アルハンブラ宮殿
2007年8月11日
「アルハンブラの思い出」というギターの名曲があります。クラシックギターを習っていた小学生の頃、発表会のとりはいつもこの曲でした。私もいつかはこの曲が弾けるようになりたいと思いながらも、練習嫌いだった私はレッスンをやめてしまいました。「アルハンブラの思い出」は、スペインの作曲家でギタリストでもあるフランシスコ・タレガが作曲したトレモロ技法を使ったとても美しい曲です。このような美しい曲の舞台となったアルハンブラ宮殿を訪れるのが私の夢でした。

アルハンブラ宮殿 ナスル朝宮殿メスアール宮
アルハンブラ宮殿は宮殿の他にモスクや市場、住宅が整備された城塞都市です。9世紀末に建てられた砦が原型であるといわれており、宮殿が拡張されたのは13世紀、イベリア半島最後のイスラム王国であるナスル朝の時代です。しかしながらレコンキスタの流れには抗し難く、1492年にはナスル朝、最後の王であったボアブディルはカトリック教徒に宮殿を明け渡し、北アフリカに逃れました。

高台から見るアルハンブラ宮殿
ガイドブックには、8月には観光客が著しく増えるため、アルハンブラ宮殿に行く予定であれば事前にチケットを予約しておくのが無難ということが書かれていました。「行けば何とかなるさ。」と呑気に構えていた私ですが、観光案内所のお姉さんは「とにかく朝早く並ぶしかないですね。」と苦い顔をしていました。「早くとは一体、何時頃をさすのでしょうか。」と私が質問すると、お姉さんは「早朝6時前に並ぶか、本日、明後日分の観光パスを予約するかどちらかですね。観光パスは1日有効でアルハンブラ宮殿や他の博物館、公共交通機関でも使えて大変お得です。お値段は24ユーロです。ご検討ください。」との回答をくれました。
観光パスは魅力的でした。しかし、アルハンブラ宮殿の入場料は10ユーロで、見学には1日を費やす予定でした。他の博物館には行く余裕はないでしょうし、ホテルは中心街にあったので公共交通機関も利用するようには思えなかったので、24ユーロは高いと判断しました。
次の日、ホテルの朝食をパスして前日にスーパーでパンとハムを買って作ったサンドイッチ(どうしてサンドイッチを買わなかったのでしょうか。)を持参して、6時前には宮殿前に並びました。4時起きでした。最前列の人々は寝袋持参でした。3時間近く並びましたが、寒いし眠いし退屈だしで大変でした。
その甲斐あってか、「アルハンブラ宮殿」は私の想像していた通りの美しい場所でした。写真を見返してみるとボケていたり、画像が曲がっていたりとあまりよい写真がありません。感激のあまりに指先が震えていたのだと思います。天井や壁に施された彫刻の精密さと、立派に手入れされた庭に咲き乱れる色鮮やかな南国の花々が幻想的で美しかったことが印象に残っています。

アルカサバ
アルハンブラ宮殿内は、宮殿を中心とする住宅街と軍事要塞アルカサバに二分されていました。アルカサバはアルハンブラで最も古い部分で9世紀頃に建設されました。

宮殿の中庭
グラナダの市街地や宮殿内の庭には、たわわに実をつけたオレンジやレモンの木が生い茂っていました。アンダルシア地方の日差しはギラギラと容赦なく照りつけ、散策中はとても喉が渇きました。高いところで実る果実を目にするたびに、それらが輝いて見えました。市街地ではオレンジの木をゆすってみましたが、実が落ちる気配はありませんでした。宮殿内では地面に落ちた果実が転がっていましたが、無常にも柵の中にありました。強い日差しを受けて実った果実にかぶりつきたい衝動に駆られました。

高台から眺めるグラナダの白い街並み(アルバイシン)
宮殿を訪れた次の日、ホテルの朝食バイキングに行ってその豪華さに前日に朝食をパスしたことを悔やみました。朝食は11ユーロとのことでした。(朝食はオプションでしたが事前に朝食つきでホテルを予約していました。)また、宮殿内は広く「アルハンブラバス」なるものが敷地内を走っていて、パスがあったらバスにも乗り放題でもっと楽に移動ができたはずです。朝食をしっかり食べて、「1日観光パスを買ったほうがよかったな。」と少し後悔しました。ケチるとよくないですね。
「アルハンブラの思い出」というギターの名曲があります。クラシックギターを習っていた小学生の頃、発表会のとりはいつもこの曲でした。私もいつかはこの曲が弾けるようになりたいと思いながらも、練習嫌いだった私はレッスンをやめてしまいました。「アルハンブラの思い出」は、スペインの作曲家でギタリストでもあるフランシスコ・タレガが作曲したトレモロ技法を使ったとても美しい曲です。このような美しい曲の舞台となったアルハンブラ宮殿を訪れるのが私の夢でした。

