2018-02

日頃の成果

 毎月第一日曜日に開催される Chiswick Car Boot Sale(チズウィック・カーブーツセール)。特に用事もなく、お天気も悪くなければ掘り出し物を探しに出かけていますが、先日、ストール内にある物ならどれでも1ポンドというハウスクリアランス系のストールで、どえらい掘り出し物を見つけてしまいました。
 ここのディーラーさんは毎月出店していますが、いつもガラクタばかり。全く期待はしていませんでしたが、なんとそこに Midwinter(ミッドウインター)のティーポットが紛れ込んでいるではありませんか。広いスペースに足の踏み場もないほどのダンボール。今回は、いつもより物の質が良いような気がしたのでひとつひとつの箱を丁寧に見てゆくことにしました。斜め前方にミッドウインターのティーポット発見。フタが付いていなかったので油断して他の箱を見ていると、東洋人の女性がそのポットに手を伸ばしました。「しまった!」

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Midwinter(ミッドウインター) Roselle(ロゼル)

 しばらくすると、彼女がそのポットを手放しました。きっとフタを見つけられなかったのでしょう。そのスキにポットをにぎりしめ、フタを探しはじめる私。すぐ見つかりました。なぜって、フタがどのようなものかを知っていたから。暇な時間ができると、ebay(イーベイ:ネットオークション)のサイトで、Midwinter(ミッドウインター)や Hornsea(ホーンジー)の製品画像を眺めながら「カワイイ」とうっとりしている私。そのような日頃の勉強の成果を発揮できたというわけです。

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Alpine Blue(アルペン・ブルー)のカップ&ソーサーと合わせてもかわいい

 ティーポットを手放した彼女。近くにあったポットと同じパターンのデザートプレートとティーカップを握りしめながら、「これ、下がない」とつぶやきました。日本語で。あぁ、彼女日本人だったのね。と、頼まれてもいないのにソーサーを探して英語で「これ、そのカップのソーサーです」と話しかけました。私の手には彼女がほしかったはずのティーポット。しかも、しっかりとフタがついています。何だか自分の行いがとても浅ましいような気がして、恥ずかしくて、そして、申し訳なくて英語で話しかけてしまいました。ごめんなさい。私の英語は思いっきり日本人英語なので、日本人だということはバレれていたかもしれませんが、彼女は笑顔で受け取ってくれ、お持ち帰りしたようでした。ティーポット、大切に使います。

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ロンドンでアンティーク三昧 掘り出し物が必ず見つかるマーケットめぐり

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老紳士の情熱

 ローカルなヴィンテージマーケットに行った日のことです。相棒が、自分が子どもの頃に遊んだことのあるという電車のおもちゃを見ていると、初老の紳士に話しかけられました。彼の従兄弟がコレクターで、一部屋を電車のおもちゃでいっぱいにしたという話をしてくれました。
 彼自身も若い頃は、イギリス中のマーケットやフェアへ出かけるほどのアンティークコレクターだったといいます。ディーラーとも顔見知りになり、アンティークハントが生きがいだったのだとか。それで大儲けしようと思ったことはないけれど、親戚から借金をしてまでアンティークを買いあさったそうです。どうしても欲しかったロイヤルクラウンダービーのディナーセットが売れてしまい、買い主をつきとめて倍の値段を出して買い取ったという話もしてくれました。
 そんな熱意も年とともに薄れ、興味の対象がアンティーク以外のところへ移っていったとき、大枚をはたいて集めたコレクションを手放す決心をしたそうです。しかし、アンティークにも流行があり、買った値段よりも高く売れた物は少なかったといいます。安く売りたくはない、かと言って、手元にあっても仕方がないということで、二束三文で売ってしまった物がほとんどだったそうです。
 家族や親しい友人が気に入ってくれれば譲ることもできたのですが、そうもいかなかったようです。家具や食器などは実用的な物ではありますが、デザインの好みは人によって随分違います。
 若い頃の楽しかった思い出を懐かしそうに語ってくれた老紳士。彼も年を取り、コレクターとしての最後の責任を果たしたいと思っているところなのでしょう。アンティークは古くなればなるほど値打ちが上がるものだと思っていましたが、何にでも流行はあるものです。老紳士の経験を胸に、私もアンティーク・ヴィンテージコレクターの矜持を失わずにいたいものだと思いました。

