2010-11

救世主再び

 ヨーロッパに住んでいながらパン嫌いご飯好きの私です。先日、いつものスーパーにご飯と一緒に炊く Pearl barley(パールバーリー)を買いに行きましたが見つかりませんでした。スーパーの陳列棚はいつも混沌としています。もしかしたらお目当ての品は、違う商品の陰に隠れて見えなくなっているのかもしれないと思い、隅々まで探しましが、やはり見つかりませんでした。その代わり、とあるパッケージの「ご飯やパスタの代わりに最適!」とのフレーズが私の視線を捉えました。

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Tesco(テスコ)のクスクス

 Couscous(クスクス)はパスタの原料でもあるデュラム小麦を小さく粉状に丸めた食べ物です。発祥の地は北アフリカでモロッコやチュニジアではタジン(肉や野菜を煮込んだ具沢山のスープ)と共にいただきます。北アフリカをはじめ、中東、ブラジル、ヨーロッパではフランスやイタリアでも広く食されています。イギリスでは一般的な食べ物というわけではありませんが、どこのスーパーにもホールフードのコーナーに置いてあります。
 クスクスはパスタやお米のように色々とアレンジが楽しめます。スープをかけたり、野菜と共にドレッシングで和えてサラダのようにいただくのが一般的ですが、刻んだハーブとオリーブオイルで和えるだけでもおいしいです。オリーブとの相性も抜群です。私はご飯のように日本のおかずと共にいただいたりしますが、全く違和感がありません。梅干ともよく合います。調理法は熱湯に約10分、浸すだけととても簡単です。なんとも私むきの食品です。

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Couscous マルセイユのモロッコ料理レストランにて 
 クスクスにヒヨコマメとレーズンを混ぜ込んでからスープやミートボールをかけて食べます。

参考文献:Wikipedia

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Victorian Walk

 ヴィクトリア朝は、ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を示します。この時代は産業革命によって経済が発展し、更に優れた芸術、文学作品が描かれた時代でもあります。また、この時代はイギリス帝国の絶頂期であるとみなされています。
 ヴィクトリア朝は、大方のイギリス人にとって郷愁とロマン、悪と矛盾とをはらむ特別な時代です。今回はヴィクトリア朝の街並を歩きながら、この時代の背景を探っていくことにします。

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テーラー
 Museum of London(ロンドン博物館)には、ヴィクトリア朝の街並を再現した Victorian Walk(ヴィクトリアン・ウォーク)という大掛かりな展示があります。ロンドン博物館は1976年にオープンした比較的、新しい博物館で、古代から現代に至るまでのロンドンに関するありとあらゆる展示品を収蔵しています。

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よろず屋さん

 「シャーロック・ホームズ」シリーズでお馴染みのコナン・ドイル、「クリスマス・キャロル」を描いたチャールズ・ディケンズは、この時代を代表するイギリスの作家です。彼らはビクトリア朝のロンドンを小説の中で活き活きと描いています。霧のたちこめる薄暗いロンドンの夕闇にオレンジ色のガス灯が燈るなか、ホームズはキャブと呼ばれる二輪馬車で事件現場へと急ぎます。ホームズが属していた、上流・中流階級に属する人々の間では、使用人を雇うことがステイタスシンボルでした。彼らは茶会を催すなどして、優雅な生活を送っていました。多くの人々が憧れるヴィクトリア朝の風景です。
 一方で、ディケンズの描く物語には下層階級の人々の姿が描かれています。産業革命により農村から労働者として都会に働きに出てきた人々の多くは、貧しく過酷な生活を強いられました。ロンドンなどの都市部に人口が集中し、劣悪な環境のスラムが形成され、売春や児童労働なども横行しました。

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 ロンドンの煙草屋さんの店先にはスコットランド人の男性をかたどった人形が飾られているのが一般的でした。この人形のあるお店にはスコットランド人、とくにハイランド出身者が好む嗅ぎ煙草が売られているという印でした。人形は左手に煙草入れを持ち、右手で粉を掴むポーズをとっています。

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煙草屋

 ヴィクトリア朝には、人々の生活レベルは向上しましたが、貧富の差はますます拡大し、裕福な人々はより裕福になり、貧しい人々はより貧しい生活を強いられました。しかしながら、上流・中流階級には勿論のこと、下層階級にまで、洗練された威儀や礼節が浸透していった時代でもありました。この礼儀や道徳を重んじる風潮と、過酷で劣悪な生活環境から生まれた、売春や児童労働などといった悲惨な現象、この二つの矛盾した価値を併せ持った時代がビクトリア朝です。
 この時代に中流・上流階級の人々が使っていた陶器や家具はアンティークとしての価値があり、私たちは現在でもその美しさに魅せられます。しかしながら、私たちはヴィクトリア朝の華やかな部分にだけ焦点をあてているわけではありません。むしろ、過酷な労働に耐え抜いた貧しい庶民階級の人々の逞しさに感銘することができます。悲惨な状況を覆い隠すのではなく、目を背けずにしっかりと受け入れることができたときに初めて、この時代のダイナミックな躍動感を味わうことができます。この時代に生きた、貧しくとも一生懸命に生きていた人々が、現在、私たちが暮らすイギリスを支えてきたのですから。

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Victorian Walk に参加してくださいましてありがとうございました。
最後は、パブで一杯やってからおひらきにしましょう。

参考文献:Wikipedia

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パブの風景

 会社帰りに「今日、一杯どうですか。」という時、日本であれば居酒屋行きということになりますが、ここイギリスではパブのお世話になります。一杯飲みたいと思ったときは、少し歩けば必ずどこかにパブが見えてきます。

