ティーポット・マジック

いつもの紅茶とは、職場で買っている PG tips(ピージーティップス)のことです。このティーバックの紅茶は、どこのスーパーにも売っているごくごく庶民的な紅茶で、ティーバックがピラミット型をしているのが特徴です。ピラミッド型をしていることによって、ティーバックの中で茶葉がジャンピングし、紅茶の味と香りをひき立てるというのがこの紅茶の謳い文句です。私も好きで家でもこの紅茶を飲んでいますが、同僚の淹れてくれた紅茶は絶対にいつもよりおいしいと感じました。
お茶の時間が終わって、私がキッチンに食器を下げに行った時に「おいしい紅茶」の謎がとけました。同僚は、ティーポットで紅茶を淹れてくれていたのです。ものぐさな私はティーバックをティーポットに入れるようなことはしませんが、ティーポットで紅茶を淹れると、茶葉が蒸らされることで紅茶がぐんとおいしくなります。紅茶のおいしさは、茶葉を蒸らしている間の、ポットの中での茶葉の動き(ジャンピング)と抽出時間で決まります。ポットが丸みを帯びているほど、茶葉がよくジャンピングします。蒸らしている間に温度が下がってしまうと、ジャンピングが起きにくくなるので、ふたはきっちりと閉めます。
ティーポットで紅茶を淹れると紅茶の味がぐっとひき立ちます。理屈では分かっていることですが、時間がないのと、ものぐさなのとで、私がティーポットで紅茶を淹れるのは週末か来客時だけです。ティーポットを使って紅茶を淹れる時は、必ずリーフティーを使うので、ティーポットには優雅であると同時に面倒なイメージがありました。ティーバックをティーポットにポンと入れるだけで紅茶の味がこんなにもひき立つというのは、大きな発見でした。ちょっとした手間をかけるだけで、物事は改善してゆくものです。これなら、家でもオフィスでもいつでも簡単においしい紅茶をいただくことができそうです。
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Faggot の悲劇
先日、スーパーで既成のミートボールが期限切れ間近で半額になっていたので喜んで購入しました。しばらくは冷凍庫で眠っていましたが、ある日の夕食に食べることにしました。調理法を見ると、加熱方法はオーブンでも、電子レンジでもいいということでしたので、私は簡単に電子レンジで温めることにしました。一箱にミートボールが6個入っており、ミートボールというよりは、ミニハンバーグくらいの大きさでした。ミートボールが温まってきた頃には、辺りに異臭が漂ってきました。
嫌な予感がしました。私はレバーが大嫌いです。味もさることながら臭いも嫌いです。キッチンにはレバーの嫌な臭いが漂ってきました。あわてて箱をひっくり返して見ると、原材料は豚17%、豚レバー17%、玉ねぎ、ハーブ、小麦粉、食塩となっていました。キッチンに漂う異臭と、安かったからといってよく確かめもしないで食べられないものを購入してしまった自分に腹が立ったのとで、涙目になりました。程よく温まったミートボールを恐る恐る味見してみると、やはりレバーの味がしました。
とても食べられそうもなかったので「ごめんなさい。」と謝りながらゴミ箱に捨てました。私は食べ物を捨てることは滅多にありません。少しくらい傷んでいても、傷んでいる箇所を取り除いて食べますし、賞味期限も気にしません。食べ物を捨てることには相当の抵抗がありました。しかも、今回は自分の不注意のせいです。次の日に職場に持って行くことも考えましたが、レバーの臭いに耐えられそうになかったの闇に葬りました。
今回、私が大変、申し訳ないことをしてしまったレバーのミートボールは、Faggot(ファゴット)というイギリスの伝統的な家庭料理です。豚肉と、豚のレバーや心臓などの臓物をミンチにして作ったミートボールです。ミンチにセージなどのハーブやパン粉が加えられることもあります。マッシュポテトや、グリンピースと共にグレービーソースでいただくのが一般的です。
安くてヴォリュームのあるファゴットは、18世紀の産業革命の時代には労働者たちに人気のメニューでした。また、第二次世界大戦下の食糧不足の時代には大変、重宝されました。現在でもファゴットは、工業地帯である Midlands(ミッドランズ:イングランド中部)地方で好んで食されます。
