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2010-03

健康が一番

 先日、3泊4日でパリ旅行に出掛けましたが旅行前日から体調がすぐれませんでした。「病は気から」という言葉もあるので、その日は意識して体調の悪さを忘れようと努めました。しかしながら、夕方から咳、悪寒、腹痛の症状が出始めました。食欲もありませんでした。夕食をパスして風邪薬を飲んで早く寝ました。
 出発の朝も体調は改善されませんでした。鞄に新型インフルエンザが流行していた時にまとめ買いしてあった「パラセタモール」を加えて家を出ました。旅行中は4時間おきにパラセタモールを飲みました。使用上の注意にもそのように書かれていますが、薬がきれると咳と悪寒が戻ってきました。時間を確認すると、最後に薬を飲んでからだいたい4時間が経過していました。
 今回、体調が悪い中、旅を続けていて、高校の修学旅行中に熱を出し、風邪薬を飲みながら旅行を続けたことを思い出しました。自由行動の朝、東京、上野の小さな薬局で栄養ドリンクを買いました。キオスク風の小さなカウンターにどちらかと言えば学者風の店主がちょこんと座っていて、私が「リゲインを一つください。」と言うと、栓を抜いてストローをさして出してくれました。私の地元ではそのようなサービスは行っていなかったので、「都会のサラリーマンは毎朝、ここで栄養ドリンクを一杯やってから仕事に行くのかな。」と感心したことを思い出しました。
 今回の旅行ではパリミュージアムパスを購入しました。街歩きの間、パスが使用できる観光施設を見つけてはトイレのお世話になりました。(トイレットペーパーが硬かったです。)食べてもすぐに出てしまうので、食べないほうがいいのかとも思いましたが、食べないと元気が出ないので、やはり、食べたいと思うものは食べることにしました。
 とはいってもあまり食欲はありませんでした。食欲はないのですが、喉が渇きました。特に朝は喉が渇いて、朝食のオレンジジュースと水はいくらでも飲めました。飲んでも飲んでも渇いた喉が癒されず、黒柳徹子さんが栄養失調でお腹の出たエチオピア人の子どもを抱いた像が頭の片隅に浮かんできました。
レストランの横を通りかかる度に漂ってくる食べ物のにおい、特に、普段は食欲をそそるはずの揚げ物のにおいに気分が悪くなりました。つわりもこんな感じなのかと思ったりしました。
 旅行中を通して食べたいと思ったのは「ノンオイル青じそドレッシングで食べるサラダ」でした。日本以外の国で油を全く使わないで調理した料理を食べるのは難しいです。レストランでサラダを注文することはできますが、ドレッシングに油が使われています。スープや白身魚、温野菜も食べたいと思いましたが、こってりと調理されている気がしてレストランからは足が遠のいてしまいました。せっかくのパリなのにスーパーでサラダを買ってホテルで食べることが多かったです。

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シテ島のフラワーマーケット

 ロンドンに戻り、野菜スープを食べる毎日です。体調も回復しつつあります。改めて思うのは、何をもってしても健康には替えられないということです。どんなに美しいものを目にしても、どんなにおいしいものを与えられても、健康でないとそのよさを充分に味わうことができないということを痛感しました。

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ないものねだり

 NHK 教育テレビで放送されている子ども番組、「ピタゴラスイッチ」のピタゴラ装置のコーナーをまとめた DVD ブックを手に入れました。


 早速、鑑賞しました。小さい玉が、ピタゴラ装置をころころと転がります。玉の通り道には、「ほうほう」と頷ける仕掛けが施されていて、ドミノ倒しを見ているようです。ピタゴラ装置は文房具、食品の容器、本などの身近なもで作られています。
 おもしろいので、飽きずに仕掛けを見ていました。はじめはなんとも思いませんでしたが、よーく見ると、装置に使われている本やビンや箱が全て「舶来品」です。本は洋書、からしのビンも、缶詰も、お菓子の箱も、表記は全てアルファベットです。しかも、今は売っていないのではないかと思えるようなレトロなパッケージの箱が使われたりしていて、なかなかのこだわりようです。
 イギリスのスーパーに行けば普通に手に入る紙製の卵パックや、スパムの缶、紅茶の箱などが日本では「こだわりの逸品」になるのだから大したものです。こちらだと逆に漢字表記がしてあるパッケージは、「so cool!(かっこいー!)」となるわけです。私自身も、思わぬところで和風のデザインを見つけると、つい手にとってしまうようになりました。珍しいのもには付加価値がつきますね。