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パブの外観

 Pub(パブ)は Public House(パブリック・ハウス)の略で現在では大衆酒場を示します。交通が未発達であった時代に旅行者のために食事とお酒を提供した宿屋がパブの起源です。中世には巡礼者に宿を提供する役割を果たし、16世紀に商業活動が盛んになると、駅馬車の中継地点として発展しました。17世紀以降は労働者のための酒場として栄え、お酒を飲むだけではなく、賭け事や音楽の演奏が行われたりと社交場としての役割も生まれました。また、パブでは残酷な動物いじめのショーや大衆芝居が行われることもしばしばでした。巡回裁判所や郵便局として使用されることもありました。
 現代のパブでは、お酒を飲みながらプール(ビリヤード)やダーツを楽しんだり、曜日によってはクイズやビンゴなどのイベントに参加できたり、音楽の生演奏を楽しむことができます。パブには必ず大画面のテレビが備えつけられており、フットボール(イギリスでは、サッカーのことをフットボールといいます。)の試合を観戦することができます。重要な試合の際には、熱狂的なフットボールファンはパブに集まって試合を観戦し、喜びや悔しさを仲間と分かち合います。

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パブのカウンター ハンドポンプにビールの銘柄が示されています。
 飲み物はカウンターで注文してその場でお金を払います。一人が仲間の分をまとめて買い、次に注文するときは別の人がまとめて注文します。カウンターで「割勘で。」というのは無粋です。ビールはパイントグラスで出てきます。1パイントは約568ml です。

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カウンター内には各種アルコールが常備されています。
 パブではビールのほかにジュースやワイン、各種アルコールが注文できますが、イギリス人はビールが大好きです。日本で飲まれているビールはラガー(低温で長時間醗酵させて作るビール)ですが、イギリスではエール(常温で短時間醗酵させる)が一般的です。私はお酒があまり好きではないので、パブに行った際には大抵シャンディー(ビールをレモネードで割ったもの)かサイダー(リンゴ酒)を注文します。サイダーは甘くておいしいのですが、ビールよりもアルコール度が高いです。

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パブのテーブル席
 パブにはテーブル席もあり、パイローストフィッシュ&チップスなどのイギリス料理を注文することができます。最近では、カレーもパブメニューとしてすっかり定着しました。
 席が空いているときは座ってお酒を飲むことができますが、席の数が少ないので立ったまま飲むこともしばしばです。イギリス人は席が空いていても立ち飲みを好む人が多いようです。夏のお天気がいい日には外でパイントグラスを片手に歓談している人が圧倒的に多いです。2007年から法律で全ての公共施設内での喫煙が禁止されたこともあり、愛煙家は寒い冬の日でも外で煙草を吸いながらビールをすすることを余儀なくされています。

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コレクターズアイテム

 有頂天とはその日の私の心情を描写する言葉だったに相違ありません。先日、出かけた Chiswick(チズウィック:ロンドン西部)のカーブーツセールでずっと探していた Duracell Bunny(デュラセルバニー)を見つけました。
 すでにスカートやお気に入りの食器を手に入れて気分をよくしていた私ですが、バニーと目が合った瞬間に胸の鼓動が高鳴るのを感じました。私は彼のいるストールをめがけて走り出しました。「私が買います。買うのは私です!」と心の中で叫びながら、競争相手もいないのにバニーに向かって勢いよく駆込みました。売り手のインド人のおばさんに鼻息も荒く、「こっ、これ、おいくらですか。」と、早くもバニーを抱きかかえながら尋ねた私は、「£10.00(£1.00≠¥120)が上限、それ以上だったら諦めなさい。」と自分に言い聞かせていました。
 おばさんはにっこり笑って、「£1.00です。」と答えました。私は一瞬、絶句してしまいました。思わず「そんなに安くて本当に大丈夫ですか。」と言いそうになりました。自分の欲する物はとても価値があると思い込みがちですが、他人にとっては、どうでもいいことが多いのです。だからこそ、カーブーツセールが開催されます。私はたった£1.00で念願のデュラセルバニーを手に入れて上機嫌になりました。

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Duracell Bunny 見てください。この無垢で愛くるしい表情を!

 デュラセルバニーは、アメリカの大手メーカー P&G が生産する電池、Duracell(デュラセル)の CM のために作られたマスコットです。オリジナルの CM は、それぞれのデュラセルバニーに違うメーカーの電池を入れて動かしますが、デュラセルの電池を入れたバニーが最後まで動くという内容です。
 1988年には同じく米メーカー、Energizer(エナジャイザー)がデュラセルバニーのパロディーである Energizer Bunny(エナジャイザーバニー) の CM を放映してデュラセルに対抗しました。この エナジャイザーバニーも太鼓を抱えているので、以降、 デュラセルバニーは太鼓を叩くのをやめ、かけっこをしたり、山登りをしたりして持久力を顕示します。エナジャイザーがエナジャイザーバニーをアメリカとカナダで商標登録したため、北米では デュラセルバニーの CM は放映されません。この地域ではエナジャイザーバニーが今も健在です。反対にヨーロッパでは電池のマスコットといえば、この愛くるしい デュラセルバニーです。

ライバル登場以前の CM では Duracell Bunny は太鼓を叩いています。

この CM のナレーションは、Little Britain(リトルブリテン)のナレーションでもお馴染みのイギリスの俳優でコメディアンのトム・ベーカーが担当しています。

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 「ヨーロッパではね、僕は根気強さの象徴なんだよ。へへっ、スゴイでしょ。えっ、僕のライバル、エナジャイザーバニーを見てみたいって? Masala さんに聞いてみたけど、かわいくないから彼の写真はブログには載せたくないんだってさ。」

参考文献:Wikipedia

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