2010-01

Backyard

 職場の担当部署に通じる Backyard(バックヤード:裏庭)には何年も人の手が入っていませんでした。雑草ぼうぼう、枯葉の山で、地面には苔まで生えていました。頼まれたわけでもないのに、自分で勝手に「裏庭再生計画」を開始したのは去年の秋です。
 まずは花壇らしき「土」スペースにびっしり生えていた雑草を根元から抜きました。最初は熊手を使っていたのですが、恐るべき雑草、根が深くて、しまいには大きなスコップの登場となりました。敵ながら感心したのですが、雑草は根をレンガの間に張り、完全には抜かせてくれません。

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枯葉の間から芽を出す水仙

 次に堆く積まれた枯葉を拾いました。上部は葉っぱの形をしているのですが、下に行くにつれて腐葉土と化していました。その腐葉土からも雑草が生えていました。残念ながら裏庭はコンクリートばりなので、一番下の層はコンクリートに生えた苔でした。
 枯葉を取り除いて、その苔に日が当たるないなや、そこから小さな芽が出てきました。びっくりして、今度は苔を取り除く作業にかかりました。苔は結構しぶとく、完全に除去することはできません。

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すっかり葉を落とした大木

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大木には瘤がある

 今更ながら気づいたのですが、自然界のものは全て「分解」します。地面がコンクリートではなく土だったら枯葉もやがて土に同化したことでしょう。
 落ち葉の下や花壇には虫やミミズがたくさん棲んでいます。雑草抜きや枯葉拾いは庭の美観を保つ上では大切な作業ですが、虫や鳥にはちょっと申し訳ないような気がしました。裏庭で作業をしていると、いつも同じ時間に同じ場所にやってくる鳥を発見したり、大きな蛙にまで遭遇しました。(珍しいので次の日カメラを持って出勤したのですが、さすがに姿は見えませんでした。ネットで調べると、ロンドンにも蛙は生息しているということです。)
 日本に住んでいたころは「土いじり」なんて考えたこともありませんでしたが、はじめると楽しいものです。春が来るのが待ち遠しいです。

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奇跡のリンゴ

 木村秋則さんは無農薬でリンゴを育てることに成功した人です。リンゴは人間が品種改良を重ねた末に、現在の誰もが知っている甘い果実をつける木になりました。言ってみれば人工的に作られた植物です。
 人間の手が加えられたリンゴという植物は、自然界で自生することができません。人間が農薬を散布しない限り果実を実らせません。木村さんは「無農薬のリンゴを栽培する」ことに人生の全てを掛けました。


 苦節10年、極貧生活と壮絶な努力の末に無農薬のリンゴを収穫することに成功するのですが、そのヒントとなったのが森で見た野生のドングリの木でした。
 森に根を下ろす木々は自然の生態系の中で生かされています。虫も雑草も森の中で、それぞれの役割を果たして共生しています。そのことに気づいたとき、木村さんの夢は実現へと向けて動き出しました。本のかなで木村さんは言っています。

「リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。周りの自然の中に、生かされている生き物なわけだ。人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって、自分独りで生きていると思っている。」


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アルハンブラ宮殿

2007年8月11日
 「アルハンブラの思い出」というギターの名曲があります。クラシックギターを習っていた小学生の頃、発表会のとりはいつもこの曲でした。私もいつかはこの曲が弾けるようになりたいと思いながらも、練習嫌いだった私はレッスンをやめてしまいました。「アルハンブラの思い出」は、スペインの作曲家でギタリストでもあるフランシスコ・タレガが作曲したトレモロ技法を使ったとても美しい曲です。このような美しい曲の舞台となったアルハンブラ宮殿を訪れるのが私の夢でした。

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アルハンブラ宮殿 ナスル朝宮殿メスアール宮
 アルハンブラ宮殿は宮殿の他にモスクや市場、住宅が整備された城塞都市です。9世紀末に建てられた砦が原型であるといわれており、宮殿が拡張されたのは13世紀、イベリア半島最後のイスラム王国であるナスル朝の時代です。しかしながらレコンキスタの流れには抗し難く、1492年にはナスル朝、最後の王であったボアブディルはカトリック教徒に宮殿を明け渡し、北アフリカに逃れました。

