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2010-08

ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院

2010年8月10日 
 イフ島から戻った後はプチ・トラン(観光用のかわいらしいバス)で市内観光に出かけました。目的地は旧港からも望むことができるノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院です。
 154メートルの丘にそびえるノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院はマルセイユのシンボルです。この丘に最初の聖堂が建てられたのは1214年で、1524年にはフランソワ1世が砦を建設しました。現在の大聖堂はエスペンデュラーの設計によるロマネスク・ビザンチン様式で、1864年に完成しました。寺院内にはエクス・ヴォート(カトリック信者が願い事をした時や恩恵を授かった時に教会に奉納する絵画やオブジェ)がたくさん飾られています。

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ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院外観
 寺院頂上には9.7メートルの黄金のマリア像がそびえ立っています。

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教会内の様子
 天井画が非常に美しいです。天井からはエクス・ヴォートとして奉納されたのでしょうか、船の模型が飾られています。

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主祭壇
 祭壇の中心には幼いキリストを抱くマリア象が安置されています。背景の中心には船の絵が描かれており、マリア様に船の安全を祈願していることがわかります。キリスト教は一神教ではありますが、カトリックの、人々の立場に立ち、その地域にあった信仰のあり方を受入れてくれる鷹揚な精神が私は好きです。それはご先祖様に家族の安泰を願う仏教徒の心にも通じるように思います。

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ブイヤベースの話

 ブイヤベースはマルセイユを代表する料理の一つです。ブイヤベースはマルセイユの漁師たちが売れ残った小魚を煮込んで作ったスープが基になっていますが、現在では、スープと共に海鮮盛合わせの一皿が加えられた高級料理になりました。本場マルセイユにはブイヤベース憲章が定められており、作り方に細かい規定があります。

・海鮮盛合わせの一皿には、地中海の岩礁に住む魚類を4種類以上入れます。
・甲殻類や貝類、烏賊、蛸は入れません。
・スープの出汁も決められた小魚でとります。
・スープは強火で短時間で仕上げます。

 とは言っても、海鮮盛合わせにムール貝や海老を加えてブイヤベースと言って出すレストランもあるようです。憲章で定められたように調理されたのかは定かではありませんが、私たちも今回の旅行でブイヤベースをいただきました。
 旅行初日には、テーブルの上に紙のクロスがしいてあり、ウエイターが普段着でサーブする、レストランというよりも食堂に近いたたずまいのお店で前菜に魚のスープを注文しました。
 ブイヤベースを注文するとスープと海鮮盛合わせが運ばれてきますが、お店によってはスープだけを注文することができます。大振りのクルトンにルイユ(オリーブオイルで作られたマヨネーズにサフランとカイエンペッパーを加えたもの)をぬってスープの中に浮かべて食べます。この食堂で注文した魚のスープは家庭料理風の趣がありとてもおいしかったです。クルトンがスープを吸収してヴォリューム満点だったところもよかったです。

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食堂でいただいたお魚のスープ

 この食堂で私はメインに Sea Wolf(辞書に載っていなかった為、日本語訳がわかりません。)を注文しました。新鮮な魚を炭火で焼いただけのシンプルな料理でしたが、素材の魚が新鮮なのか飛び上がるほどおいしかったです。魚にオリーブオイルをかけて食べるように言われましたが、お醤油をかけて食べてみたかったです。魚のつけ合わせに無造作に盛られていたラタトゥイユもおいしかったです。他に注文したホタテのサラダも絶品でした。

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Sea Wolf

 二日目の夕食は、レストランでブイヤベースを食べようと決めていました。パリッとした白いテーブルクロスが目にまぶしく、スマートなウエイターがサーブしてくれるようなレストランに行きました。お店の雰囲気はなかなかよかったのですが、肝心のブイヤベースが、想像していたものと違っていたので少しがっかりしました。
 見た目も現代風にアレンジされていて、味も勢いのある海鮮スープというよりは気取ったクリームスープという趣で私の好みではありませんでした。前日に行った食堂でブイヤベースを注文すればよかったと後悔しながら、最終日の夜にはまた同じ食堂に行って魚スープと焼魚を食べました。

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レストランでいただいたブイヤベース

参考文献:Wikipedia

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「モンテ・クリスト伯」の舞台を訪ねて

8月10日 Château d'If(シャトー・ディフ)
 今回の旅行の最大の目的は、マルセイユから観光ボートでアレクサンダー・デュマの名作「モンテ・クリスト伯」の舞台となったイフ城を訪れることでした。

