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2023-10

バウムクーヘン

 日本人にはお馴染みのバウムクーヘンのふるさとはドイツです。ミュンヘンに行った際には、お土産に購入しようとデパ地下やお土産屋さんをくまなく探してまわりましたが、なかなか見つかりませんでした。私は、イギリスで一度もバウムクーヘンを見たことがなかったので、是非とも買って帰りたかったのです。
 バウムクーヘンといえば、丸くて真ん中に穴が開いている年輪模様のケーキです。しかしながら、そのようなケーキはどこにもありませんでした。タイヤが幾重にも重なったようなぼってりとした物体がバウムクーヘンだったのです。このタイプのバウムクーヘンは、どこのお店にもおいてあったことでしょうが、自分の思い込みのせいで見つけることができませんでした。思い込みとは恐ろしいものです。
 諦めかけていたバウムクーヘンを見つけ、喜び勇んで購入しました。ロンドンに帰ってから早速、ティータイムにいただきました。日本でよく食べていたバウムクーヘンの味を覚えていた私は、パサパサとした本場ドイツ産に少しがっかりさせられました。日本のお菓子が恋しいです。

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本日の C&S は、Cottage Rose です。

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聖ミヒャエル教会

2012年8月9日 ミュンヘン教会めぐり Part IV
 聖ミヒャエル教会は、その名の通り大天使ミヒャエルを称えた教会です。この壮大なルネサンス様式のカトリック教会は、宗教改革に反対していたヴィルヘルム5世によって1597年に建立されました。 

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聖ミヒャエル教会内部
 
 この豪華絢爛な教会を建設するために、当時の国庫が破綻しかけるほどの財がつぎ込まれたそうです。彫刻が施された白亜の壁や天井は、まるでアイスクリームのようになめらかでした。
 私が驚いたのは、大抵の教会にはあるはずの支柱がないことでした。遮るものがないせいか、教会全体が広々として見えました。教会内を散策しているうちに、大らかで寛大な心持になりました。空間の持つ力は計り知れません。

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聖ミヒャエル教会

 この教会の地下は、ビッテルスバッハ家の君主30人の墓所となっています。教会は無料で見学することができますが、この墓所を訪れるためには2ユーロ必要です。
 薄暗い部屋の中には棺が納めてあります。大きさは様々で、生まれてすぐに亡くなった赤ん坊の小さな棺は見るものの哀れを誘います。

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ルートヴィッヒ2世の棺

 そして、数々の棺の中で際立って目を引くのは、ルートヴィッヒ2世の墓所です。お花が絶えることなくお供えされています。空想の世界に生きた彼は、天国では、どのような夢を見ているのでしょうか。

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入り口付近のマリア像

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英国式庭園

2012年8月9日
 ロンドンには大小さまざまな公園があり、人々はそれぞれにスポーツを楽しんだり、日光浴をしたり、ベンチで読書にふけったりと、思い思いの方法で時を過ごします。ミュンヘンを散策した際にも、いたるところで緑豊かな公園を見かけました。ミュンヘン一の面積を誇るのは、ここエングリッシャーガルテン(イングリッシュガーデン)です。
 なぜドイツでイングリッシュガーデン(英国式庭園)なのだろうとの疑問がわいてきますが、英国式庭園とは、自然の景観美を追求した西洋風の庭園様式のひとつなのだそうです。

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 公園内の池のまわりでは、子どもたちが嬉々としてパンくずをばらまいていました。この公園内の鳥たちは、バンディング(動物生態行動の研究のために足環や首環をつけること)をされているせいか、人懐っこく、餌付けをしている人間についてまわっては、エサをねだっていました。下に落ちるのをまちきれない輩は、女の子の手から直接エサを食べていました。鳥に手をかまれたと思った小さな女の子が泣きだし、周囲を和ませる一幕もありました。(この子にとっては災難だったのでしょうけれど。)

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 この公園内には、池に浮かぶように日本の茶室があります。もみじの木も映え、和風の仕上がりです。それもそのはず、この茶室は、ミュンヘンオリンピックの際に日本の裏千家から贈呈されました。私が訪れた日は、残念ながらこの茶室は閉まっていましたが、お茶会が催される日もあるそうです。
 
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 中国風のパゴダが見えてくると、その一角はビアガーデンです。周囲には屋台がたくさん並んでいました。ここには、7,000ほどの席があるそうで、ミュンヘンでは二番目に大きなビアガーデンだそうです。
 私たちは、朝食をはちきれんばかりに食べた後だったので、見るだけで我慢しました。下戸でなければビールで一服ができたのですが、残念でした。

