉強中です。
 少しかじった程度ですが、チェスは実に奥が深いゲームです。自分の動きだけではなく相手の動きを予想しなくてはならないという私にとっては苦手の部類に入るゲームではありますが、しばらくは夢中になりそうです。

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図書館の風景

 暖かい季節には予定のない週末を公園のベンチで本を読んで過ごしますが、寒い季節には近所の図書館へ足を運びます。
 イギリスの図書館と日本の図書館との大きな違いは、書籍、オーディオなどの図書館資料を延滞すると遅延料金が課されることです。かくいう私も一度だけ期日までに本を返却することができなかったことがあり、一日分の遅延料金£0.16(£1.00≠¥120)を支払ったことがあります。遅延料金は一日ごとに加算されますが上限があります。また、CDやDVDなどのオーディオ資料の貸出は有料です。一タイトルにつき£0.50ほどの料金で借りることができます。驚くことに図書館では家庭用ゲーム機のソフトの貸出も行っています。
 新聞・雑誌のコーナーにカフェが併設されている図書館もあり、飲食をしながら貸出前の蔵書を読むことができるところも日本とは異なります。私はむかし学校で、お菓子を食べながら図書館の本、つまり、人様からお借りした本を読んではいけませんと習った記憶がありますが、お国が変わると考え方も変わるものです。

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ずらりとならぶ書架
 本がたくさんある場所にいると心が落ち着きます。残念ながら私は英語の本を日本語のようにはすらすらとは読むことができませんが、写真集などをパラパラとめくりながら眺めるのが好きです。

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建築関連の書籍
 私の住んでいる地域の図書館には実用書や専門書の大判のものは二冊ずつ蔵書があり、一冊は貸出用、一冊は禁帯出になっています。

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community Language(コミュニティー・ランゲージ)
 大抵の公共図書館にはその地域に多く住む人々の言語で書かれた蔵書があります。写真は Hindi(ヒンディー語)の本ですが、私の住んでいる地域の図書館にはその他、Urdu(ウルドゥー語:パキスタン、インド北部で使用されている言葉)フランス語、イタリア語、中国語の蔵書があります。
 残念ながらこの図書館には日本語の本はありませんが、ロンドン北部の高級住宅街、St John's Wood(セント・ジョンズ・ウッド)には日本人の住人が多いことから日本語の蔵書があります。

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Graphic Novels(グラフィック・ノベルズ)
 世界に羽ばたく日本文化。大抵の図書館には日本のコミックの英訳版があります。イギリス人の子どもたち、そして大人も日本のマンガが大好きです。がんばれ日本、負けるな日本!

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春の訪れ

 東日本大震災で被災された方々、ご家族や友人が被害にあわれた方々に深くお見舞いを申し上げます。
 私は遠い国に住んでいて祖国の一大事にも募金をするくらいしか手助けをすることができません。無力を感じます。そんな無力な私を通して被災地の方々を励ましてくれるイギリス人がいます。友人の一人は「日本は強い国だから大丈夫だよ。」と言いました。その言葉に私は強くうなずきました。日本という国、私の祖国には国民が一致団結して困難に立ち向かおうとする強さ、底力があると私は信じています。
 被災地の一日も早い復興を、心を痛めておられる方々の上には一秒でも早く平安がもたらされますよう、心からお祈り申し上げます。


 日本人が桜の開花とともに春の訪れを感じるようにイギリス人は黄色いラッパ水仙の花を見て春を感じるそうです。まだまだ寒さの厳しい2月の中旬には、健気にも紅梅が咲き始め、3月初旬にはクロッカスや水仙が次々と開花します。

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Daffodil-ラッパ水仙-
 ラッパ水仙はウェールズの国花です。ウェールズでは3月1日の Saint David's Day(セント・デービット・デー:聖ダビデの日)に、ラッパ水仙か Leek(リーキ:西洋ネギ)を身につける習慣があります。
 春一番に花を咲かせるラッパ水仙はイギリスでは希望の象徴です。Marie Curie Cancer Care(マリー・キュリー・キャンサー・ケア)はラッパ水仙を団体のシンボルとして用いています。このチャリティーはホスピスの経営と、末期がん患者や難病を患う人々が自宅で余生を過ごすための手助けをしています。