大抵の街のお肉屋さんの店頭には、ファゴットが並んでいるということですが、私は今までその存在を知りませんでした。今回、私が購入した既成のファゴットはとてもまずかったのですが、新鮮な臓物を使ってお肉屋さんや家庭で手作りされたものは、きっとおいしいのでしょう。しかしながら、レバーが嫌いな私はもう一度、試してみたいという気にはなれません。
嫌な予感がしました。私はレバーが大嫌いです。味もさることながら臭いも嫌いです。キッチンにはレバーの嫌な臭いが漂ってきました。あわてて箱をひっくり返して見ると、原材料は豚17%、豚レバー17%、玉ねぎ、ハーブ、小麦粉、食塩となっていました。キッチンに漂う異臭と、安かったからといってよく確かめもしないで食べられないものを購入してしまった自分に腹が立ったのとで、涙目になりました。程よく温まったミートボールを恐る恐る味見してみると、やはりレバーの味がしました。
とても食べられそうもなかったので「ごめんなさい。」と謝りながらゴミ箱に捨てました。私は食べ物を捨てることは滅多にありません。少しくらい傷んでいても、傷んでいる箇所を取り除いて食べますし、賞味期限も気にしません。食べ物を捨てることには相当の抵抗がありました。しかも、今回は自分の不注意のせいです。次の日に職場に持って行くことも考えましたが、レバーの臭いに耐えられそうになかったの闇に葬りました。
Faggot 見た目はおいしそう。画像は Wikipedia より拝借。
今回、私が大変、申し訳ないことをしてしまったレバーのミートボールは、Faggot(ファゴット)というイギリスの伝統的な家庭料理です。豚肉と、豚のレバーや心臓などの臓物をミンチにして作ったミートボールです。ミンチにセージなどのハーブやパン粉が加えられることもあります。マッシュポテトや、グリンピースと共にグレービーソースでいただくのが一般的です。
安くてヴォリュームのあるファゴットは、18世紀の産業革命の時代には労働者たちに人気のメニューでした。また、第二次世界大戦下の食糧不足の時代には大変、重宝されました。現在でもファゴットは、工業地帯である Midlands(ミッドランズ:イングランド中部)地方で好んで食されます。
大抵の街のお肉屋さんの店頭には、ファゴットが並んでいるということですが、私は今までその存在を知りませんでした。今回、私が購入した既成のファゴットはとてもまずかったのですが、新鮮な臓物を使ってお肉屋さんや家庭で手作りされたものは、きっとおいしいのでしょう。しかしながら、レバーが嫌いな私はもう一度、試してみたいという気にはなれません。
参考文献:Wikipedia
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大捕物
ある日、会社帰りにチャイニーズの Take Away(テイクアウェイ)に行くために家とは反対の方向に歩いていました。その通りは、八百屋さんや安雑貨のお店、ファーストフードやテイクアウェイのレストランが軒を連ねる High Street(大通り)です。その通りにある商店やレストランは値段が安いことが目玉の庶民的なお店で、そのようなお店が立ち並ぶ通りは当然のことながら、あまり安全とは言えません。ロンドンでは一つ通りを違えると全く雰囲気が異なります。この通りも閑静な住宅街から数分のところにあります。
住宅街を通り抜け、この通りに足を踏み入れた途端に二人の Police Community Support Officer(ポリース・コミュニティー・サポート・オフィサー:略して PCSO)が若い黒人男性と向かい合って話をしている姿が目に入りました。PCSO は警察と連携し地域のパトロールを行います。彼らは警察官とは区別され、職務上、与えられている権限も制限されており、制服も警察官とは若干、異なります。とはいえ、彼らはパトロール中に見かけた不審者や容疑者の身柄を確保することができます。この制度は2002年から導入されました。