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久々の大ヒット

 ヴィンテージの神さまが降臨した Chiswick(チズウィック)で私が出会ったのは、Midwinter(ミッドウインター)のコーヒーセット。ポットと6組のカップ&ソーサーに、ミルクジャグがついています。パターンは、家宝にしている Spanish Garden(スパニッシュ・ガーデン)をデザインした Jessie Tait(ジェシー・テイト)女史による Alpine Blue(アルペン・ブルー)。

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実は、前から欲しかった Country Garden だと思い込んで買ってしまいましたが、

 スパニッシュ・ガーデンのものよりもカップが小ぶりで、デミタスカップを一回り大きくしたくらいのサイズ。ソーサーとポットのふたの部分のブルーがとてもきれいで、普段使いというよりも、ディスプレーとして飾っておきたい一品です。
 ポットの裏には、2人のデザイナーの名前が刻まれています。 Jessie Tait と Marquess of Queensberry。パターンをデザインしたテイト女史のことはわかりますが、クイーンズベリー侯爵とは一体、何者なのでしょう。

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よく見ると(でもよく見ないとわからない)パターンが少し違います。

 なんと、ミッドウインターを代表する‘Fine’ shape(ファイン・シェイプ)をデザインしたのは、スコットランド貴族・第12代クイーンズベリー侯爵。貴族にして焼き物の造形デザイナーで、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの教授をしていたこともあるのだとか。
 ファイン・シェイプといえば、スパニッシュ・ガーデンをはじめ、ミッドウインターの製品では最も一般的な形。スコットランド貴族が、どちらかといえば庶民的な食器をデザインしていたなんて、驚きです。

参考文献:Pottery Histories

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ロンドン「大英博物館」で垂涎のアンティーク食器と出会う

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ヴィンテージの神さま

先日、5ヶ月ぶりにカーブーツセールに出かけました。ヴィンテージ食器が好きなことにはかわりありませんが、家がせまくて物が増えてもディスプレーするスペースがありません。ディスプレーどころか、しまっておく場所さえないのです。
知らず知らずのうちに自分にブレーキをかけていた。それが5ヶ月間も大好きな場所に行かなかった理由なのでしょう。

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戦利品その1 ルーマニア製のジャグ

気候もよくなってきたので、久々に Chiswick(チズウィック)へ。カラフルな食器を眺めるのはやはりよいものです。それだけでも充分楽しいのに、ほしいと思っていた食器がたくさん見つかりました。
しかも、予想していたよりも高くなかったのです。これって、少しの幸運に味をしめたために、そこから逃れられなくなるという、ビギナーズラックにも似た罠なのでしょうか。

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ヴィンテージの神降臨。「Masala よ、君はもうこの世界からは抜け出せないのだよ。抗わないで戻っておいで」

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リス工場のバターケース

 バターなどほとんど使わないというのに、またバターケースを手に入れてしまいました。とはいっても、こちらは購入したのではなく、実家から持ち帰ったもの。双子でしたが、片割れは実家に残って本来の役割を果たしています。

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 私はプラスチックがあまり好きではありませんが、磁器のようにも、ミルクガラスのようにも見えるこのケースがとても気に入っています。岐阜プラスチック工業という会社の製品で、ここのトレードマークは「リス」。このバターケースの裏にも、うっすらとリスのマークが入っています。この会社は、プラスチック全般を専門に扱っているそうですが、昭和61年には、日用品販売部門が、リス株式会社として独立したそうです。
 