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 長くて暗い冬を乗り越えてきたからこそ、春に咲き始める花は美しいのです。どんなに暗くて厳しい季節もいつかは終わりを告げ、輝く美しい季節がやってきます。どうか、希望を捨てないでください。

参考文献:Wikipedia

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謝辞

 ある日、相棒が体内に手で触れることができるしこりを発見しました。心配になってインターネットで調べてみると、そのしこりは癌の可能性が高く、もし癌であるとしたら転移しやすいのですぐにでも手術が必要であるとの記述がありました。相棒はすぐに GP に予約を入れましたが、診療は1週間先でした。
 GP を全面的に信頼して良いものかどうか半信半疑だった私は相棒にプライベートの医療機関での検査も視野に入れるように提案しました。プライベートを利用するならば言葉が通じる日系にお願いした方がよいのではないかと思い私は日系の病院に電話で検査方法や費用について尋ねました。看護師さんが電話口で丁寧に対応してくださったところによると、日系の医療機関では専門的な検査は行わず、GP と同じように診療を行い、必要であれば英系の医療機関を紹介する形をとっているということでした。看護師さんとお話をしながら、まずは GP の診療を受け、その治療方針に納得がいかない場合にはプライベートに切替えるのが最良の方法であろうとの結論に達しました。
 GP での診断の結果は、そのしこりは癌ではなく体内にあっても無害なもので、そのしこりが大きくなり過ぎない限り手術の必要はないということでした。相棒を診療した GP はしこりに触れただけで即、診断を下したそうです。相棒は GP の言葉に安堵したものの、念のために大きな病院で検査をしたい旨を伝えました。GP はその場で紹介状を書き5日後には専門の設備の整った病院で検査をしてもらえることになりました。検査の結果が届くまでに更に1週間を要しましたが、結果は GP が下した診断と同じでした。
 今回、相棒は GP の診療と専門的な検査を無料で享受しました。イギリスでは National Health Service(ナショナル・ヘルス・サービス、略してNHS:国民医療サービス)において処方箋で購入する薬以外の医療費は無料です。治療のために使用できる薬品や設備に一定の制限はあるようですが、診療、検査、治療、入院にかかる費用は全て無料です。GP や専門医への受診のためには相当の待ち時間を要する、一回の診療時間が極端に短い、GP と専門医との連携の不備、院内感染等の問題も数多く指摘されている NHS ではあります。しかしながら、今回のことで全ての人々に無料で医療行為を行っている NHS の懐の深さを実感しました。ありがとうございました。

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手ぬぐいのすすめ

 帰国した友人が日本から手ぬぐいを送ってくれました。日本では少し前に手ぬぐいブームが沸き起こったそうですが、私は日本に住んでいた頃に手ぬぐいを使った記憶はありません。
 日本からはるばるやってきた色とりどりの手ぬぐいを前にして、どのようにして使おうかと思案しました。使用法をインターネットで調べてみると、本来の役割であるハンカチやタオル代わりにするのは勿論のこと、ふろしき、バンダナやスカーフとしても使うことができます。
 手ぬぐいは、かさばらないので旅行の際にカバンに忍ばせおくと重宝します。パーティーに招待されたとき、ワインを手ぬぐいでラッピングすると気のきいたお土産に見えるでしょう。ランチョンマットにしてもかわいいです。

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色とりどりの手ぬぐいを送っていただきました。Tさん、ありがとうございました。

 私は大の石鹸好きで体を洗うときには固形石鹸を使用しています。液状のボディーソープに比べて固形石鹸は泡だちが少ないように思いますが、スポンジ代わりに手ぬぐいを使うと大変、きめの細かい泡がたます。
 手ぬぐいで体を洗った後には心なしか肌がスベスベしているような気がします。スポンジは洗濯機で洗うことができませんが、手ぬぐいは何度も洗って清潔な状態で使うことができるのも嬉しいです。石鹸派の人はどうぞお試しください。

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使用後はバスルームのラジエーターの上で乾かします。その姿がかわいいですね。

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