二人の PCSO は黒人男性に何か事情を聞いている模様でした。彼らと男性との間には距離があり、彼らは男性の身体を拘束していなかったので、私は、黒人男性は目撃者か被害者で PCSO に事件か事故の様子を伝えているのであろうと思いました。「あの男は容疑者じゃないな。あんなに離れていたら簡単に逃げられるから。」と私が考えたその瞬間、黒人男性は私の思考を読んだかのように突然、逃走しました。不意をつかれた二人の PCSO も慌てて犯人を追って駆け出しました。車の往来が激しい道路を容疑者、二人の PCSO が車の間を縫うようにして走って横断したため、一台の車は急ブレーキをかけて止まり、それに続く車は危うく前の車に追突しそうになりました。
私は突然、起こった大捕物に一瞬、唖然として立ちすくみましが、「だから言わんこっちゃない。容疑なら腕でもしっかりつかまえとかなきゃ逃げられるにきまってるよ。そんなの素人の私にでも分かるよ。」と頭の中で毒づきながら歩き出しました。それにしても、人質なんかにとられなくて本当によかったです。ロンドンの街角を歩いていると良いことも悪いことも含めて本当にいろいろなことに遭遇します。
住宅街を通り抜け、この通りに足を踏み入れた途端に二人の Police Community Support Officer(ポリース・コミュニティー・サポート・オフィサー:略して PCSO)が若い黒人男性と向かい合って話をしている姿が目に入りました。PCSO は警察と連携し地域のパトロールを行います。彼らは警察官とは区別され、職務上、与えられている権限も制限されており、制服も警察官とは若干、異なります。とはいえ、彼らはパトロール中に見かけた不審者や容疑者の身柄を確保することができます。この制度は2002年から導入されました。
二人の PCSO は黒人男性に何か事情を聞いている模様でした。彼らと男性との間には距離があり、彼らは男性の身体を拘束していなかったので、私は、黒人男性は目撃者か被害者で PCSO に事件か事故の様子を伝えているのであろうと思いました。「あの男は容疑者じゃないな。あんなに離れていたら簡単に逃げられるから。」と私が考えたその瞬間、黒人男性は私の思考を読んだかのように突然、逃走しました。不意をつかれた二人の PCSO も慌てて犯人を追って駆け出しました。車の往来が激しい道路を容疑者、二人の PCSO が車の間を縫うようにして走って横断したため、一台の車は急ブレーキをかけて止まり、それに続く車は危うく前の車に追突しそうになりました。
私は突然、起こった大捕物に一瞬、唖然として立ちすくみましが、「だから言わんこっちゃない。容疑なら腕でもしっかりつかまえとかなきゃ逃げられるにきまってるよ。そんなの素人の私にでも分かるよ。」と頭の中で毒づきながら歩き出しました。それにしても、人質なんかにとられなくて本当によかったです。ロンドンの街角を歩いていると良いことも悪いことも含めて本当にいろいろなことに遭遇します。
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ロンドンでパリ体験
先日、買物のついでに Wallace Collection(ウォレス・コレクション)を覗いてきました。この博物館はロンドン随一の繁華街で、お店やデパートが軒を連ねる Oxford Street(オックスフォード・ストリート)の裏手、Manchester Square(マンチェスター・スクエア)にあります。オックスフォード・ストリートは、買物客で溢れる活気のある通りですが、そこから一本、道を隔てたマンチェスター・スクエアは、閑静な住宅街で落ち着いた雰囲気に包まれています。
ウォレス・コレクションは、大英博物館などと同様に国立の博物館で、古美術のコレクターであった Sir Richard Wallace(リチャード・ウォレス)の高祖父の代からの収集品を展示しています。ウォレスの未亡人が亡くなった後は、建物と共に全ての収蔵品が国に遺贈され、1900年からは博物館として一般開放されています。ウォレスの父親である Richard Seymour-Conway は、大半の時間をパリに所有する邸宅で過ごしたため、ウォレス・コレクションには18世紀、19世紀のフランスの絵画や美術品が多く収蔵されています。特にセーブル焼きのコレクションは世界最大の規模を誇ります。また、ルネサンスや中世の美術品や甲冑、刀なども充実しています。