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高台から見るアルハンブラ宮殿

 ガイドブックには、8月には観光客が著しく増えるため、アルハンブラ宮殿に行く予定であれば事前にチケットを予約しておくのが無難ということが書かれていました。「行けば何とかなるさ。」と呑気に構えていた私ですが、観光案内所のお姉さんは「とにかく朝早く並ぶしかないですね。」と苦い顔をしていました。「早くとは一体、何時頃をさすのでしょうか。」と私が質問すると、お姉さんは「早朝6時前に並ぶか、本日、明後日分の観光パスを予約するかどちらかですね。観光パスは1日有効でアルハンブラ宮殿や他の博物館、公共交通機関でも使えて大変お得です。お値段は24ユーロです。ご検討ください。」との回答をくれました。
 観光パスは魅力的でした。しかし、アルハンブラ宮殿の入場料は10ユーロで、見学には1日を費やす予定でした。他の博物館には行く余裕はないでしょうし、ホテルは中心街にあったので公共交通機関も利用するようには思えなかったので、24ユーロは高いと判断しました。
 次の日、ホテルの朝食をパスして前日にスーパーでパンとハムを買って作ったサンドイッチ(どうしてサンドイッチを買わなかったのでしょうか。)を持参して、6時前には宮殿前に並びました。4時起きでした。最前列の人々は寝袋持参でした。3時間近く並びましたが、寒いし眠いし退屈だしで大変でした。
 その甲斐あってか、「アルハンブラ宮殿」は私の想像していた通りの美しい場所でした。写真を見返してみるとボケていたり、画像が曲がっていたりとあまりよい写真がありません。感激のあまりに指先が震えていたのだと思います。天井や壁に施された彫刻の精密さと、立派に手入れされた庭に咲き乱れる色鮮やかな南国の花々が幻想的で美しかったことが印象に残っています。

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アルカサバ
 アルハンブラ宮殿内は、宮殿を中心とする住宅街と軍事要塞アルカサバに二分されていました。アルカサバはアルハンブラで最も古い部分で9世紀頃に建設されました。

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宮殿の中庭
 グラナダの市街地や宮殿内の庭には、たわわに実をつけたオレンジやレモンの木が生い茂っていました。アンダルシア地方の日差しはギラギラと容赦なく照りつけ、散策中はとても喉が渇きました。高いところで実る果実を目にするたびに、それらが輝いて見えました。市街地ではオレンジの木をゆすってみましたが、実が落ちる気配はありませんでした。宮殿内では地面に落ちた果実が転がっていましたが、無常にも柵の中にありました。強い日差しを受けて実った果実にかぶりつきたい衝動に駆られました。

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高台から眺めるグラナダの白い街並み(アルバイシン)

 宮殿を訪れた次の日、ホテルの朝食バイキングに行ってその豪華さに前日に朝食をパスしたことを悔やみました。朝食は11ユーロとのことでした。(朝食はオプションでしたが事前に朝食つきでホテルを予約していました。)また、宮殿内は広く「アルハンブラバス」なるものが敷地内を走っていて、パスがあったらバスにも乗り放題でもっと楽に移動ができたはずです。朝食をしっかり食べて、「1日観光パスを買ったほうがよかったな。」と少し後悔しました。ケチるとよくないですね。

参考文献:Wikipedia・地球の歩き方スペイン

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お掃除の強い味方-Malt Vinegar-

 バスルームやトイレのお掃除には Soda Crystals(ソーダクリスタルズ)を使っています。スポンジにつけてさっとこするだけで水垢はきれいにおとすことができます。しかしながらライムスケール(石灰)を除去するとなると、ソーダクリスタルズは合成洗剤ほど強力ではありません。イギリスでは地方によって水の硬さに違いがあるようですが、ロンドンの水はかなりの硬水で、水周りに石灰が溜まってしまいます。
 そこで登場するのが Malt Vinegar(モルトビネガー)です。日本では、お寿司のときに使う米酢が一般的ですが、イギリスで広く使われているのはモルトビネガー(麦芽酢)です。このモルトビネガーは食用としてだけでなく、石灰を取り除く作業にも利用できます。掃除用に推薦されているのはモルトビネガーを蒸留した透明の Distilled Malt Vinegar(一般的にはホワイトビネガーと呼ばれています。)ですが、私はいつも茶色いモルトビネガーを使っています。
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スーパー自社ブランドの Malt Vinegar 568ml で £0.13(約¥17)!

 使用法はごく簡単で、石灰が溜まっている部分にモルトビネガーを直接かけて、スポンジか使用済歯ブラシなどでこするだけです。数時間から一晩おくことで効果はよりいっそう高まります。
 ケトルにたまった石灰の除去にも使えます。ケトルにモルトビネガーを入れて一晩おくと、次の朝には石灰がきれいにとれています。(※あまり長く放置すると金属部分が酸化する恐れがありますので注意が必要です。)
 掃除中に酸っぱいにおいが漂って、「あー、チップスが食べたい。」と思ってしまうのが難点ですが、 モルトビネガーはもともと食用に売られているものなので、手軽で安全という面では文句なしです。ちなみにイギリス人はチップスにモルトビネガーをつけて食べます。