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 この公園で特筆すべきことは、サーフィンです。都会のど真ん中でマリンスポーツに勤しむ若者たちを見たときは、自らの目を疑いました。公園内の池には人工波が立つポイントがあり、ウエットスーツに身を包んだサーファーたちは、波乗りの練習に励んでいました。面白いので長いこと見ていましたが、ここでのサーフィンにはルールがありました。ボードは足にくくりつけること、一度に波に乗れるのは一人だけで、一人がボードから降りて脇によけたことを確認してから、次の人が波に乗るという具合でした。
 北国育ちの私は、サーフィンを間近で見たのは初めてのことでした。しかも、それがドイツだったので本当に驚きました。

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 写真には収めませんでしたが、ここエングリッシャーガルテンにはヌーディストエリアもあります。老いも若きも、男も女も素っ裸でバトミントンをしたり、寝転んだりする姿は壮観でした。ここまであけっぴろげにされると、いやらしさは全くなく、爽快感さえ感じました。彼らにとって夏は良い季節なのでしょうが、冬場も裸で乾布摩擦などするのでしょうか。興味深いところです。

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ドイツのおいしい Part II

 インビス(屋台)で食べたカリーヴルストの味が忘れられず、帰りの空港のカフェでも注文しました。カリーヴルストは、ソーセージにケチャップかけ、その上にカレーパウダーをまぶしたものです。ベルリン名物だそうです。インビスではソーセージはぶつ切りにされ、パンがついてきましたが、空港ではポテトウエッジがついてきました。ドイツでは、ポテトいえばウエッジが一般的なようでした。ちなみに、チップスとウエッジは皮がついているかどうかで区別されるそうです。皮つきがウエッジです。チップスを見慣れているせいか、ウエッジがとても上品な食べ物のように思えました。形のせいかもしれません。

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カリーヴルスト&ウエッジ

 空港行きの電車が発着する駅の売店にイギリスでは見たことがなかったスマーフの Haribo(ハリボー)が売っていたので喜び勇んで購入しました。ハリボーは、おいしそうに見えるのですが、単調で人工的な味がします。いつも買ってから後悔するのですが、このスマーフはとてもかわいいので許してあげましょう。子どもの頃、スマーフのチーズキャッチが好きでした。と言ったら歳がバレてしまうのでしょうか。

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スマーフはドイツじゃなくてベルギーのキャラだよとのツッコミが聞こえてきそうです。

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ヴィクトアリエン市場

2012年8月9日
 ヴィクトアリエン市場はミュンヘン最大の青空市場です。マリエン広場のすぐそばにあり、1807年からミュンヘンの台所として親しまれています。ここには、生鮮食料品をはじめ、雑貨、お花、ハチミツなど、140ほどのストールが立ちます。オーガニック食材を扱っているお店が多く、健康志向の強い人は、スーパーに行くよりもこの市場を訪れるそうです。

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 生鮮食品を扱っているストールのほかに、レストランやカフェもあります。テーブルも用意されており、いろいろなお店から好きなものを買ってきて食べることができます。色々なものを少しずつ食べたい人にとっては、このビアガーデン方式は最適ですね。

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 写真の整理をしていて驚いたことがあります。満腹の状態でここを訪れたせいか、食べ物屋さんの写真が一枚もありません。ビタミンカラーの新鮮野菜や、色とりどりのスパイスなどを写真に納めておけばよかったです。

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 食べ物の代わりに、雑貨の写真ばかりを撮っていました。ポプリやタワシ風の動物たちがとてもかわいかったです。素材を確かめたかったのですが、東洋人の女の子二人連れが動物を手にとって見ているときに、店主に「さわるなー!」と怒られていたので、臆病な私は出しかけた手をひっこめてしまいました。

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 市場の敷地内には、きれいなお花でデコレーションされた像がいくつかありました。地元の人は、この噴水で手を洗ったり、うがいをしたり、水を飲んだりしていました。私は少し喉が渇いていましたが、さすがにここから飲もうとは思いませんでした。

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 花束を抱えた紳士の像です。ピンクに白のアクセントがかわいらしいのですが、日本人の私にとっては、この一角が墓碑のように見えてなりませんでした。キク科のお花が仏花のように見えてしまうのは私だけでしょうか。