Wallace Collection 外観
この建物は、Hertford House(ハートフォード・ハウス)と呼ばれるタウンハウスで1776年から1788年にかけて建設されました。1797年にウォレスの曽祖父がこの建物を借受けて以来、子孫へと受継がれました。彼らはこの建物を住居としてだけではなく、収集品を商う場所としても使用しました。ウォレスは父親と共にパリを拠点に活動をしていましたが、フランス革命を期にイギリスに戻り、このハートフォード・ハウスをギャラリーとして発展させました。
館内にはフランスの家具や陶磁器の展示品が多く、まるでヴェルサイユ宮殿を訪れているかのような錯覚に陥りました。しかしながら、ヴェルサイユ宮殿のように豪華絢爛で見る者を圧倒させる雰囲気はなく、むしろ、家庭的で暖かい雰囲気が漂っていました。友人に招かれて家を案内してもらっているようなリラックスした気分で見学することができました。ウォレス・コレクションは、ユーロスタに乗らずしてフランスを体験することができるありがたい博物館です。

ロココ様式の机と椅子
ロココ様式は、曲線を多用する繊細なインテリア様式で、ルイ15世の愛人であったポンパドゥール夫人の時代に発展し、最盛期を迎えました。

マリー・アントワネットの時代の磁器
ルイ16世の后であったマリー・アントワネットの時代には、装飾を抑え直線と均衡を重んじる新古典様式に移行しつつありましたが、フランス革命以前の宮廷ではロココ的な装飾が重宝されました。
館内の繊細で優美な陶磁器やどっしりとした中にも格式のある家具は、ご婦人を狂喜乱舞させますが、殿方にとってはいささか退屈な代物のようです。私は「また、少女趣味の壷が出てきた。」と欠伸をかみ殺す殿方を幾人も見ました。しかし、「兵器の部屋」に入ると両者の立場が逆転します。殿方の目は途端に輝き出し、ご婦人は「あら野蛮なこと。」と、興醒めします。この部屋で展示品の撮影をしていたのは私以外は全て殿方でした。

16世紀 オットー・ハインリッヒ(プファルツ選帝侯)の甲冑
ウォレス・コレクションは、大英博物館などと同様に国立の博物館で、古美術のコレクターであった Sir Richard Wallace(リチャード・ウォレス)の高祖父の代からの収集品を展示しています。ウォレスの未亡人が亡くなった後は、建物と共に全ての収蔵品が国に遺贈され、1900年からは博物館として一般開放されています。ウォレスの父親である Richard Seymour-Conway は、大半の時間をパリに所有する邸宅で過ごしたため、ウォレス・コレクションには18世紀、19世紀のフランスの絵画や美術品が多く収蔵されています。特にセーブル焼きのコレクションは世界最大の規模を誇ります。また、ルネサンスや中世の美術品や甲冑、刀なども充実しています。

Wallace Collection 外観
この建物は、Hertford House(ハートフォード・ハウス)と呼ばれるタウンハウスで1776年から1788年にかけて建設されました。1797年にウォレスの曽祖父がこの建物を借受けて以来、子孫へと受継がれました。彼らはこの建物を住居としてだけではなく、収集品を商う場所としても使用しました。ウォレスは父親と共にパリを拠点に活動をしていましたが、フランス革命を期にイギリスに戻り、このハートフォード・ハウスをギャラリーとして発展させました。
館内にはフランスの家具や陶磁器の展示品が多く、まるでヴェルサイユ宮殿を訪れているかのような錯覚に陥りました。しかしながら、ヴェルサイユ宮殿のように豪華絢爛で見る者を圧倒させる雰囲気はなく、むしろ、家庭的で暖かい雰囲気が漂っていました。友人に招かれて家を案内してもらっているようなリラックスした気分で見学することができました。ウォレス・コレクションは、ユーロスタに乗らずしてフランスを体験することができるありがたい博物館です。

ロココ様式の机と椅子
ロココ様式は、曲線を多用する繊細なインテリア様式で、ルイ15世の愛人であったポンパドゥール夫人の時代に発展し、最盛期を迎えました。

マリー・アントワネットの時代の磁器
ルイ16世の后であったマリー・アントワネットの時代には、装飾を抑え直線と均衡を重んじる新古典様式に移行しつつありましたが、フランス革命以前の宮廷ではロココ的な装飾が重宝されました。
館内の繊細で優美な陶磁器やどっしりとした中にも格式のある家具は、ご婦人を狂喜乱舞させますが、殿方にとってはいささか退屈な代物のようです。私は「また、少女趣味の壷が出てきた。」と欠伸をかみ殺す殿方を幾人も見ました。しかし、「兵器の部屋」に入ると両者の立場が逆転します。殿方の目は途端に輝き出し、ご婦人は「あら野蛮なこと。」と、興醒めします。この部屋で展示品の撮影をしていたのは私以外は全て殿方でした。

