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2011-02

It's Lovely

 ある晴れた土曜日の出来事でした。私はこの日もチャリティーめぐりを楽しんでいました。お気に入りのチャリティーショップに足を踏み入れたとたん、JAJ Pyrex(JAJ パイレックス)のトリオが私を呼び止めました。
 私は吸い寄せられるようにトリオがディスプレーされている棚へと向かいました。「我が家までお連れしましょう。それは絶対に決まっていることです。問題はあなた方のうちの誰をお連れするかということです。」と、私は棚の前に陣取ってトリオと会話を始めました。棚にはイギリス製のオールドパイレックスの大きさが違う3つのボウルが並んでいました。Spanish Garden(スパニッシュガーデン)に食器棚を占領されている我が狭きフラットにはとても3つとも引取れるだけの余裕はありませんでした。
 小が妥当であると思われましたが、大を買ってフルーツボウルにしてみてはどうかなどと考えをめぐらせたり、それぞれのコンディションをチェックしたりしているうちに随分と長い時間が経過しました。あまりにも悩んでいる私の様子を見てお店のボランティアの人たちは苦笑し、他のお客さんまで、「これ、このままオーブンに入るのかしら。とってもかわいいじゃないの。何をそんなに悩んでいるの。」と話しかけてきました。私が「どのサイズを買おうか迷っているのです。」と答えると、彼女は「3つセットで買っちゃいなさいよ。全部足しても随分、安いわよ。」と私の購入意欲をかきたてました。彼女の言うとおりに3つ買ってしまおうかと思ったのですが、ぐっと堪えて大を持ってレジへと並びました。

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JAJ Pyrex Mixing Bowl(ミキシングボウル) Toledo
 お店では蓋が紛失したキャセロールかと思っていましたが、調べてみるとどうやらミキシングボウルのようです。両サイドに大きさの異なるハンドルが付いています。ボウルで調理した材料をフライパンなどに移すときに、このハンドル部分の窪みを使って流し込みます。分量に応じて選べるように、左右のハンドルの大きさが違います。パイレックスのボウルの中でもこの形は「シンデレラシェイプ」と呼ばれています。パターン名は不明ですが、このオレンジ色がとてもかわいいくて、私の大のお気に入りになりました。
 このボウルを私はお菓子やフルーツ入れに使っています。写真のクッキーと Flapjack(フラップジャック)は Thorntons(ソーントンズ)の製品です。どちらも濃厚な甘さがたまりません。

参考文献:茅ヶ崎さくらアンティークスホームページ

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やめられないとまらない

013965.jpg イギリスには数々の激甘お菓子があります。私は McVitie's (マクビティー)の Digestive Biscuit(ダイジェスティブビスケット)も Tunnock's(タンノック)の Caramel Wafers(キャラメルウエハース)も、Marks & Spencer(マークス&スペンサー)の Tea Cake(ティーケーキ)も大好きです。しかしながら、甘いものを食べていると塩辛いお菓子が食べたくなります。
 イギリスでは、塩辛いお菓子の代表格といえば各種のフレーバーがついた Crisps(クリスプス:ポテトチップス)ですが、油で揚げてあるのでカロリーが気になります。そこで私はしょっぱいお菓子が食べたくなったときは Sesame & Poppy thins(セサミ&ポピー シンズ)を食べることにしています。これはゴマとケシの種が練りこんである塩味のクラッカーです。クラッカーなのでその上にチーズなどをのせて食べてもおいしいですが、私はゴマの香ばしい風味が好きなのでそのまま食べます。
 私にとっては一度、食べ始めると一包、全てを食べ終えるまでやめることができない恐ろしいお菓子ではありますが、日本人の友人や同僚に勧めると大変、評判がいいです。 Sesame & Poppy thins は少し塩味が濃いのが難点ですが、お値段も150gで£0.55(£1.00≠¥120)と大変に庶民価格で私が太鼓判を押すお菓子です。

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Sesame & Poppy thins
 包みによって塩加減が違うのがご愛嬌です。お皿は Johnson Brothers の製品です。中央にはレモンの木が描かれています。

