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2010-10

トルコ通り

 地下鉄 Piccadilly Line(ピカデリーライン)の Manor House(マナーハウス)駅と Turnpike Lane(ターンパイクレイン)駅の間にある Green Lanes(グリーンレーンズ)には、トルコ系のお店が軒を連ねています。レストラン、お菓子屋さん、食料品店、床屋さん、宝飾品店が多いです。特に宝飾品店は一本の通りにこんなに集まっていて採算が取れるのだろうかと心配になるくらいたくさんあります。このようなお店では金を換金することもできます。食料品店は24時間営業のところが多いです。以前この近くに友人が住んでいました。この辺は決して治安のいいエリアというわけではないのですが、お店が一日中、開いているおかげで夜も安心して外出ができたとその友人は言っていました。
 中華料理をはじめとするアジア諸国の食べ物は日本人の口に合いますが、ピーマンのライス詰めやピラフ、トマトやナスをふんだんに使ったトルコ料理もなかなかしっくりとお腹におさまります。この通りのトルコ料理レストランはどこも安くておいしく、ヴォリューム満点です。レストランに入ると必ずトルコパンとピクルスが出てきます。パンがあまりにもおいしいので、気をつけないとメインが運ばれてくる前にお腹が一杯になってしまいます。

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トルコ料理のレストラン
 この辺のレストランは気取らない食堂感覚のお店が多いです。カフェのように飲み物と軽食だけ注文することもできます。

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よく見るとギリシャ屋さん
 トルコとギリシャは地理的な関係上、食べ物が非常に似ています。この通りにあるお店の殆どをトルコ屋さんだと思い込んでいた私ですが、ギリシャやキプロスの商品を扱っているお店もあります。以前、友人が住んでいた頃には見かけなかった東欧系のお店、特にブルガリア系の新しいお店も目立つようになりました。

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トルコ系商店の店内 
 近所にも行きつけのトルコ屋さんがありますが、写真のお店は規模が大きく品揃えも豊富です。そして商品が驚くほど安いです。いつも食べているトルコ米も家の近所お店の値段の半額です。

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トルコパン
 パンをあまり好まない私ですが、この大ぶりなトルコパンは大好きです。ふわっとしてパンのいい香りがします。ジャムやチーズと一緒に食べてもおいしいですが、そのまま食べても充分おいしいです。この大きさで一枚£1.00(約¥120)です。優に二食分はあります。

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クランブル

 いつも食料品の調達をしている近所のスーパーで少し上品なパッケージのお菓子を見つけたので購入しました。このスーパーの商品の大部分は超がつくほど庶民的です。その中にあってそのお菓子のかわいらしい箱は、異彩を放っていました。
 私が買ったこのお菓子は、オート麦の Crumble(クランブル)でナショナルトラストのレシピを参考にして作られたものです。クランブルは、イギリスが発祥の食べ物で小麦粉とバターと砂糖で作られたシンプルなお菓子です。ブラックベリーやリンゴなどのフルーツを混ぜ込んで焼き上げ、カスタードクリームやアイスクリームと一緒にいただきます。
 クランブルはお菓子としてだけではなく、野菜やお肉、チーズなどを混ぜ込んで焼き、料理として楽しむこともできます。このクランブルは、第二次世界大戦下の食糧難の時代にパイの代用品として生み出されました。その時代にはバターの代わりにマーガリンが使用されました。

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National Trust Oats Crmbles & Lancashire Lemon curd
 Lancashire Lemon curd(ランカシャー レモンカード)はクッキーの生地にレモンカードが練りこまれています。レモンカードはレモンと卵で作るイギリスの伝統的なデザートです。スコーンやトーストにぬったり、タルトにのせたりします。ジャムとよく似ていますが、卵を使っているので保存期間がジャムよりも短いです。

 このかわいらしい箱に入ったクランブルは、小麦粉の代わりにオート麦から作られています。原材料は、オート麦、バター、砂糖だけのいたってシンプルなものです。イギリスでは激甘お菓子が多い中、このクランブルは甘さ控え目ですが、バターの味が濃厚でクッキーよりもしっとりした食感です。私は色でも味でも香りでも、盛りだくさんよりはシンプルなほうを好むので、このオート麦のクランブルをとてもおいしいと感じました。

