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2023-06

不適切とまではいわないけれども

オンコロジスト(腫瘍内科医)のN先生の初めての診察の日、相棒が付き添ってくれました。
私が今までの経過を報告しつつ、先生の方からは今後の治療についての説明がありました。
(結局、マンモグラフィーの画像で右胸の石灰化が見られたため、予定していた左胸の放射線と投薬治療が始められないことを告げられてしまうのですけれども。)

口頭での質疑応答を終え、触診のために上着を脱ぎながら私が準備をしているとき、相棒が「そのジャケットいいね。どこで買ったの?」と聞いてきました。
N先生はパソコンに向かって必要事項をタイピングしていたと思います。
私もそのときは特に違和感も覚えずに「Shepherd's Bush(シェパーズ・ブッシュ)にある trade(トレード:チャリティーショップ、普段は値段がわりと高いですが、年に数回店内全品〇〇ポンドセールをします)」と答えました。
何の変哲もない仕事仕様の黒いジャケットですが、内側に赤いラインが入っていて、それがいいねと褒めてくれたのです。

オンコロジストとの初対面の日は私にとっては、かなり意味のある日でした。
そんな重要な局面でジャケットのことを聞いてくる相棒はやはり空気が読めない?
緊張している妻をリラックスさせるためとか、落ち込んでいる妻を励ますためとかではなく、純粋にどこで買ったのかを知りたかったようなのです。
聞かれたときには特に何も感じませんでしたが、後で考えると少し笑えます。
たまにイラっとさせられますが、小学生のように思ったことをすぐに口に出してしまうのが相棒のよいところなのでしょうか。

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日本人だから?例外なく勘違いの放射線療法

乳がんの手術を受けました。
右胸に手で触ってわかるしこりを発見して驚いて医者に行ったら、そちらは何でもなくて、左胸にがんが見つかりました。
術後放射線療法を始める予定が、右胸に手術時にはなかったシスト(嚢胞<のうほう>袋状の病変)が見つかって、サンプル採取のために右胸も手術をする羽目に。
放射線療法は術後20週以内に始めないと効果が薄れ再発の可能性が高まるといわれているのに、右胸のサンプルに異常がないことを確認後、やっと18週目に滑り込みセーフとなりました。

職場関係者に放射線療法のスケジュールを伝えて仕事の調整をしました。
私は日系企業に勤めているので、上司も含めて同僚のほとんどは日本人です。
「大変ですね。放射線療法(Radiotherapy)というと、あの吐き気がして髪の毛が抜けるやつですよね?」
と、皆さんおっしゃるのです。
「いいえ、それは化学療法(Chemotherapy:抗がん剤治療)のことだと思います。私はやらなくてもよくてほっとしているところです」

職場で病気のことを伝えているのは上司と直接仕事で関わる、または、懇意にしている同僚だけなので人数としては多くはありませんが、全員が放射線療法を化学療法だと思っていました。
その確率100パーセント。
私も化学療法イコール放射線を使った治療とのイメージがあり、がんの告知を受けた日に看護師にその違いの説明を求めていたのでした。
これって日本語の語感からくるものなのでしょうか。

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次は肝臓?

乳がんの告知を受け、左胸の乳房温存手術をしました。
その後、右胸にも石灰化が見つかり、サンプル採取のための手術をすることになりました。
二度目の手術自体が全く予期していなかったことで、しかもジュニアドクターのストライキの日に行われました。
予想外のことが次々と起こる中、もう何が起きても驚くまいと思っていたのですが、オンコロジスト(腫瘍内科医)のN先生からの電話には心底驚かされました。

電話がくる2日前、放射線療法に向けてCTスキャンをしました。
その結果、肝臓にcysts(シスト:嚢胞<のうほう>袋状の病変)が見つかったので、検査をしてそれが悪性ではないことを確認するまでは放射線療法が開始できないというのです。
右胸の石灰化を見つけてくれたのもN先生。
本当に細かいところまで見てくださってありがたいです。
しかも、対応が早い!
電話の翌日、CTスキャンから3日後に今度はウルトラサンド、しかも肝臓の検査です。