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すごいチャリティー

 家の近所に薄汚れてごちゃごちゃとしているチャリティーショップがあります。私はチャリティーを見ると必ず立寄ることにしているので現在のフラットに引越ししてきた当初にそのお店を覗いてみました。店内のディスプレーはとても乱雑で商品のコンディションはお世辞にも良いとは言えませんでした。
 チャリティーの商品は中古品、新古品がほとんどなので古いのは仕方がないとして、服はデザインが流行遅れな上にしわがよっていたり汚れやシミがついているものが目立ちました。食器は、欠けていたり埃を被っているものがほとんどで触ると手が汚れてしまうほどでした。コンディションが悪い代わりにとんでもなく安いというのなら話はわかるのですが、値札を見るとどの商品にもけっこうな値段がつけられていました。
 このチャリティーショップは大きなチャリティー団体が経営しているわけではなく、旧ユーゴスラビアの国々を支援する組織が運営しているようでした。掘出物がなさそうだと判断した私は早々に店を出ました。以来、食料品を調達しているスーパーの近くにあるにも関わらずあまり立寄ることはありませんでした。
 先日、同僚とチャリティーめぐりをした際に掘出物にめぐり会えなかったので、次の日に久々に旧ユーゴスラビアチャリティーに行きました。まず、目に入ったのがものすごくコンディションの悪い Susie Cooper(スージー・クーパー)のお皿でした。よく見ると値札にクーパー女史がデザインしたことが明記されていました。以前、ここを訪れたときには陶磁器に関して何の知識も持ち合わせていなかった私ですが、最近、少し勉強を始めたので、コレクターの人はそのお皿を欲しがるかもしれないということは理解できました。
 このチャリティーにはコレクティブルな掘出物が埋もれている予感がしたので、私はその辺にあったお皿を手当たり次第、ひっくり返してバックスタンプを見てまわりました。Poole Pottery(プール・ポタリー)、Johnson Brothers(ジョンソン・ブラザーズ)、J.&G.Meakin(ミーキン)、Ridgway(リッジウェイ)、Wedgwood(ウェッジウッド)、最近のものでは Habitat(ハビタ)の製品もありました。チャリティーショップでこのような有名メーカーの食器が一堂に会しているところを見たのはこれが初めてです。ハンドペインティングのお皿も見つけました。ウエッジウッドやジョンソン・ブラザーズの食器は伝統的な柄のもののありましたが、私が好きな50年代から70年代にかけて流行したようなパターンの食器を集めたかのように売っていたのには驚きました。
 偶然に古いものが集まっていただけにすぎないのでしょうが、それにしても、ものすごいチャリティーショップを見つけてしまったものです。見つけたというよりは再発見したというべきでしょうか。コンディションが良くないとはいえ、コレクターにとっては垂涎の一品も紛れていそうです。私にとっては危険地帯です。しばらくは、近づかないようにしなくては。

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Wedgwood Radcliffe NM921
 私が今回、購入したお皿です。この花柄がどうしようもないくらい私好みです。ウエッジウッドもこのようなミッドセンチュリー風のお皿を作っていたことがあったのですね。お店にあったときは表も裏もかなり汚れて黄ばんでいました。

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所かわれば花かわる

 職場に来賓が来ることになり私が近所のスーパーにお花を買いに行くことになりました。私の職場ではこのような機会が時々あり、職場の誰かがお花を買いに走ります。私が行くときはもう一人、誰かについてきてもらうことにしていますが、この日は同僚たちの誰にも外に出る余裕がなかったために私が一人でお使いに行きました。
 職場に縛られている時間帯に外の空気を吸うことができた嬉しさで意気揚々とスーパーに向かいました。しかし、花売場の前に立った瞬間に、どのような花を買っていいものかが分からずに途方に暮れてしまいました。花を目の前にして、自分にはフラワーアレンジメントのセンスも才能もないことに気づきました。これが野菜やお肉なら適当にみつくろって、そこそこの料理を作ることができます。お菓子を選ぶならばもっと得意です。しかし、お花はどうやって活けてよいものやら見当もつきませんでした。

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花束の中に白と黄色の菊が入っています。変ではないのですが...。

 イギリスでは、庶民的なスーパーなどでアレンジされている花束の中には必ずと言っていいほど「菊」が紛れています。菊はコストが安いため、ヴォリュームを出すために大き目の花束の中には大量の菊が入っています。しかも、その菊は白だったり、黄色だったりします。
 菊は可憐で美しい花ですが、日本人の私にはどうしても「仏壇の花」としてのイメージが拭えません。私なら誕生日や記念日に白菊の入った花束をいただいたらぎょっとしてしまいそうですが、イギリス人にとっては、白でも黄色でも菊の花はガーベラやユリの花と同じで特別な意味は持ちません。

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オレンジの菊 -Chrysanthemum-

 センスはないくせに「白菊の入っている花束は買いたくない。」と思った私は、既成の花束ではなく、数種類のカーネーションとバラを買って自分でアレンジをすることに決めました。しかしながら、店内にはピンク系のカーネーションしかありませんでした。赤いバラとピンクのカーネーションだけでは色も似通っているし、ヴォリュームも出ません。バラは高価な花なので、バラを大量に購入するだけの予算もありませんでした。日本には「カスミソウ」という強い見方があるのですが、気づけばイギリスでカスミソウをあまり見かけません。少なくとも、その日、行ったスーパーにはありませんでした。
 来賓に相応しいお花を活けるためには、もう一種類、ヴォリュームのあるお花を購入しなければなりませんでした。売場を注意深く見回すと、かわいいオレンジ色のお花がありました。よく見ると菊の花でしたが、菊に感じる暗いイメージを抱かせないほどかわいらしかったので、結局、オレンジ色の菊を購入しました。職場に戻り早速、花を活けました。私のセンスはともかく、オレンジ色の菊は主張しすぎず、バラを引き立てるのに一役買っていました。