アルハンブラ宮殿 ナスル朝宮殿メスアール宮
アルハンブラ宮殿は宮殿の他にモスクや市場、住宅が整備された城塞都市です。9世紀末に建てられた砦が原型であるといわれており、宮殿が拡張されたのは13世紀、イベリア半島最後のイスラム王国であるナスル朝の時代です。しかしながらレコンキスタの流れには抗し難く、1492年にはナスル朝、最後の王であったボアブディルはカトリック教徒に宮殿を明け渡し、北アフリカに逃れました。

高台から見るアルハンブラ宮殿
ガイドブックには、8月には観光客が著しく増えるため、アルハンブラ宮殿に行く予定であれば事前にチケットを予約しておくのが無難ということが書かれていました。「行けば何とかなるさ。」と呑気に構えていた私ですが、観光案内所のお姉さんは「とにかく朝早く並ぶしかないですね。」と苦い顔をしていました。「早くとは一体、何時頃をさすのでしょうか。」と私が質問すると、お姉さんは「早朝6時前に並ぶか、本日、明後日分の観光パスを予約するかどちらかですね。観光パスは1日有効でアルハンブラ宮殿や他の博物館、公共交通機関でも使えて大変お得です。お値段は24ユーロです。ご検討ください。」との回答をくれました。
観光パスは魅力的でした。しかし、アルハンブラ宮殿の入場料は10ユーロで、見学には1日を費やす予定でした。他の博物館には行く余裕はないでしょうし、ホテルは中心街にあったので公共交通機関も利用するようには思えなかったので、24ユーロは高いと判断しました。
次の日、ホテルの朝食をパスして前日にスーパーでパンとハムを買って作ったサンドイッチ(どうしてサンドイッチを買わなかったのでしょうか。)を持参して、6時前には宮殿前に並びました。4時起きでした。最前列の人々は寝袋持参でした。3時間近く並びましたが、寒いし眠いし退屈だしで大変でした。
その甲斐あってか、「アルハンブラ宮殿」は私の想像していた通りの美しい場所でした。写真を見返してみるとボケていたり、画像が曲がっていたりとあまりよい写真がありません。感激のあまりに指先が震えていたのだと思います。天井や壁に施された彫刻の精密さと、立派に手入れされた庭に咲き乱れる色鮮やかな南国の花々が幻想的で美しかったことが印象に残っています。

アルカサバ
アルハンブラ宮殿内は、宮殿を中心とする住宅街と軍事要塞アルカサバに二分されていました。アルカサバはアルハンブラで最も古い部分で9世紀頃に建設されました。

宮殿の中庭
グラナダの市街地や宮殿内の庭には、たわわに実をつけたオレンジやレモンの木が生い茂っていました。アンダルシア地方の日差しはギラギラと容赦なく照りつけ、散策中はとても喉が渇きました。高いところで実る果実を目にするたびに、それらが輝いて見えました。市街地ではオレンジの木をゆすってみましたが、実が落ちる気配はありませんでした。宮殿内では地面に落ちた果実が転がっていましたが、無常にも柵の中にありました。強い日差しを受けて実った果実にかぶりつきたい衝動に駆られました。