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ボートから眺める遠くに見えるイフ城

 主人公のエドモン・ダンテスは聡明な若き船乗りです。航海中に船長が病死し、ダンテスは船長の遺言でナポレオンの流刑地であるエルバ島に立寄ります。彼はそこでパリのノワルティエ氏宛の手紙を託されます。船長亡き後、ダンテスは船長に昇格することを約束されますが、それを嫉んだ船の会計係、ダングラールの罠にはめられます。
 ダングラールはダンテスの隣人カドルッスにダンテスの恋敵であるフェルナンを紹介させます。ダングラールは、フェルナンにダンテスがナポレン派の一味であるかのように吹聴し、検事宛の密告書を届けさせます。ダンテスは自身の婚約披露パーティーの際に逮捕されます。
 ダンテスを取調べた検事代理のヴィルホールは、ダンテスの預かった手紙が自分の父親であるノワルティエに宛てられていることに気づき、証拠の手紙を隠滅します。この時代、身内からナポレオン派を輩出することは身の破滅につながりました。そして、ダンテスを一生イフ城に投獄するように手配しました。
 失意のダンテスは獄中で同じく政治犯として投獄されていたファリア神父に出会います。ダンテスは神父から学問を授けられ、神父の死の間際には宝のありかを託されます。神父の遺体と入替わることでイフ城を脱出するダンテスですが、実に投獄から14年の歳月が経過していました。ダンテスは宝を手に入れ、自らをモンテ・クリスト伯と名乗ります。「モンテ・クリスト伯」は自らを陥れた人々に罪に見合った復讐を遂げていくという復讐劇です。ダンテスが一人、また一人と復讐を果たす姿には溜飲が下がる思いがします。

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暗い牢獄 硬い鉄の格子から 眩しい海
 無実の罪で14年の歳月をこの暗い獄中で過ごしたダンテスの胸中を思うと胸が一杯になりました。「モンテ・クリスト伯」は実話ではありませんが、私は、ダンテスがこの牢の中でかすかな希望を胸に抱いたり、絶望の淵に落込んだり、学ぶ喜びに胸を躍らせた姿をひしと感じることができました。

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イフ城
 実際のイフ城は、1524年から1531年にかけてにフランソワ1世の命によって島を防衛するための要塞として建設されました。イフ城は完成からわずか数年後には牢獄として使用されるようになりました。四方を海に囲まれた立地条件は囚人の脱獄を不可能にし、牢獄としては理想的な環境でした。
 1685年のルイ14世によるナントの勅令の廃止後には、多くのユグノー(新教徒)たちが投獄されました。同時に、ミラボー伯のような名門の子息たちもイフ城に軟禁されました。当時の監獄では、金銭によって設備の整った牢に滞在したり、質のよい食事を得ることができたため、富や身分のある者は獄中でもそれなりに快適な暮らしをしていました。

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イフ城がかつて要塞であったことが偲ばれます。

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イギリスの素朴なお菓子

 イギリス人は甘いものが大好きです。スーツを着たビジネスマンがチョコレートバーを食べながら歩いている姿をよく目にします。しかしながら、イギリスにはお菓子の専門店が少ないように思われます。フランスにはショウウインドウを彩る見た目にも美しい繊細なスイーツが存在し、華やかなケーキ屋さんを街のいたるところで見かけますが、イギリスでは、パン屋さんの片隅にケーキやタルトなどの焼き菓子を見る程度です。
 それもそのはず、イギリスのお母さんは、お菓子を家庭で手作りします。忙しいロンドンのお母さんたちが今でもデザートを手作りしているかどうかは定かではありませんが、スーパーに行くとフラップジャックTea Cake(ティーケーキ)、Digestive Biscuit(ダイジェスティブビスケット)のような素朴で飾らないお菓子が簡単に手に入ります。今日は、スーパーで気軽に買うことができる素朴でおいしいお菓子をご紹介します。

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スコーンはスコットランドで最初に作られました。
 レーズンやチーズが練りこんであるスコーンもありますが、私は、はちみつとクロテットクリームと共にいただくプレーンのスコーンが好きです。
 スコーンにジャムとクロテットクリームをぬって紅茶と共にいただくのがクリームティーです。クロテットクリームは生クリームよりも濃厚で脂肪分が高いクリームで、黄色がかった色をしています。クロテットクリーム発祥の地は、Devon(デヴォン:イングランド南東部)という説と、Cornwall(コーンウォール:イングランド南西部)という説があります。両者共に我がクロテットクリームの生みの親であるという主張をしていますが、決定的な証拠が得られずに結論には至っていません。

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Fudge(ファッジ)
 ファッジは砂糖とバターと牛乳(コンデンスミルク)で作るやわらかいキャラメルのようなお菓子です。写真の Thorntons(ソーントンズ)のファッジにはクロテットクリームがたっぷりと使われています。トフィーを買おうかファッジを買おうかいつも悩んでしまいます。

