ナポリを見て死ね
2008年3月26日-29日
ナポリ旅行の計画をイタリアに住んでいたことがある友人に話したところ、「ナポリはイタリアの他の街とは違って危ないところがあるので、くれぐれも気をつけるように。」とのアドバイスをいただきました。「ナポレターノ」とは、信用できないとか、まがい物という意味があるそうです。しかし、「ナポリを見て死ね」(ナポリの風光を見ずに死んでしまっては、生きていた甲斐がないという意味)という名言もあるくらいの美しい街であるとも聞きます。さて、どうなりましたか。
泊まったホテルが中心街から少し外れた場所にあったのせいか、周辺にはごみが散乱していました。ナポリは2007年末から深刻なごみ処理問題を抱えていました。ごみ集積場の処理能力が限界に達したことが原因でした。これまでは非合法にマフィアがごみの回収を行ってきましが、マフィアと地元当局との関係が悪化したことも、この問題に拍車をかける結果となりました。少し汚い街だとは思いましたが、ロンドンにもごみが散乱しているような地域もあるので、目をつぶることにしました。さすがに観光地にはごみの跡はありませんでした。

サンタルチア湾より臨むナポリの街並
悲しいかな、100mlの液体機内持ち込みルールのおかげで、帰りの空港でモッツァレラチーズを没収されてしまいました。モッツァレラには規定以上の液体が含まれています。
カバンをセキュリティーに通した後に「すみません、カバンの中にモッツァレラが入っていませんか。」と係官に呼び止められ、モッツァレラは没収されました。この規則は、化学薬品などを機内に持ち込んで、爆弾などの危険物を作らせないようにするためのものであって、明らかにチーズだと係官がわかっているのなら、取上げる必要はないと思います。しかし、文句を言っても仕方がありません。セキュリティーシステムがきちんと稼動していることがわかったのでよしとしましょう。
没収されたモッツァレラはスパッカ・ナポリのデリで買いました。そのデリでは、おじさんとおばさんが客引きをしながら観光客をどんどん店に誘い入れるようなお店でした。「モッツァレラをください。」と私が言うと、おじさんが「7ユーロです。」と言うので、私はなんの疑いもなしに7ユーロを支払うと、地元民と思われる客がおじさんに向かって「えっ、なんでそんなに高いの。」というようなことを言っていました。イタリア語なので私の想像ですが、値段の相場を知らなかった私は黙ってお金を払いました。気をよくしたおばさんからメロン酒の試飲をさせてもらいましたが。セキュリティー通過後、免税店で売られていたモッツァレラは2つ入って9ユーロでした。やはりボられたようでした。最初から免税店で買えばよかったです。
それにしても没収されたモッツァレラチーズはどうなるのでしょうか。「今日は収穫だ。3つも取れた。」(実際、私のが3つ目でした。)と言いながら、後で職員がモッツァレラをつまみに酒盛りでもしてくれればチーズも救われるのですが。

モッツァレラチーズたっぷり ナポリ名物「ピッツァマルゲリータ」
ピッツァマルゲリータは、ナポリ発祥のトマトとモッツァレッラ、バジルで作られたシンプルなピザです。緑のバジル、白のモッツァレッラ、トマトソースの赤がイタリア国旗を表しているようで、大そうお気に召したマルゲリータ王妃が自身の名をピザに冠したであるとか、マルゲリータ王妃に捧げるために職人がイタリア国旗を模してこのピザを作ったなどの逸話が残されています。
ナポリ旅行の計画をイタリアに住んでいたことがある友人に話したところ、「ナポリはイタリアの他の街とは違って危ないところがあるので、くれぐれも気をつけるように。」とのアドバイスをいただきました。「ナポレターノ」とは、信用できないとか、まがい物という意味があるそうです。しかし、「ナポリを見て死ね」(ナポリの風光を見ずに死んでしまっては、生きていた甲斐がないという意味)という名言もあるくらいの美しい街であるとも聞きます。さて、どうなりましたか。
ナポリ名物細い路地とはためく洗濯物
泊まったホテルが中心街から少し外れた場所にあったのせいか、周辺にはごみが散乱していました。ナポリは2007年末から深刻なごみ処理問題を抱えていました。ごみ集積場の処理能力が限界に達したことが原因でした。これまでは非合法にマフィアがごみの回収を行ってきましが、マフィアと地元当局との関係が悪化したことも、この問題に拍車をかける結果となりました。少し汚い街だとは思いましたが、ロンドンにもごみが散乱しているような地域もあるので、目をつぶることにしました。さすがに観光地にはごみの跡はありませんでした。
ナポリ大聖堂
ナポリ大聖堂は、14世紀初期に完成したナポリの守護聖人、聖ジェナーロに捧げられた教会です。礼拝堂に保存されている聖ジェナーロの血液は、年2回の祝祭日には瓶の中で液状化する奇跡を起こします。伝承によればこの血液が祝祭日に液体化しなかった場合、ナポリに何か悪いことが起きると考えられています。
サンタルチア湾より臨むナポリの街並
悲しいかな、100mlの液体機内持ち込みルールのおかげで、帰りの空港でモッツァレラチーズを没収されてしまいました。モッツァレラには規定以上の液体が含まれています。
カバンをセキュリティーに通した後に「すみません、カバンの中にモッツァレラが入っていませんか。」と係官に呼び止められ、モッツァレラは没収されました。この規則は、化学薬品などを機内に持ち込んで、爆弾などの危険物を作らせないようにするためのものであって、明らかにチーズだと係官がわかっているのなら、取上げる必要はないと思います。しかし、文句を言っても仕方がありません。セキュリティーシステムがきちんと稼動していることがわかったのでよしとしましょう。
没収されたモッツァレラはスパッカ・ナポリのデリで買いました。そのデリでは、おじさんとおばさんが客引きをしながら観光客をどんどん店に誘い入れるようなお店でした。「モッツァレラをください。」と私が言うと、おじさんが「7ユーロです。」と言うので、私はなんの疑いもなしに7ユーロを支払うと、地元民と思われる客がおじさんに向かって「えっ、なんでそんなに高いの。」というようなことを言っていました。イタリア語なので私の想像ですが、値段の相場を知らなかった私は黙ってお金を払いました。気をよくしたおばさんからメロン酒の試飲をさせてもらいましたが。セキュリティー通過後、免税店で売られていたモッツァレラは2つ入って9ユーロでした。やはりボられたようでした。最初から免税店で買えばよかったです。
それにしても没収されたモッツァレラチーズはどうなるのでしょうか。「今日は収穫だ。3つも取れた。」(実際、私のが3つ目でした。)と言いながら、後で職員がモッツァレラをつまみに酒盛りでもしてくれればチーズも救われるのですが。