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魅惑のギャラクシー

 私はお酒も煙草も嗜みません。その代わり、紅茶とチョコレートを少々...。これは、私がチョコレートを食べすぎたときの言訳です。世界各国にはおいしいチョコレートがありますが、私が愛するのは私をチョコレート依存症に陥れるかのような激甘チョコレートです。
 勿論、芸術品のように繊細で上品な味わいの高級チョコレートを勧められれば喜んでいただきますし、旅行に行った際にはお土産にかわいらしいチョコレートを購入します。しかしながら、私が日常的に食べているのはスーパーで簡単に購入することができる激甘チョコレートです。その中でも私が愛してやまないのは Mars (マーズ:火星)が発売する Galaxy(ギャラクシー:銀河)というチョコレートです。マーズはアメリカのお菓子メーカーでギャラクシーの他にも Milky Way(ミルキーウェイ:銀河系)や有名どころでは M&M's(エムアンドエムズ)を製造販売している会社です。

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Galaxy(ギャラクシー)
 プレーンで板状のものもありますが、写真のチョコレートバーの中にはとろけるキャラメルソースが入っています

 このギャラクシーというチョコレートは生地が柔らかくて舌でとろけるようなクリーミーな味わいが特徴です。そして激甘で甘党の人たちをとりこにします。ヨーロッパの基準ではチョコレートとして認定されるためにはミルクチョコレートでは25%以上、ダークチョコレートでは35%以上のカカオが含有されていることが求められます。この条件を満たしていない場合は、チョコレートではなくチョコレート菓子として分類されますが、ギャラクシーはチョコレート菓子に分類されます。
 このギャラクシーは本国アメリカやイギリスとアイルランド以外の欧州諸国では Dove(ダブ)という名称で販売されていて味も多少異なるそうです。中東やアフリカではイギリス同様にギャラクシーの名称で親しまれています。依存症克服のために最近はギャラクシーと少し距離を置いていましたが、写真のチョコレートはいただきものです。ほっぺがおちそうです。

参考文献:Wikipedia

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一目惚れ

 チャリティーショップでとてもかわいらしいマトリョーシカ人形がプリントされたマグと目が合いました。一目見た瞬間に「これを買う。絶対に買う。」と思いましたが、先日スパニッシュ・ガーデンの食器を箱買いした関係で家の食器棚は既にいっぱいでした。一度、マグを棚に戻して本当に欲しいのかどうかを冷静に考え直そうと思いました。
 私がマグを棚に置いた直後に背後から手が伸びてきて、インド系のお姉さんがマグをしげしげと眺め始めました。私は冷静に考えるどころか、今度は私がお姉さんの背後に立ち、マグをじっと見つめながら「それは私が買います。」と念じ続けました。私の気配に居心地の悪さを感じたのか、お姉さんはマグを棚に戻しました。私はすかさず、マグに手を伸ばしました。お姉さんも欲しそうでしたが、私に譲ってくれるそぶりを見せながら、「とてもかわいいですね。」と話かけてくれました。私は少し申し訳なかったと思いながらもレジで支払いを済ませました。

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 マトリョーシカ人形のマグ
お人形さんのお顔がとてもかわいいです。このお人形さんは母の友人の娘さんの小学生の頃によく似ています。このような面立ちの小学生が昔は多かったように思います。

 チャリティーショップを出た後、ショッピングセンターに入っている BUTLERS(バトラーズ)というドイツの生活雑貨を扱うお店に入りました。店内をぶらぶらしているとワゴンに山積みにされたマトリョーシカ人形のマグを発見しました。「私のマグがたくさん!」と思わず駆け寄ると、ワゴンの中には私が購入したものの他に色違いのマグもありました。どうやら私の購入したマグはこのお店の製品だったようです。
 私はチャリティーショップで正規の1/3の値段でマグを購入しましたが、時々、チャリティーショップでは正規の値段よりも高い値段がつけられていることがあるので注意が必要です。特に IKEA(日本ではイケアですが、イギリス人はアイキアと発音します。)などの元値が安い製品は要注意です。今回、私が購入したマグはラベルも剥がされていない新品でしたので、しばしのお得感に酔いしれました。

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