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Brick Lane

 地下鉄 Central Line(セントラルライン)の Liverpool Street(リバプールストリート)駅と Bethnal Green(ベスナルグリーン)駅の間に Brick Lane(ブリックレーン)という通りがあります。その通りには、バングラディシュ系のお菓子屋さん、衣料品店、スーパー、レストランなどが軒を連ねています。
 また、有名なベーグル屋さんや若者が集うおしゃれなお店も多いです。おしゃれなたたずまいと、ワイルドで庶民的な雰囲気のャップが人をひきつけます。

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ストリート名はベンガル語とのバイリンガル

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おしゃれな店も多い

 バングラデシュレストランの主なメニューはカレーです。グルメな人は本場の味を求めてここにやって来ます。しかしながらバングラデシュカレーには独特の甘みがあり、私好みではありません。私はどちらかというと、ピリっと辛い北インド(パンジャーブ)カレーが好きです。

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レストランの店先 「2009年 最もおいしいカレー屋賞」受賞!?
 ロンドンのレストランの看板には「世界一おいしい」とか、「宇宙一おいしい」とか勝手なことが書かれていることが多いので、看板だけで味を判断するのは危険です。

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レストラン前で集うバングラディシュ系の人々

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お菓子やスナックを売るお店

 わりと規模の大きいスーパーに立ち寄りました。食品をはじめ、ちょっとした生活雑貨、肉・魚カウンターがありました。店内にはスパイシーな香りが漂っていました。

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バングラデシュ系スーパー、その名も「バングラシティー」

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パッケージの表記は英語

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見慣れない野菜が多い

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イタリカ遺跡

2007年8月9日
 セビリア市内から路線バスで20分ほどの所に、紀元前206年にローマ帝国の殖民都市として築かれたイタリカの遺跡があります。イタリカにはかつて大通りが5本あり、下水道も整備されていました。現在でも神殿や浴場、劇場、パン屋などの遺跡が残っており、保存状態は良好です。イタリカは、トラヤヌス帝やハドリアヌス帝が生まれた町としても知られています。
 イタリカ遺跡の敷地は広大で、日差しを遮るものもなく、ギラギラと焼けつくような太陽が容赦なく照りつけてきました。円形劇場座席下部のトンネルに避難した時だけは、ひんやりと涼しくて心地がよかったです。

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イタリカ遺跡 広い平原のあちらこちらに遺跡が見られます。

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円形劇場
 2万5千人の収容能力がある円形劇場では、夏季には現在でもコンサートが催されます。

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タイルのモザイク
 紀元前に作られたものが現在でもこんなにはっきりとした姿で残っていることに感動を覚えます。現在の技術で作られているものと比べても遜色がありません。むしろ少し褪せた色使いが上品に感じられるほどです。ローマ人は恐るべき技術と知能を持ち合わせた人々であったということを認めざるを得ません。

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イタリカ遺跡から眺める市街地

 遺跡の近くにはおいしいステーキ。レストランがあり、ランチにはそこでステーキを食べました。しかし、メニューを見てもスペイン語ばかりで、何を注文したらよいものかがさっぱりわからずに、隣のテーブルの人たちが食べているお肉と同じものを注文しました。隣の人たちはおいしそうに上手にフォークとナイフでステーキを食べていたのですが、運ばれてきたお肉はリブで骨が多くて食べにくかったです。味や焼き加減は抜群だったので少し残念でした。

参考文献:地球の歩き方スペイン

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East End

 金融の中心地である City of London(シティー・オブ・ロンドン)から東は East End(イーストエンド)とよばれる地域で、ロンドンの下町です。庶民の街として知られ、マーケットではコックニー(ロンドンの労働者階級で話される英語)が飛び交います。
 物価も家賃もロンドンの他地域と比べると安目です。そのためか、日本人の学生さんたちも多く住んでいます。最近では若いアート関係者がアトリエを構えたり、おしゃれなクラブができたりと、若者の街になりつつあるようですが、基本的には貧しい地域です。その昔、切り裂きジャックが出没したのもこの Whitechapel(ホワイトチャペル)界隈です。

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壁の落書

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駅周辺、バングラディシュ系の人々の姿が目立つ

 ロンドンの多くの地域がそうであるように、東ロンドンにも様々な人種が隣合せに暮らしています。白人の他はバングラディシュ系が多く、ソマリア系、アジア系(ベトナム・中国)も多いです。
 地下鉄 District Line Whitechapel(ディストリクトライン ホワイトチャペル)駅界隈はバングラタウンとして知られています。バングラデシュ人の多くはモスリム(イスラム教徒)で、近くには大きなモスクがあります。

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モスク周辺の映像はイスラム過激派関連のニュースのバックグラウンドによく使われる

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教理の勉強のためにモスクに通う生徒たち

 ホワイトチャペル界隈を管轄する Tower Hamlets Council(タワーハムレッツ カウンシル)は、イギリスで二番目に貧困児童の多い地域でもあります。ちなみに一番目はスコットランドのグラスゴーです。

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