16世紀 オットー・ハインリッヒ(プファルツ選帝侯)の甲冑
参考文献:Wallace Collection 公式ホームページ・Wikipedia
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栗じゃなかったのね。
先日、中国系のスーパーで缶詰の栗を購入しました。お腹をすかせて職場から戻った私はその缶詰を開けておやつに食べることにしました。一つつまんでみましたが、甘くはありませんでした。シャリシャリした歯ごたえがありました。私は甘栗の甘露煮を思い浮べながらこの缶詰を購入したので、びっくりして缶のラベルを見ると、そこには Water Chestnut(ウォーター チェストナッツ)と書かれていました。
栗は英語で Chestnut(チェストナッツ)です。栗がシロップではなく水に浸されているものであろうと勝手に思い込んでいましたが、よくよく考えてみると、それだと Chestnut in Brine(チェストナッツ イン ブライン)になります。とんだ勘違いをしてしまったものです。缶を開けてしまったので、このウォーター チェストナッツの調理法などを調べました。
ウォーター チェストナッツは、ハリイ属の植物で沼などの水中に生育します。食用になるのは根の部分で、その色と形が栗に似ていることから、英語では Water Chestnut(水栗)とよばれています。食べる際には茶色い皮をむきます。中身が白っぽいところも栗によく似ています。
中華には欠かせない食材で、チャイニーズのレストランで炒め物を注文すると、よくシャリシャリとした歯ごたえの野菜が入っていますが、それがウォーター チェストナッツです。私も早速、エビと野菜でウォーター チェストナッツの炒め物を作りました。おやつの甘栗と思っていたものが野菜炒めに変わってしまいましたが、これはこれでおいしかったです。

ウォーター チェストナッツとエビの野菜炒め
盛付には、カーブーツセールで購入した Ridgway(リッジウェイ)という陶磁器メーカーの Mandalay(マンダレー)というパターンのお皿を使用しました。マンダレーはビルマにある都市名に由来するのではないかと思います。アジア風な花柄が中華風のお料理にマッチしています。
栗は英語で Chestnut(チェストナッツ)です。栗がシロップではなく水に浸されているものであろうと勝手に思い込んでいましたが、よくよく考えてみると、それだと Chestnut in Brine(チェストナッツ イン ブライン)になります。とんだ勘違いをしてしまったものです。缶を開けてしまったので、このウォーター チェストナッツの調理法などを調べました。
Water Chestnut 缶詰の中身
ウォーター チェストナッツは、ハリイ属の植物で沼などの水中に生育します。食用になるのは根の部分で、その色と形が栗に似ていることから、英語では Water Chestnut(水栗)とよばれています。食べる際には茶色い皮をむきます。中身が白っぽいところも栗によく似ています。
中華には欠かせない食材で、チャイニーズのレストランで炒め物を注文すると、よくシャリシャリとした歯ごたえの野菜が入っていますが、それがウォーター チェストナッツです。私も早速、エビと野菜でウォーター チェストナッツの炒め物を作りました。おやつの甘栗と思っていたものが野菜炒めに変わってしまいましたが、これはこれでおいしかったです。

ウォーター チェストナッツとエビの野菜炒め
盛付には、カーブーツセールで購入した Ridgway(リッジウェイ)という陶磁器メーカーの Mandalay(マンダレー)というパターンのお皿を使用しました。マンダレーはビルマにある都市名に由来するのではないかと思います。アジア風な花柄が中華風のお料理にマッチしています。
参考文献:Wikipedia
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スリの手口
多くのイギリス人は「ロンドンには安全な地域など存在しない。」と言ってはばかりません。富裕層の多く住む地域にはそれを狙った犯罪が生まれ、貧困層の多い地域には貧困ゆえの犯罪が存在します。私はロンドンに暮らしていて、幸いにも危ない目に遭ったことはありませんが、二回ほどスリに狙われたことがあります。現場は、どちらも中心街からロンドン東部を横断する25番のバスの中でした。
このベンディーバスはいつも身動きが取れないほどに混みあっています。ベンディーバスとは、車両が縦に二台つながったような長いバスで、ダブルデッカー(二階建バス)よりも法律で定められた乗客の定員数が多いため、乗客が多いルートに用いられています。私は通勤のためにこのバスを利用していました。