参考文献:Wikipedia

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日々精進

 ロンドン在住の日本人のなかには、日本で過ごした日々よりもイギリスに住んでいる期間のほうが長いという方も多くいらっしゃいます。イギリスへの同化は、滞在の長さに必ずしも比例するものではありませんが、イギリス歴の長い同僚の日本人女性たちは、日本人というよりもイギリス人に近い生活を送っています。彼女たちは、日本食を食べなくても平気で、英語の本を読みます。そして、お気に入りのドラマや俳優さんたちもイギリスベースです。
 そんな彼女たちも、「美容師さんだけは日本人でないと。」と口を揃えて言います。私もその意見には同意します。どこにでもある街の美容室で髪を切ってもらうと、思ったようにレイヤーやシャギーを入れてくれません。ロンドン発のヴィダルサスーンやトニー&ガイなどの高級店に行けば、また話は別でしょうが、その辺にある美容室では、「カットしてください。」と言えば、リングの貞子のような仕上がりになります。ただまっすぐに髪を切られておしまいです。
 ヨーロピアンの髪質は日本人をはじめとするアジア人とは異なり、柔らかく、色も明るいので髪をすいたりしなくても充分に見栄えがしますが、硬目の黒髪を持つ日本人は、上手にすいたりシャギーを入れてもらわないと時として、重たい感じになってしまいます。日本人の髪質を知り尽くした日本人の美容師さんは、ここロンドンではとても頼りになる存在です。
 私はいつも、日本人の美容師さんに自宅まで出張していただくか、美容師さん宅に行って髪を切ってもらいます。そのほうが、美容室に行くよりも料金が安いからです。今回、日系の美容室でカットモデルとして無料で髪を切ってもらいました。そこで、美容室の閉店後に美容師さんたちがカットの練習をする光景を垣間見ることができました。
 私の髪を切ってくださった美容師さんは、日本での経験が浅い方だったようですが、彼女がカットをしている横で先輩の美容師さんがつきっきりで指導をされていました。はさみや櫛の持ち方、目線の位置など細かいことを指摘されていました。そして、指導する先輩美容師さんを経営者と思われる方が指導法についての指導をされていました。営業後の遅い時間で三人ともお疲れだったでしょうが、熱心に練習に励んでおられました。私が労いの言葉をかけると、日本では、営業時間も練習の時間も、もっと長かったとおっしゃっていました。
 私がロンドンでお世話になった美容師さんたちは皆、技術とセンスを兼ね備えたスタイリストになろうという目標を持っており、プロ意識が高い方ばかりでした。だからこそ、一生懸命に技術を磨くトレーニングを重ねているのでしょう。こうした日々の積み重ねは、最終的には自分の大きな財産になります。はさみ一本で世界を渡れるスタイリストになるために、日々、精進を重ねている姿には本当に感動しました。お客様によりよいサービスを提供するために、そして、自分自身の目標に向かってこれからも頑張ってください。元気をいただきました。本当にありがとうございました。

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カーブーツセールの醍醐味

 先日、早起きをして再び同僚と Chiswick(チズウィック:ロンドン西部)のカーブーツセールに行きました。この日の収穫をご紹介します。一点目は巻スカートです。このスカートは見つけた時に買おうかどうかとても迷いました。すぐには買わずに他のストールも見てまわりましたが、やはり気になって買いに戻ったら、売り手のお姉さんが値切ったわけでもないのに「バーゲンプライスでいいわ。」と言って最初の言値の半額で売ってくれました。
 お次は、お皿が2枚で£0.10!「どれでも1枚£0.10」と書かれた箱の中から気に入った皿を2枚選んでお金を払いに行きました。私は£1.00コインを出しましたが、お釣を持っていなかった売り手のお姉さんが、私の手にあった£0.10コインを見て、「それでいいですよ。」と言ってくれました。カーブーツセールならではのなんとも嬉しい体験でした。

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ガラクタの中から掘出しました。茶色い方は特にお気に入りです。

 今回は、食器類を重点的に見てまわりました。気に入った形やデザインの食器があれば売り手と値段の交渉をしましたが、食器類の値打や相場などを理解していない私は、自分の想像していたよりも高い値段を提示されて諦めたものが殆どでした。売り手は言値を決める前に食器の裏を返してメーカーなどをチェックしていました。私が最後まで迷ったのはヴィクトリアンのゼリー型(売り手はそう言っていました。)です。陶器で石鹸入れにちょうどよさそうだったので欲しかったのですが、私が一見したところでは、本当にヴィクトリアンなのかの確証も得られませんでした。値打はどうであれ、本当に自分が気に入れば手に入らない値段ではなかったのですが、そこまで欲しいとも思えず買うのをやめました。
 今回、購入した2枚の食器はスーパーなどに売っていそうな食器ですが、デザインが気に入って買いました。値打などなくとも自分が好きだと思えればそれは掘出物です。2枚とも「どれでも1枚£0.10」の箱の中に入っていました。箱の中の食器はどれもこれも私にはガラクタに見えましたが、2枚だけキラリと光るものを見つけました。私は箱の中をあさること自体がとても楽しいと思えます。しかも、ガラクタのなかから掘出物を見つけて、タダ同然の値段で手に入れることができたときは、有頂天になります。これぞカーブーツセールの醍醐味です。

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Chippy

 イギリスの国民食 Fish and Chips(フィッシュ&チップス)は、揚げた白身魚(イギリスではフィッシュといえばタラが一般的です。)とチップス(フライドポテト)を組み合わせた庶民的な料理です。パブやレストランのメニューにもありますが、Take away(テイクアウェイ:米語では Take out)メニューの定番です。街中にある Chippy(チッピー:フィッシュ&チップスを扱うお店の愛称で Chipper〈チッパー〉、Chipshop 〈チップショップ〉とも言います。)で仕入れたアツアツのチップスを待ちきれずに歩き食いするのもおいしい食べ方の一つです。モルトビネガーをかけて食べるのがイギリス流です。