肝臓とは全くもって予想していなかったです。
どこにあるのかさえも知らなかったので、調べてみるとちょうど胸の下にありました。
それで、胸をターゲットに撮った画像に肝臓も映っていたのですね。

予約当日は、午前中に肝臓のウルトラサウンド検査を受けました。
その日の午後にはN先生から電話があり、異常がなかったことを伝えられました。
これで予定していた通りに放射線療法が始められます。
N先生、対応早すぎ。
本当にありがとうございます。

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検査手術の結果

右胸に石灰化が見つかり、通常のバイオプシー(生体組織採取検査)では採取が難しい位置にあったため、手術でサンプルを採りました。
その手術から約2週間後に検査結果が出ました。
執刀医のT先生は休暇中だったので、看護師のOさんから電話で連絡があり悪性ではなかったとの知らせを受けました。
ものすごくほっとしました。
オンコロジスト(腫瘍内科医)のN先生からは、もし悪性だったら乳房切除術は確実で、左もついでに摘出した方がいいかもと言われ、T先生は私が「悪性でないことを願います」と言ったときに、「どうかなぁ?」と言っていたので、悪性の可能性が高いのだろうと思っていたのです。

これで、待ちわびていた放射線療法が開始できます。
すでに術後16週目。
放射線療法は術後20週以内に始めないと効果が薄れ、再発の可能性が高まるといわれているのに。
最初の予約ではCTスキャンで照射位置を定める作業が行われ、実際の治療が開始するのはその2週間後から。
2週待つのは通常のプロセスで、治療開始は術後18週目となります。
長い長い道のりでした。

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コノヤローで間違いありません

前回からのつづき

ジュニアドクターのストライキの日に行われたサンプル採取のための右胸の手術。
麻酔の副反応で吐き気がして立ち上がれないほどの私をリカバリールームから追い出したT先生に1週間後に呼ばれました。
通常、検査結果が出るのは術後2週間程度です。
こんなに早く招集がかかるなんて、悪い知らせに違いないと緊張しまくりで病院に向かったのです。

そこで待ち受けていたのは、休暇直前でウキウキのT先生。
次の週から1ヶ月間T先生が休暇を取っているのは手術前の診察で聞かされていました。
「まだ検査結果は出ていないけど、来週から自分いないので術後の経過を見ておきたいと思って」
「あー、すごくいいねぇ、経過は順調。これ、自分、どうやってやったんだろう。自分でやった気がしない。すごくよすぎて」
と、もうどうしようもないくらい自画自賛でウキウキのT先生。

「休暇前のお忙しい時に、診察をしてくださりありがとうございます」と言えるとよかったのですが、傷が化膿してるかどうかは自分でもわかるけれども、マンモグラフィーの結果はわからないんだから、そっちをきちんとしてくれた方がよかったのにと過去のことを思い出して怒りがこみ上げてきました。
サンプルの検査結果が出てから別のお医者さんに術後の経過を診てもらうでよかったのに。

と、そんなこんなをノンストップで先輩に愚痴りました。
笑いながら(確かに笑える要素は多いですね)聞いてくれていた先輩は、開口一番「コノヤローだわね」とおっしゃいました。
実は私もずっとT先生に対して「コノヤロー」と思いつづけていたのです。
でも、ある意味命の恩人に対して使う言葉ではないですし、言葉自体が上品ではないので、人前で公言することは控えていましたが、大先輩が言うくらいなので「コノヤロー」が適切な表現だということを改めて感じました。

「コノヤロー」と言いたいのはT先生にというより、自分ががんになってしまった状況だということは理解しているのですが...。
ガサツで事務作業はズサンナT先生ですが、手術は上手です。

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コ〇ヤ〇ーと言いたい!