Bendy Bus(ベンディーバス)
ケースその1
ある冬の日、時間は夕方のラッシュアワーでした。バスは Whitechapel(ホワイトチャペル)付近を走行していました。私は真中の出入口付近に立っていました。(ベンディーバスには出入口が3つあり、停車時にはどの出入口からも乗降が可能です。)私の横には若い黒人の男が立っており、気づけば、その男が私のコートのポケットを探っていました。私は厚手のコートを着ていたために、ポケットに手が入ってきた感触はありませんでした。幸いポケットには何も入れていなかったので、被害はありませんでした。肩に抱えていたバックを慌てて確かめましたが、こちらは荒らされた形跡はありませんでした。私がバックを確かめている際に、私に気づかれたことを見てとった男は、運転手に無理にを言って次の信号で下車しました。私はすぐ降りるからと思い、出入口の傍に立っていましたが、犯人が容易に逃げることのできる運転手の目の届かない側の出入口付近は危ないといわれています。
ケースその2
こちらも、夕方のラッシュアワーの時間帯で季節は冬でした。私はバスの後方に立っていました。この日も車中はいつものように身動きが取れないほどに混みあっていました。ふと目線を下にやると、私の鞄の中に誰かが手を入れていました。肩から提げた鞄は私お腹の辺りにありました。犯人は私の後方に立っていた黒人の中年男で、麻薬中毒患者らしい虚ろな目をしていました。身動きが取りにくかったこと、犯人の手つきが非常におぼつかなく、まわりの乗客が彼に気づくのは時間の問題だったこと、麻薬中毒患者らしかったので、騒ぎ立てるのはかえって危ないかもしれないと思ったこと、そしてなにより、その日は、貴重品をズボンのポケットに入れていたので、彼が諦めるまで黙って様子を見ていました。彼は麻薬を買うお金ほしさか、不器用に鞄の中を探っていましたが、何もないことがわかると諦めた様子でした。程なく私の降りる停留所についたので、運転手に報告をしてから下車しました。

ロンドン名物、二階建バス Double-Decker(ダブルデッカー)
私は住み慣れたロンドンといえども、危険はいつも背中合わせに存在するということを肝に銘じています。それでも、狙われることはあります。貴重品は鞄の内ポケットに入れるか、ジーンズの両サイドのポケットに入れます。後ろのポケットに入れるのは危険ですが、サイドのポケットなら常に身体に密着しているのでスリに狙われる危険性はきわめて低いです。ロンドンだけではなく、世界中のどこにいても油断をしない、隙を見せないことが肝心です。
このベンディーバスはいつも身動きが取れないほどに混みあっています。ベンディーバスとは、車両が縦に二台つながったような長いバスで、ダブルデッカー(二階建バス)よりも法律で定められた乗客の定員数が多いため、乗客が多いルートに用いられています。私は通勤のためにこのバスを利用していました。

Bendy Bus(ベンディーバス)
ケースその1
ある冬の日、時間は夕方のラッシュアワーでした。バスは Whitechapel(ホワイトチャペル)付近を走行していました。私は真中の出入口付近に立っていました。(ベンディーバスには出入口が3つあり、停車時にはどの出入口からも乗降が可能です。)私の横には若い黒人の男が立っており、気づけば、その男が私のコートのポケットを探っていました。私は厚手のコートを着ていたために、ポケットに手が入ってきた感触はありませんでした。幸いポケットには何も入れていなかったので、被害はありませんでした。肩に抱えていたバックを慌てて確かめましたが、こちらは荒らされた形跡はありませんでした。私がバックを確かめている際に、私に気づかれたことを見てとった男は、運転手に無理にを言って次の信号で下車しました。私はすぐ降りるからと思い、出入口の傍に立っていましたが、犯人が容易に逃げることのできる運転手の目の届かない側の出入口付近は危ないといわれています。
ケースその2
こちらも、夕方のラッシュアワーの時間帯で季節は冬でした。私はバスの後方に立っていました。この日も車中はいつものように身動きが取れないほどに混みあっていました。ふと目線を下にやると、私の鞄の中に誰かが手を入れていました。肩から提げた鞄は私お腹の辺りにありました。犯人は私の後方に立っていた黒人の中年男で、麻薬中毒患者らしい虚ろな目をしていました。身動きが取りにくかったこと、犯人の手つきが非常におぼつかなく、まわりの乗客が彼に気づくのは時間の問題だったこと、麻薬中毒患者らしかったので、騒ぎ立てるのはかえって危ないかもしれないと思ったこと、そしてなにより、その日は、貴重品をズボンのポケットに入れていたので、彼が諦めるまで黙って様子を見ていました。彼は麻薬を買うお金ほしさか、不器用に鞄の中を探っていましたが、何もないことがわかると諦めた様子でした。程なく私の降りる停留所についたので、運転手に報告をしてから下車しました。