モッツァレラチーズたっぷり ナポリ名物「ピッツァマルゲリータ」
ピッツァマルゲリータは、ナポリ発祥のトマトとモッツァレッラ、バジルで作られたシンプルなピザです。緑のバジル、白のモッツァレッラ、トマトソースの赤がイタリア国旗を表しているようで、大そうお気に召したマルゲリータ王妃が自身の名をピザに冠したであるとか、マルゲリータ王妃に捧げるために職人がイタリア国旗を模してこのピザを作ったなどの逸話が残されています。
参考文献:Wikipedia・地球の歩き方イタリア
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サクロモンテの丘
2007年8月12日
グラナダにはアルハンブラ宮殿の他にも見所があります。サクロモンテの丘には、ロマ族たちが暮らすクエバという洞窟住居があります。ロマ族はジプシーのことですが、ジプシーは差別用語にあたるため、現在ではこの用語は使用されていません。
しかしながら、ジプシーという響きに流浪の民の悠久のロマンを感じるのは私だけではないはずです。彼らは北インドから流れ着いた民族で、ロマ族の名称は北インドのロマニ系に由来します。彼らの多くは中東欧に居住していますが、スペインをはじめヨーロッパ各国にコミュニティーを作っています。サクロモンテ解説センターでは、クエバ内の様子が見られる他、ロマ族の歴史や生活文化に関する資料が展示してあります。

サクロモンテの丘
センター内には12のクエバが展示されており、各クエバには寝室やキッチン、機織部屋など、かつてロマ族の人々が暮らしていた部屋の様子が再現されています。ドールハウスのようにこまごまとした家財道具が飾られたクエバは、一目、見た瞬間から私の目を釘付けにしました。こんなにかわいらし展示なら一日中、見ていても見飽きることはありません。暑さも忘れて一つ一つのクエバを丹念に見学しました。

クエバ ハーブの部屋
私、この部屋に住みたいです。家賃はおいくらでしょうか。

クエバ 厨房の様子

ハーブガーデン
サクロモンテ解説センターの庭には、ハーブガーデンがありました。乾いた土に各種のハーブが植えられており、立てかけてある札でハーブの名称と効能を確認することができました。解説センターのスタッフのお兄さんは、歩きながら無造作にハーブをむしりとって、口に入れていました。庭に生えている草が、時には薬になり、お茶になる、そんな素朴な暮らしに憧れます。

サクロモンテの丘から眺めるアルハンブラ宮殿
グラナダにはアルハンブラ宮殿の他にも見所があります。サクロモンテの丘には、ロマ族たちが暮らすクエバという洞窟住居があります。ロマ族はジプシーのことですが、ジプシーは差別用語にあたるため、現在ではこの用語は使用されていません。
しかしながら、ジプシーという響きに流浪の民の悠久のロマンを感じるのは私だけではないはずです。彼らは北インドから流れ着いた民族で、ロマ族の名称は北インドのロマニ系に由来します。彼らの多くは中東欧に居住していますが、スペインをはじめヨーロッパ各国にコミュニティーを作っています。サクロモンテ解説センターでは、クエバ内の様子が見られる他、ロマ族の歴史や生活文化に関する資料が展示してあります。

サクロモンテの丘
センター内には12のクエバが展示されており、各クエバには寝室やキッチン、機織部屋など、かつてロマ族の人々が暮らしていた部屋の様子が再現されています。ドールハウスのようにこまごまとした家財道具が飾られたクエバは、一目、見た瞬間から私の目を釘付けにしました。こんなにかわいらし展示なら一日中、見ていても見飽きることはありません。暑さも忘れて一つ一つのクエバを丹念に見学しました。

クエバ ハーブの部屋
私、この部屋に住みたいです。家賃はおいくらでしょうか。

クエバ 厨房の様子

ハーブガーデン
サクロモンテ解説センターの庭には、ハーブガーデンがありました。乾いた土に各種のハーブが植えられており、立てかけてある札でハーブの名称と効能を確認することができました。解説センターのスタッフのお兄さんは、歩きながら無造作にハーブをむしりとって、口に入れていました。庭に生えている草が、時には薬になり、お茶になる、そんな素朴な暮らしに憧れます。

サクロモンテの丘から眺めるアルハンブラ宮殿
参考文献:地球の歩き方スペイン
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