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シーシャ

 大きめのアラブ系のお店では、Shisha(水タバコ)用の水パイプを販売しています。フレーバーを加えたタバコの葉に炭を載せて熱し、出た煙をガラス瓶の中の水を通して吸うのがシーシャです。フレーバーはアップルやアプリコットなどのフルーツの香りがついたものや、ミント、スパイスなどがあります。

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シーシャ用水パイプ

 シーシャはノンタールでニコチンは0.5パーセント以下と軽い上に、時間をかけて吸うので健康被害が普通のタバコより少ないと考えられていました。しかし最近になって、実はタバコと同じくらいか、それ以上の害を人体に及ぼすのではないかという研究発表がありました。
 2009年8月24日付けの BBC News によると、シーシャスモーカーの呼気から最も多くの一酸化炭素が検出されたそうです。ノンスモーカー、ヘビースモーカー、シーシャスモーカーの呼気に含まれる一酸化炭素の割合を調べた結果、それぞれ、10-20 ppm、30-40 ppm、40-70 ppm の値を示し、数値が高いほど、血液の働きが悪くなるそうです。
 どんなものでも「とり過ぎ」はよくないですね。害があっても、それを知った上で適度に楽しむのが大人の嗜みというところでしょうか。
 アラブ人街では、アラブ系のおじ様方がオープンカフェで、ブクブクとシーシャをくゆらせながら、雑談に花を咲かせている光景をよく目にします。私も一度だけ、アラブカフェでアップルフレーバーのシーシャを試したことがあります。煙とともにほのかに甘い香りが口に残りました。私は愛煙家ではないのでおいしいとは思いませんでしたが、ゆったりとしたその雰囲気にはなかなか趣がありました。

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シーシャを吸う男性 イメージは The Age よりお借りしました。


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公園生活も楽じゃない

 先日、 Metro-メトロ-(地下鉄駅などに置いてある無料新聞です。英語が平易で読みやすいです。)にこんな記事が載っていました。
 エクセター(イングランド南西部)で清掃夫をしている51歳のペティット氏は、公園で寝泊りするホームレスです。彼はメトロの取材に対して次のようなコメントを残しています。「俺の給料はアパートを借りるには少なすぎるんだ。もし俺が薬物やアルコールの依存症だったら、政府からの生活保護で今よりはもっとマシな暮らしができていただろうよ。だが、俺はどちらでもないし、おまけに独身ときてるからな。」
 メトロ取材班はこの取材結果をもとに、ペティット氏が住む行政地区の役所に問い合わせをしました。役所側は、「ペティット氏ができるだけ早く公団に入居できるように取り計らう努力をいたします。ただ、それが絶対に可能であるかどうかのお約束はできかねます。」との回答を示しました。
 真面目に働いている人がバカを見るようなことがあってもいいのでしょうか。これがイギリス社会の現実だと思うと情けなくなります。イギリスの生活保護は驚くほど手厚いです。しかし、それはペティット氏も指摘しているように、依存症患者やシングルマザーに向けられます。彼らはもちろん弱者です。しかし、薬物などの誘惑に惑わされることなく、真面目にやっている人を切り捨ててまで、弱者を保護する必要があるのでしょうか。弱者を保護するという本来の目的が間違った方向に向かっているような気がしてなりません。
 2008年の統計によると、イギリスは十代の妊娠率が西欧で最も高い国です。(西欧諸国の平均が3%であるのに対して、イギリスは7.1%です。)義務教育(イギリスの義務教育は16歳までです。)も終えないまま妊娠、出産する若い女性たちは、政府から住宅を与えられ、生活保護と子ども手当ても支給されます。働かずして子育てができます。彼女たちは職業訓練も同時に受けることになりますが多くは二人目、三人目の子どもを妊娠し、人数分の子ども手当てを受給しながら何不自由なく生活しています。公園生活が嫌だったら、働かないで子どもをたくさん作ったほうがいいみたいですよ。

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Hetty がやってきた

 職場にピンクの Hetty(ヘティ)がやって来ました。Hetty は Numatic International Ltd.(ニューマティック・インターナショナル)が製造している業務用掃除機です。この会社で最も有名な製品は、赤い顔がおちゃめな、同じく業務用掃除機の Henry(ヘンリー)です。彼はイギリス国内のいたるところで清掃業に勤しんでいます。
 彼の吸引力は抜群です。さすがは業務用だけあります。そのわりに値段が £100.00(約¥2,500)前後と手頃なことから、一般家庭やオフィス、レストランなどでも幅広く利用されています。丈夫で小回りもききます。なんといっても、彼のおちゃめな表情はイギリス人に愛されています。