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イギリス人の知人がお勧めの Chippy

 魚やイモを揚げて食べる習慣はヨーロッパ全域に広がっていますが、この二つの組合せを最初に導入したのは、1860年に Joseph Malin(ジョセフ・マリン)がロンドンで開店したフィッシュ&チップスのお店であるといわれています。19世紀後半に北海での底引き網漁が著しく発達したことから、安価でおいしいフィッシュ&チップスは労働者階級の人々の間に急速に広がってゆきました。

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店内の様子 フィッシュが大きい!!
 このお店はイタリア系の家族が経営しています。チッピーの店主はなぜかイタリア系が多いです。壁にイエス様の肖像画が飾ってあります。ロンドンにある八百屋さんや安カフェ、テイクアウェイの店内には宗教的な絵が飾られていることがあります。壁にかかっている絵を見ることによって店主の宗教がわかります。

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袋には「フィッシュ&チップスチップスは完璧な栄養食です。」と書かれています!!

 私がこのお店に行ったのは金曜の夜で、店内は労働者階級の人々で大賑わいでした。カウンシルハウスに住んでいそうな三人の子持ちのお母さん、労働者風の中年のおじさん、トラックスーツ(トレーナー上下)を着たガテン系のお兄さんたち。
 そこに飛び交うのは勿論、コックニー(ロンドンの労働者階級の人々の間で話される英語)です。彼らは見た目が少し怖いせいでとっつきにくいのですが、人懐っこくて気さくな人が多いので、一度、きっかけをつくれば世間話に花を咲かせたりということもあります。日本で注目される一部の上流階級出身の上品な紳士、淑女だけがイギリス人ではありません。労働者階級に属する庶民的な彼らこそがイギリス社会を根底から支えています。

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フィッシュ&チップス
 完璧な栄養食!?揚げ物は控えて緑の野菜も食べましょうと言われそうです。

参考文献:Wikipedia

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掘出物のキーワード

覚書と参考文献(太字の部分をクリックすると参考文献に移行します。)

Susie Cooper(スージー・クーパー):1920年代から80年代にかけて活躍した20世紀を代表するイギリスの陶器デザイナー。

Poole Pottery(プール・ポタリーまたは、プール社):1873年創業の陶磁器メーカーで2006年に倒産の危機を迎えましたが Lifestyle Group(ライフスタイル・グループ)の傘下に入り現在も Poole Pottery の名で製品が作られています。

Johnson Brothers(ジョンソン・ブラザーズ):1883年創業の老舗陶磁器メーカーで1968年からウエッジウッドの傘下に入りました。現在でも Johnson Brothers の名前で製品が作られています。

J.&G.Meakin(ミーキン):1851年創業の陶磁器メーカーですが1970年にはウエッジウッドの傘下に入りました。ミーキンの名前での製品の製造は2000年に終了しました。

Ridgway(リッジウェイ)1792年創業の陶磁器メーカーですが、現在はリッジウェイの名前での製品の製造は行われていません。

Habitat(ハビタ):1964年に Terence Conran(テレンス・コンラン)によって創業された家具、生活雑貨のお店。

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漆黒のリコリス

 イギリス人の知人に「ちょっとクセがあって、マーマイトのように好き嫌いが分かれる食べ物だけど。」とリコリス味の飴を勧められました。少ししょっぱい喉飴のような味で私は嫌いではありませんでした。むしろその薬草風の薬くささが、幼い頃から薬好きの私の味覚にマッチしました。これはおいしいものを見つけたと、早速、スーパーに行ってリコリスを買い求めました。

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リコリス 英語では Liquorice リクゥイッシュと発音します。

 リコリスはスペインカンゾウの根とアニス (セリ科の一年草) オイルで味付けされたお菓子で、イギリスのみならずヨーロッパ全域と北米でも昔から親しまれています。見た目は石炭のように真っ黒で、この色は天然色ではなく着色料によるものです。着色料を使うのなら、わざわざ漆黒にする必要もなかっただろうにと私は疑問に思いますが、カラフルなお菓子の中で真っ黒なリコリスは一際、人目を引きます。歯ざわりは、グミとキャラメルの中間くらいの柔らかさです。
 私が購入したのは甘いリコリスです。甘味はカンゾウの薬草くささと残念ながらマッチしていないような気がします。最初に食べた塩味のリコリス飴のほうが断然、おいしかったです。柔らかいリコリスとリコリス味の飴という違いはありますが、私は絶対に塩味の方を好みます。オランダや北欧では塩味のリコリスが一般的だそうです。柔らかくて塩味のリコリスが私の好みに合うと思い探していますが、塩味のリコリス飴か柔らかくて甘いリコリスしか見つけられません。

参考文献:Wikipedia

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