先日、職場の大先輩にNHSでのがん治療のことを愚痴りました。
NHSというよりも、執刀医T先生のことです。

左胸の手術が終わってしばらくしてから、私が右胸のマンモグラフィを受けられるように手配をしてくれたまではよかったのですが、結果を見ることをすっかり忘れてしまっていたT先生。
画像に石灰化が見られたため、今度はサンプル採取のために右胸の手術をすることに。
それを発見したのは、T先生の手を離れた私を次に診てくれる予定のオンコロジスト(腫瘍内科医)のN先生でした。
しかも、サンプルの検査が終わるまでは、左胸の放射線と投薬治療が始められないというのです。
放射線療法は術後20週以内に始めないと効果が薄れ、再発の可能性が高まるといわれているのに。

右胸の手術はジュニアドクターのストライキの日。
人手不足の中手術を決行してくれたこと自体には感謝しますが、麻酔の副反応で吐き気がして立ち上がれないほどの状態の私は、T先生の指示で病室から追い出されることになります。
こんな日に手術をしなければならなかったのは、マンモグラフィーの検査結果を見るこを忘れてしまったT先生のせいなのに。

右胸の検査結果が出るのは術後2週間程度と言われていたにも関わらず、1週間後にT先生の診察に呼ばれました。
しかも、イーメールと郵便でレターが届き、病院から確認の電話までかかってきました。
左胸のときは、イーメールとクーリエでレターが届き、結局がんの告知を受けました。
今回も悪い知らせに違いないと前日はほとんど眠ることができず、緊張して病院に向かったのです。

つづく

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キラキラと輝く青の宝石!マルタ共和国「スリーマ」の海岸線

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名も知らぬ麻酔医に感謝

思い出したくもない2回目の手術の日はジュニアドクターストライキの初日でした。
全てが悪夢のような経験でしたが、そのなかで唯一ポジティブな記憶として残っているのは麻酔医のこと。
手術前には、アレルギーの有無などを確認するために麻酔医との面談があります。
一度目もそうだったので、そのような手順になっているのだと思います。

受付前のベンチで指示を待っていた私のところにやってきた麻酔医は恐らく私と同世代。
少し貫禄がつきすぎてしまったという体形とメガネをかけたのびた君の先生のような四角い顔も好印象です。
彼が私を安心させたのは、彼のなす全てが常識的だったこと。
(それだけ、その日の雰囲気は物々しく普通ではなかったのです。)

「おはようございます。Masara さんですか?」
で始まった彼の英語は丁寧すぎず砕けすぎずで、ものすごく穏やか。
英語には敬語表現がないといわれていますが、話し方や表現で丁寧にもなれば無礼にもなるのです。

空き部屋のひとつに案内され、アレルギーの有無や前回と今回の手術のことについての質疑応答がありました。
「ひとつ確認しておきたいのですが、今回の手術でリンパ節郭清(かくせい)をしますか」との質問に戸惑う私。
今回の手術ではしないと聞いていたのですが、電話で手術の確認を行った看護師にも同じことを確認されていたのです。
「しないとは思うのですが、はっきりとしたことはわかりません」と答えた私に、「わかりました。データベース上では、郭清することになっていますので、後で執刀医に確認しておきます。ソフトには予測変換機能がついているので、自動的に上がってきたリンパ節の部分を削除し忘れたのかもしれません」と教えてくれました。

いよいよ手術直前、他の2名の麻酔医とともに私に針を刺そうというとき、例の麻酔医の先生が「リンパ節郭清はしないようですね。やはり、予測変換機能での消し忘れのようでした」と知らせてくれました。
執刀医に確認するのは職務上必要だったのでしょうけれども、私にまで報告してくれるとは、ご丁寧にどうもありがとうございます。
こういう人といっしょに仕事がしたいものだなぁ、と思ったところで意識が途切れました。
名前は存じませんが麻酔医の先生、どうもありがとうございました。
システム上リンパ節の部分を削除し忘れたのはガサツで事務作業の苦手な執刀医T先生です。

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