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 ヘティはヘンリーの姉妹品の女の子です。(残念ながらガールフレンドではないようです。)私は職場で彼女に出会うまで彼女の存在を知りませんでした。ヘンリーはあまりにも有名ですが、彼の仲間たちもご紹介します。黄色の James(ジェームス)青の Charles(チャールズ)緑の George(ジョージ)みんなヘンリーの友だち(同僚かな?)です。

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Affordable Group のホームページより

 ニューマティック・インターナショナルはサマセット州に本社をおくイギリスの会社です。イギリスに優れた電化製品を製造する会社など存在しないと思っていましたが、(あっ、失礼)こんな手堅い会社もあるのです。(堅牢で機能的な物はみなドイツ製だと思うのは悪い癖ですね。)会社の創業は1969年ですが、ヘンリーを初めて発売したのは1981年です。ということは、彼はまだ29歳の働き盛りです。これからもイギリス中をピカピカにしてほしいものです。
 それにしてもヘンリーたちって、機関車トーマスと仲間たちに似ていませんか。イギリス人ってこういうお顔が好みなのかしら。

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バースの街並

2009年10月31日 Bath(バース)
 例年にない暖かい10月の終わりの日、思い立ってバースへ行きました。本当に暖かい日で、お昼はパルトニー橋ぞいの公園で持参のおにぎりを食べました。
 バースはイングランド西部のサマセット州にある都市です。1世紀頃、ローマの支配下で温泉の街として発展した後、18世紀のジョージ王朝の時代にはロンドンの貴族や富裕層の温泉保養地として再開発されました。現在では観光都市として知られ、ジョージ王朝様式の建物が数多く残る街並みはユネスコの世界遺産にも登録されています。

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エイヴォン川に架かるパルトニー橋
 パルトニー橋は1774年にイギリスの建築家ロバート・アダムの設計によって建設されました。この橋の名前は、地主でもありバースの都市開発を手掛けていたウィリアム・パルトニーに由来します。

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バース寺院
 バース寺院は、1499年に建設が開始され1611年に完成したゴシック様式の教会です。現在は、英国国教会の聖堂として使用されています。

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公園に並ぶブタの置物         ライトアップされたローマンバス

 ローマ帝国の支配下にあって保養地として繁栄したバースには、ローマ式の大浴場や神殿が建設されました。その名残か、バースの街にはイタリアの雰囲気が漂っており、歩きながら外国旅行をしているかのような錯覚に陥りました。
 街歩きを楽しんだ後に見学したローマン・バス・ミュージアムには、彫刻やコイン、当時の街並を再現した模型など、数多くの展示物が収蔵されています。ローマ人たちが実際に入浴していたという温泉やサウナの跡を見学することもできます。想像していたよりも大きな博物館で、隅から隅まで見てまわるのには半日を費やしても足りないくらいでした。入場料が£11.50(£1.00≠¥120)と高いですが、日本語の解説を聞くことのできるヘッドホンも料金に含まれていたことと、展示内容を考えると納得できます。

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ローマン・バス
 現在、博物館となっているこの遺跡は、19世紀の末まで発掘されることはありませんでした。ローマの街並が地中深くに眠っている間にも、温泉は枯れることなくわき続けました。ローマ人たちは、温泉の治癒力を女神スリス・ミネルヴァ(ケルトとローマの女神が融合した女神)からの贈物として崇め、源泉の側に女神に捧げる寺院を建立しました。

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ハラルのお肉屋さん

 前から気になっていたハラルのお肉屋さんで買い物がてら写真を撮らせていただきました。お店の前を通りかかるたびに気になっていたのです。肉カウンター用ディスプレー、ぶら下がりひつじたちのことが。

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無表情にぶら下がるハラルの子羊たち

 私には非常に残酷に思えるのですが、いかがなものでしょうか。それは私が無類のひつじ好きだからでしょうか。この表情のない子羊たちを見て、アラブ系の人たちは「そうだ、今日の晩御飯にはラム肉を食べようか。」と思ったりするのでしょうか...。
 「ひつじ」を「さかな」に置き換えて考えてみました。魚屋さんにリアルな魚の模型がぶら下がっていても私は残酷だとは思いません。むしろ、その魚の模型を見て「お魚。おいしそう。今晩は焼き魚を食べようかな。」という具合に事が運ぶかもしれません。そうなると、魚の模型は販売促進に一役買ったことになります。
 やはり、アラブ系の人は罪なき子羊のぬいぐるみを見て、「今夜はラム肉を食べるぜ。」と思うのでしょうね...。文化の違い恐るべし。

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