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テアティーナ教会

2012年8月9日 ミュンヘン教会めぐり Part III
 ミュンヘン観光の中心となる旧市街の北端には、オデオン広場があります。その左右にはレジデンツとテアティーナ教会が並んでいます。

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テアティーナ教会外観

 テアティーナー教会は、王位継承者のマックス・エマヌエルが1662年に誕生したのを記念して、1667年にローマにある同名の教会を模して建立されました。クリーム色の外観が特徴的なこのバロック建築の教会は、ヴィッテルスバッハ家の皇帝25人が眠っていることでも有名です。ファサードは1768年にロココ調に改築されました。

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教会内部の様子

 このドイツにおける最高のバロック建築と謳われている教会で私は不思議な光景を目にしました。イスラム教徒の母娘が会堂の椅子に静かに腰掛けていました。彼女たちはアラブ系と思われる目鼻立ちのはっきりした顔立ちをしており、頭にはスカーフを巻いていました。
 勿論、今までにも知らぬ間に教会内でイスラム教徒とすれ違っていたことはあったでしょう。イスラム風の服装をしていない限り、彼らを外見で判断することはできません。母娘のようにイスラム教徒であることを主張しながら、異教徒の祈りの場で静かに時を過ごす姿は、清逸で侵すべからず光景でした。

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 母親を椅子に残したまま立ち上がった上品で好奇心の強そうな若い娘さんは、会堂を一周してからマリア様の像に近づいていきました。そして、献金をしてからマリア様のためにロウソクを灯しました。お祈りはしませんでしたが、しばらくマリア様を見つめていました。私は言葉が見つからないほどの感動を覚え、しばらく娘さんとマリア様の姿を見つめていました。

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リンダーホーフ城とオーバーアマガワ村

2012年8月8日
 ノイシュヴァンシュタイン城を訪れるツアーでは、途中でリンダーホーフ城とオーバーアマガワ村にも立寄りました。リンダーホーフ城一帯は、中世の騎士の格好をしたルートヴィヒ2世の亡霊が現れたとしても不思議ではないくらい幻想的で深い森に囲まれていました。美しい緑と清浄な森の空気が心地よい遊歩道を散策しながらお城を目指しました。

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リンダーホーフ城は美しい自然に囲まれている

 リンダーホーフ城はルートヴィヒ2世が建設した城の中では唯一、完成した建造物です。このヴェルサイユ宮殿内のトリアノン宮殿を手本にして建てられた城は、ロココ様式で1978年に完成しました。ルイ14世に心酔していたルートヴィヒ2世は、城内にもフランス風の装飾を施しました。
 城内の見学は各国語のツアーのみで、日本語のツアーもあります。写真撮影が禁止されていたのが残念でした。

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裏庭から眺めるリンダーホーフ城
 
 ルートヴィヒ2世はこの城に入り浸り空想の世界に生きていました。ルイ14世の像に、いかにも彼が存在しているかのように話しかけるなど、幻想の世界に深くのめり込んでゆきました。
 彼は人と接することが苦手であったため、食事も一人で摂りました。そのため、からくり仕掛けのあるテーブルが用意されていました。階下のキッチンで用意された晩餐はテーブルにセットアップされ、彼が待つ部屋までせり上がってゆきました。空想の晩餐会では、そこには存在するはずのない客人たちと、どのような会話を楽しんだのでしょうか。

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女神像の噴水がある前庭

 トイレ休憩にオーバーアマガワ村にも立寄りました。この村は、10年に一度「キリスト受難劇」を上演することで有名です。1632年にペストが猛威を振ふいましたが、この村の被害は奇跡的といえるほど少ないものでした。それを神様に感謝し、1634年以来、現在に至るまで村人たちが受難劇の上演を続けています。役者は全て村の住人で、上演の年には長髪の警察官が現れるなど、村は受難劇一色に彩られます。
 また、こぢんまりとしたこの村は、良質の木工細工の産地としても有名です。置物や鳩時計などは、職人さんたちの手で一つ一つ作られています。木彫り細工を扱ったお土産屋さんがたくさんあり、見ているだけでも楽しかったです。
 私は今まで大都市ばかりを旅してきましたが、今度、出かけるときは静かで自然に囲まれた集落でゆっくりと寛ぐのも素敵なことなのではないかと思い始めました。そのような旅を求めるなら、オーバーアマガワ村は理想的な場所です。

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この村はフレスコ画に彩られる家が多いことでも知られる

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