高台から眺めるグラナダの白い街並み(アルバイシン)
宮殿を訪れた次の日、ホテルの朝食バイキングに行ってその豪華さに前日に朝食をパスしたことを悔やみました。朝食は11ユーロとのことでした。(朝食はオプションでしたが事前に朝食つきでホテルを予約していました。)また、宮殿内は広く「アルハンブラバス」なるものが敷地内を走っていて、パスがあったらバスにも乗り放題でもっと楽に移動ができたはずです。朝食をしっかり食べて、「1日観光パスを買ったほうがよかったな。」と少し後悔しました。ケチるとよくないですね。
参考文献:Wikipedia・地球の歩き方スペイン
読んでくださいましてありがとうございました。
ブログランキングに参加しています。よろしければバナーのクリックをお願いします。
↓
スポンサーサイト
● COMMENT FORM ●
ihatov1001様
こんにちは。
もし夏にアルハンブラ宮殿に行かれることがあれば、是非、予約をしてください。(笑)いつもくだらない記事を書いている私ですが、「夏、アルハンブラ宮殿、予約」はこの記事の趣旨で、少しは人様のお役に立てるかもしれないと思っています。(笑)
アンダルシア地方は本当に素敵な場所です。私はとりこになってしまいました。いつかの夏にもう一度、行くことができたらと思っています。
「アルハンブラの思い出」の物悲しさは、宮殿の雰囲気にマッチしていました。この曲は私のなかでは、イスラムの王様が城を明け渡すことを決心したとき、楽しかった思い出を回想しているイメージがあります。
もし夏にアルハンブラ宮殿に行かれることがあれば、是非、予約をしてください。(笑)いつもくだらない記事を書いている私ですが、「夏、アルハンブラ宮殿、予約」はこの記事の趣旨で、少しは人様のお役に立てるかもしれないと思っています。(笑)
アンダルシア地方は本当に素敵な場所です。私はとりこになってしまいました。いつかの夏にもう一度、行くことができたらと思っています。
「アルハンブラの思い出」の物悲しさは、宮殿の雰囲気にマッチしていました。この曲は私のなかでは、イスラムの王様が城を明け渡すことを決心したとき、楽しかった思い出を回想しているイメージがあります。
アルハンブラ宮殿
6時前には宮殿前に並びましたとのことっですが、アルハンブラ宮殿の素晴らしさが疲れを吹き飛ばしたのではないかと想像します。私も高台から見た宮殿が今でも眼に焼きついています。写真5枚とも傑作です。
こんにちは
アルハンブラ宮殿。私もギターの曲を先に知りました。
3時間も並ばれたとのことですが、待った甲斐がありましたね。
夏以外でもこんな感じでしょうか?
私もイギリスに住んでいるうちにスペインに一度は行って見たいと思っています。
あと半年しかないので、もしかしたら無理かもしれないけど
もし行けたなら、アルハンブラ宮殿はぜひ行きたいと強く思いました。
市街地でオレンジの木をゆすってみた・・・
誰でも食べていいのかしら?
スペインで実った完熟オレンジ、おいしいでしょうね。
アルハンブラもいいけど、こっちも魅力的です。
アルハンブラ宮殿。私もギターの曲を先に知りました。
3時間も並ばれたとのことですが、待った甲斐がありましたね。
夏以外でもこんな感じでしょうか?
私もイギリスに住んでいるうちにスペインに一度は行って見たいと思っています。
あと半年しかないので、もしかしたら無理かもしれないけど
もし行けたなら、アルハンブラ宮殿はぜひ行きたいと強く思いました。
市街地でオレンジの木をゆすってみた・・・
誰でも食べていいのかしら?
スペインで実った完熟オレンジ、おいしいでしょうね。
アルハンブラもいいけど、こっちも魅力的です。
ふうてんの旅人様
こんにちは。
おっしゃる通り、アルハンブラ宮殿を見学しているうちに、何時間か並んでいた苦労など吹き飛んでしまいました。アルハンブラ宮殿は勿論、アンダルシア地方には是非、もう一度、行ってみたいです。写真をお褒めていただきました。嬉しいです。ありがとうございました。
おっしゃる通り、アルハンブラ宮殿を見学しているうちに、何時間か並んでいた苦労など吹き飛んでしまいました。アルハンブラ宮殿は勿論、アンダルシア地方には是非、もう一度、行ってみたいです。写真をお褒めていただきました。嬉しいです。ありがとうございました。
Hiro様
こんにちは。
もし機会がありましたら、アルハンブラ宮殿には是非、足を運んでみてください。グラナダには宮殿だけではなく、他にも見所がたくさんあります。私はセビリアとグラナダをまわりましたが、アンダルシア地方美しさに魅せられました。宮殿への入場ですが、夏以外は恐らく、そんなに混み合うことはないかと思いますが、予約をされたほうが無難かもしれませんね。
> 市街地でオレンジの木をゆすってみた・・・
> 誰でも食べていいのかしら?
↑食べている人は一人も見かけませんでした。食べたらダメだったかもしれませんね。(笑)でも、とてもおいしそうで食べたかったです。
もし機会がありましたら、アルハンブラ宮殿には是非、足を運んでみてください。グラナダには宮殿だけではなく、他にも見所がたくさんあります。私はセビリアとグラナダをまわりましたが、アンダルシア地方美しさに魅せられました。宮殿への入場ですが、夏以外は恐らく、そんなに混み合うことはないかと思いますが、予約をされたほうが無難かもしれませんね。
> 市街地でオレンジの木をゆすってみた・・・
> 誰でも食べていいのかしら?
↑食べている人は一人も見かけませんでした。食べたらダメだったかもしれませんね。(笑)でも、とてもおいしそうで食べたかったです。
トラックバック
http://workingclass.blog109.fc2.com/tb.php/184-7a0d46a6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
クラッシックにはあまり詳しくないですが、アルハンブラ宮殿は好きな曲のひとつです。美しいですが、物悲しいので、これがあの明るいスペインの曲と知ったときは少し意外に思いました。