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 社名から、白衣とマスクをつけたちょっと太目の中年リスたちが、プラスチックの原料を混ぜ合わせている工場に、黄色い帽子をかぶった小リスの集団が見学に来ている場面を想像してしまいした。引率の先生は、銀縁メガネを光らせた、少しおっかなそうなおばさんリス。普段は事務所で働く課長さんも、ニコニコと子どもたちの列に加わっています。課長さんのスーツに光るのは、リスのマークの社章。事務所で電話を取るリスのお姉さんの制服にも、その社章が刺繍されています。
 と、バターケースとは全く関係のない想像(妄想)をして、一人で盛り上がってしまいました。このバターケースもかわいいですが、「リス株式会社」という社名、とってもキュートです。

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ウィリアム王子が暮らすロンドン「ケンジントン宮殿」ヴィクトリア女王ゆかりの地

久々の出会い

  最近、好みのヴィンテージ食器を見つけられません。月に一度開催される Chiswick(チズウィック)カーブーツセールには、毎月のように出かけていますが、私の好きな50-80年代に製造された食器を扱っているストールが少なくなってきているように思います。全くないということはありませんが、絶対に手に入れたいという物に、ここのところめぐり会っていませんでした。

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 ショップやヴィンテージフェア、アンティークマーケットに行かないともう良い物を見ることはできないと諦めかけていたところに、出会ってしまいました。しかも、チャリティーショップでです。最近ではチャリティーでも、ヴィンテージショップ並みの値段が付けられている商品が多いなか、私が購入したキャニスターは、お手頃価格でした。フタにひびが入っているので、その値段がつけられたようです。

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ローズコレクションがまたひとつ増えました

 私が愛してやまないバラが美しいこのキャニスターは、Frank Cooper Ltd(フランク・クーパー・リミテッド)が製造していた Oxford Marmalade(オックスフォード・マーマレード)の入れ物です。焼き物の製造元は、Sandland Ware(サンドランド・ウェア)。
 このようにかわいらしい入れ物を見たなら、マーマレードが嫌いでも買ってしまいそうです。フランク・クーパー社は残念ながら買収されてしまいましたが、このマーマレードは、現在でも販売されています。しかも、ロイヤル・ワラント(王室御用達)のリストにも加えられているのだとか。たいして好きでもないマーマレードを購入して、このキャニスターに入れてみたいという誘惑にかられる今日この頃です。

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スペイン「ホテル セルコテル サン フアン デ ロス レイエス」古都トレドの風格あるホテル

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アデリアグラス「野ばな」

 このガラスでできたデザートプレートとグラスのセットには思い出があります。大学に入学し、一人暮らしをはじめる私のために、母が用意してくれたものです。入学金やアパートの敷金など、それでなくともお金が必要だったこの時期、食器などのこまごましたものはなるべく買わずに済ませようと、どこからか、探し出してくれたようでした。

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マーガレットの中心がズレているところに注目

 祖母の家の物置にあったらしい食器は、新品ではありましたが、母の目にはいかにも時代遅れに映ったのでしょう。私に見せるときには、少し遠慮がちに「こんなものしかなくて悪いんだけど...」と言いました。「こんなダサい柄の食器は使えない」という反応が返ってくると予想していたのでしょうか。私が、「すごぉぉおおーくかわいい」と喜びを露にしたときには、母のほうが逆に驚いていました。
 日本で一人暮らしをしていたときには、一番のお気に入りでした。数も揃っていたので、友人が来たときにはよくこの食器を使っていたものです。ジュースもビールもこのグラスでいただきました。ケーキやシュークリームはこのプレートに載っていましたっけ。さぁ、ロンドンでは何を載せましょうか?

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石塚硝子のガラス食器ブランド アデリアグラス「野ばな」シリーズ

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駆け足でも見ごたえ充分!ロンドン「大英博物館」攻略法

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