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Trifle(トライフル)
 トライフルはホイップクリーム、カスタードクリーム、フルーツ、スポンジケーキ、ゼリーが層になった見た目にも美しいデザートです。夏には冷やしていただきます。写真のトライフルは Marks & Spencer(マークスアンドスペンサー)のものです。

参考文献:Wikipedia

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ロンドン危険地域を行く

 私がホームステイをしていたある日、ホストファザーのお父さんがサンデーローストの席に招待されていました。彼は昔気質の職人さんの雰囲気を漂わせた小柄なおじいさんでした。
 その頃、私は次に住む家を探しをしていて、ローストの席で私が家を探していることが話題になりました。私が「明日、Brixton(ブリクストン)にある物件を見に行くつもりです。」と言うと、おじいさんは顔をしかめて「あそこはやめたほうがいい。危ない。あそこはいけない。」と首を横に振りながら何度も言いました。当時の私はロンドン事情など何も理解していませんでしたが、おじいさんの言葉を信じて、先方に電話をして物件の見学をキャンセルしました。

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Brixton へようこそ 落書風にデコレートされたシャッター

 ブリクストンはアフリカ系、カリブ系の黒人の多い地域です。この地域にはギャング集団がいくつか存在します。ギャングの仲間になり麻薬に手を染めたり、暴力事件に関わる若者がいるのも事実です。イギリスでは、銃やナイフで殺傷事件を起す若者の多くは黒人の男性です。彼らは大学へ行くよりも刑務所に入る割合の方が多いという統計もあります。
 残念なことですが、一部の悪人たちのせいで黒人のコミュニティー全体が負のイメージを背負わされているのが現実です。90年代後半から2000年代の前半にかけて、ブリクストンのあるロンドン南部はロンドンで最も危険な地域であると認識されていました。当時、地下鉄の駅前には警察官が常駐していました。ロンドンのローカルニュースは、殺傷事件の現場の大半をロンドン南部と伝えていました。
 しかし、2005年くらいから危険地域がロンドン南部から東部に移行しました。Whitechapel(ホワイトチャペル)駅の前に警察官が配置されるようになりました。ローカルニュースで伝えられる事件現場もロンドン東部であることが多くなりました。その頃の私は東ロンドンに住んでいました。危険地域に住んでいることを自覚し、外出時はいかなる「スキ」も見せないように気をつけてはいましたが、特に危ないと感じることはなかったように思います。

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ヘアケア製品を扱うお店 黒人の多い地域にはこういった店が多い

 東ロンドンでは危険な気配を感じ取ることはありませんでしたが、今回、ブリクストンを散策しながらすさんだ雰囲気に押しつぶされそうになりました。特に危ない目にあったわけではありませんが、カメラを構えると露骨に嫌な顔をされ、手で追い払われたり人種差別的な発言をされたりしました。許可なく写真を撮ろうとした私のほうが悪いので何か言われたときは謝ってその場から逃げるように立ち去りました。
 外出するときはいつもカメラを持参する私ですが、ロンドンの他地域では大抵の店主さんが笑って写真を撮らせてくれます。カメラを構えただけで頷いてくれる人が殆どです。そんな善意に甘えていた自分を少し恥ずかしく思いました。ブリクストンではそんな甘えは通用しません。

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アフリカ柄の布を売るお店 この布で民族衣装を仕立てる

 ブリクストンには大きなアーケードマーケットがあります。土地柄、アフリカやカリブの食料品やスパイスを扱うお店が多いです。ハラルブッチャー八百屋さん、魚屋さんなど食品を扱うお店から、布や洋服を扱うお店、雑貨屋さんもあります。周辺の狭い路地にも黒人美容院やらカフェやらがごちゃごちゃと並んでいる場所があります。民族的な雰囲気が私の写真心をくすぐりましたが、カメラを向けられるような雰囲気ではなかったので写真を撮るのは諦めました。
 民族衣装で着飾った黒人のご夫人、花柄のワンピースがかわいらしい黒人のおばあちゃん、ラスタファリズムの帽子をかぶったカリブの紳士、ブッキー(賭博場)に集う黒人のおじさんたちなど、絵になる光景がそこらじゅうに散らばっているのがブリクストンです。少し怖いエリアですが、しばらくしたらまた足を運びたくなる、そんな場所です。