ロンドン名物、二階建バス Double-Decker(ダブルデッカー)
私は住み慣れたロンドンといえども、危険はいつも背中合わせに存在するということを肝に銘じています。それでも、狙われることはあります。貴重品は鞄の内ポケットに入れるか、ジーンズの両サイドのポケットに入れます。後ろのポケットに入れるのは危険ですが、サイドのポケットなら常に身体に密着しているのでスリに狙われる危険性はきわめて低いです。ロンドンだけではなく、世界中のどこにいても油断をしない、隙を見せないことが肝心です。
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これもミッドウインター
地下鉄、West Hamstead(ウエスト・ハムステッド)駅に程近い Fortune Green Road(フォーチュン グリーン ロード)はチャリティー通りです。この通りには数軒のチャリティーショップが軒を連ねています。ウエスト・ハムステッドは高級住宅街なのでこの通りにあるチャリティーには質の良い商品が並んでいることが多いです。その割に値段も高くはないのでこの通りにあるチャリティーは私のお気に入りです。地下鉄の定期を持っていた頃は足繁く通っていましたが、徒歩通勤になってからはめっきり足が遠のいてしまいました。先日、近くに住む友人を訪ねるついでに久しぶりにチャリティーめぐりをしました。
チャリティーで写真下のグレービーボートと目が合いました。イギリスのミッドセンチュリーを代表する陶磁器メーカー、Hornsea(ホーンジー)が70年から92年にかけて製造、販売していた Saffron(サフラン)というシリーズ(写真左上)と、チャリティーにあったグレービーボートは雰囲気が似ているように思いました。比べてみると全く異なりますが、最近、50年代から70年代の香りを漂わせるレトロな食器に興味を持ちはじめ、インターネットを駆使して勉強中の私は、わくわくしながらグレービーボートをひっくり返しました。底にある刻印を確認すると、そこには Midwinter(ミッドウインター)の文字がありました。
このシリーズはミッドウインターの Trend(トレンド)という60年代に製造されたシリーズです。David Douglas, 12th Marquess of Queensberry が デザインを担当しました。彼は公爵の家柄らしい長い名前を持っていますが、通常は Marquess of Queensberry(マーキス・オブ・クイーンズベリー)または David Queensberry(デービット・クイーンズベリー)として仕事を行っています。彼は主に陶磁器の形をデザインしています。家宝のミッドウインターの Spanish Gardenn(スパニッシュ・ガーデン)シリーズの形をデザインしたのも彼です。
今回、私が購入したグレービーボートはがっしりしていて、味のあるキャラメル色をしています。私は花柄も好きですが、シンプルで焼き物の風合いが感じられる食器も大好きです。私はこれをグレービーボートだと思って購入しましたが定かではありません。ティーポットほどの大きさがあります。ウォータージャグには勿論のこと、安定感があるので花瓶としても使うことができそうです。さて、どのように使ってあげましょうか。

Midwinter Trend -Gravy Boat-

今回、私が購入したグレービーボートはがっしりしていて、味のあるキャラメル色をしています。私は花柄も好きですが、シンプルで焼き物の風合いが感じられる食器も大好きです。私はこれをグレービーボートだと思って購入しましたが定かではありません。ティーポットほどの大きさがあります。ウォータージャグには勿論のこと、安定感があるので花瓶としても使うことができそうです。さて、どのように使ってあげましょうか。
参考文献:V&A 公式ホームページ
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