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アフリカ・カリブ系の食品を売るお店
 
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アフリカ・カリブ系のお店には必ず置いてあるヤム

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旅の服装

 私は例年、春、イースターの頃と夏に旅行に出かけます。旅行の写真を見るといつも同じ服を着た自分が写っています。ジーンズに夏はナイロンのTシャツ、春はコートを着ていますが、中はいつも同じセーターです。そして、肩から提げるショルダーバックにウォーキングシューズと、呆れるほどいつも同じ格好です。
 この服装には理由があります。ジーンズの両サイドのポケットにはお財布と携帯を入れます。ズボンの後ろのポケットにお財布を入れるのは危険ですが、サイドのポケットなら常に身体に密着しているのでスリに財布を盗まれる危険性はきわめて低いです。
 ナイロンのTシャツは3枚持っていますが、旅行日程に合わせて足りない分はホテルで手洗いをします。ナイロンは綿に比べて型崩れしにくい上に乾きやすく、しかも軽くて場所を取らないという利点があります。春のセーターは保温のために厚手のものを着ていきます。更に中には保温性の高い下着を身につけ、まだ寒いヨーロッパの街歩きに備えます。
 ショルダーバックはガイドブックやカメラ、お水が入る大きさです。ショルダーバックの利点は常に両手が自由になることです。このバックで常にポケットの財布をガードすることも忘れません。靴は歩き慣れたウォーキングシューズです。夏は少し暑いと感じることもあるのですが、足場の悪い場所もあるの で多少の不便は我慢します。
 その他の持ち物として、薄手のウインドブレーカーを1枚用意すると、雨の日も傘を差さずに観光ができます。春の寒い日には保温用にコートの下に羽織ることもできるので非常に重宝します。下着は替えを数組、余分に持って行きますが、足りない分はホテルで手洗いします。
 化粧水などは小瓶に入れてコンパクトにまとめると、1週間程度の旅行なら通勤用のトートバックで充分です。ちなみに、ホテルのシャンプーで髪がキシキシになってしまったときは、フェイスクリームかボディークリームをリンス代わりにすることができます。その際は、クリームを先に髪に馴染ませてからシャンプーで洗い流すと髪がしっとりとします。
 私はいつもこのようなスタイルで旅をしています。幸運なことに危ない目にあったことはありません。ホテルに泊まっていますが、気分はいつもバックパッカーです。一度、嗜好を変えてワンピースを着て旅先で街歩きをしたいと思ってはいるのですが、まだ一度も実行したことがありません。

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港のある街

2010年8月9日 マルセイユ到着
 飛行機は真青な海に向かってダイブするかのようにどんどん高度を下げていき、海に面したマルセイユ・プロヴァンス空港に着陸しました。着陸時には飛行機ごと海に墜ちるのではないかとハラハラしました。
 マルセイユはフランス第二の都市で国内最大の港を有します。多くの港町がそうであるように、多くの人種が行き交うマルセイユは、お上品というよりは気さくでラフな一面を持ち合わせた都市です。
 旧港近くのホテルに到着するとレセプションのお姉さんが地図を片手に主な見所を教えてくれました。お姉さんは、「マルセイユの観光地は、ホテル周辺の旧港エリアに集中しています。観光地ではないエリアには行かないほうがいいと思います。安全といわれている地域といえども日没後は注意が必要です。言うまでもないことですが、市内観光の際には貴重品の管理にはくれぐれも慎重になってください。ビーチで泳ぐ際は荷物を必ずロッカーに入れてください。靴でさえも盗まれる可能性があります。」とアドバイスをしてくれました。このような警告は同じく港町であるナポリでも聞かされましたが、地元の人の意見には素直に従うべきでしょう。 
 旅行中は彼女の言ったことを念頭に入れて行動をしたお陰で危ない目にあうこともなく快適な旅行を楽しむことができました。観光地では警察官が常にパトロールにあたっていて、危ないという気はしませんでした。私はマルセイユが特別に危険な都市だとは思いません。どこの都市、地域にも良い人もいれば悪い人もいるものです。

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ホテルの窓より眺める旧港
 旧港、La Vieux Port(ヴュー・ポール)は19世紀までは貿易の中心地として栄えていました。現在はヨットなどのレジャー用の船舶が停泊されています。漁船や貿易船は新港に移動しました。
 旧港周辺にはマーケットが軒を連ね、観光バスの発着場所でもあるため、観光客でにぎわっていました。地元の人々も釣りを楽しんだり、ベンチに座って寛いだりしていました。特に日が暮れてからは地元の人々が海を眺めながら夕涼みを楽しんでいました。私も海をただボーっと眺めているだけで贅沢な気分になることができました。

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旧港の鮮魚市
 早朝には魚市がたち、地元の人々が新鮮な魚を求めてやってきます。アナゴのような細長い魚や赤っぽくてイガイガのある小さな魚が多く売られていました。漁師さんたちはいい色に日焼けをしていました。

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旧港の漁船
 旧港に停泊されている船はレジャー用の船が多いですが、鮮魚市がたっている時間帯には漁船も見ることができました。

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ホテルの窓より眺める黄昏の旧港

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移民の街ロンドンへようこそ。
各国文化を織り交ぜつつ、
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